0xのCoreConceptの翻訳 #2

0xプロトコルに使われている暗号学

オーダーメーカーが、トレーディングの詳細内容を一旦決めると、彼らの次のステップは、暗号学的にそのトレードをコミットすることである。0xは、これを可能にするにあたり、ブロックを構築して行く上で2つの暗号学的処理を使う。

暗号学的ハッシュ関数

暗号学的関数とは、アービトりーサイズのインプットから固定サイズのアウトプット(ハッシュ値)にマップする関数のことである。これは、一方通行の関数であるから、反転させることができない。インプットデータのことをメッセージと呼び、アウトプットデータのことをダイジェストと呼ぶことが多い。

0xは、オーダーダイジェスト(オーダーのハッシュ値)を作るために、このハッシュ関数を使い、メーカーよってそのオーダーの各条件値は特定される。そのオーダーのあらゆるフィールドの変更は、ハッシュ値の変更を生む。ハッシュ関数のこの性質によって、このオーダーのハッシュ値は、あるオーダーを特定するために使うことができるのである。別の素晴らしいハッシュ関数の側面は、全てのハッシュ値が、各オーダーの条件値の複雑さやデータサイズに関係なく同じ固定の長さになる点である。

この特徴によって、我々は、今、0xの全て単一の順列数値に対して、固定の長さの識別子を手に入れることができた。次のステップは、メーカーが暗号学的に、この簡潔な代表性をもった0xオーダーを取引コミットすることを可能にすることである。

デジタル著名

デジタル著名とは、デジタルメッセージの正当性を証明するための数学的な処理スキームである。

  • 真正性 – そのメッセージが、我々が想定している所の人物によって本当に生成されたものであること。
  • 正確さ – 転送中に、そのメッセージの内容が書き換えられていない保証。

0xは、オーダーメーカーに、彼らが作成した0xのオーダーを暗号学的にコミットすることをこのデジタル著名によって可能にする。これは、メーカーを自分が作成した以外のオーダーに誤って処理申請をしてしまう問題を防ぐことができる。これは逆にいえば、カウンターパーティに相当するテイカー側は、自分が取引相手として指名したメーカー側のオーダーであることに対して確証をもつことができるのである。

0xのオーダーに不正がないと判断する上で、メーカーから、全ての選ばれたデータフィールドの値を証明するためのデジタル著名を含めた情報を手に入れる必要がある。この時点で、その0xのオーダーは、潜在的な取引相手に共有する準備が整うのである。

オフチェーンの中継値と、オンチェーンの決済

この点に至るまで、0xのオーダーは、メーカーによって作られ、彼らのコンピューターからこのメッセージはまだ外には出ていない。取引を発生させるためには、彼らは、その取引に応じる外部の誰かを見つけてくる必要がある。他のDEXと違って、0xは、ブロックチェーンに、データを保持しない。代わりに、オフチェーン上で注文データを保持し、決済はオンチェーン上で行う。

もし、メーカーがすでに、取引相手となるカウンターパーティの存在をすでに知っている場合、彼らは、単純に0xのオーダーを彼らに送付すればよいだけである。(例:メール、チャット、OTC取引プラットフォームなど)もし、メーカーが、まだ取引相手を特定できていない場合は、そのオーダーは、0xのRelayerに一旦提出され、取引相手が見つかるのをまつ。そして、”Relayer” は、その0xオーダーの取引相手を見つけてくるのである。

既存のRelyersは、0xのこちらのページで知ることができる。0x Relayerは、誰でもなることができ、そして、0xを通じた取引手数料を稼ぐことができる。そして、その0xのオーダー取引に応じるものは、取引量を指定し、その応じた取引結果をブロックチェーンに書き込むのである。0xプロトコルの決済ロジックは、そのメーカー側のデジタル著名と、そんトレード条件が全て満たされたことを証明する。もし、そうなれば、そのアセットは、メーカーとテイカー間で自動的にスワッピングされることになる。もし、そのオーダー条件が何かしらみたっていない場合は、そのフィルリクエストは拒絶される。

カストディ不要のエクスチェンジ・プロトコル中央集権的な取引所は、取引所でトレーディングするために、自分たちのアセットをデポジットすることが求められる。この結果、取引所は、その預かり資産に対して十分なカストディサービスを提供する必要があり、トレーダーは、その同じ取引所の別のトレーダーとしてか取引することができない。中央集権的な取引所は、常にハッカーの格好のターゲットになる。なぜならば、彼らが膨大な顧客資産を一箇所にアグリゲーションしているからである。過去10年で、約1500億円が仮想通貨取引所から盗まれた。これに対して、0xプロトコルでは、カストディ不要のエクスチェンジが構築可能である。一方で、トレーダーは、2つ、それぞれ別のウォレットを通じて、取引が可能になる。これによって、アセット取引におけるカウンターパーティリスクが劇的に減少する。トレーダーは、ブロックチェーン上で走る0xプロトコルのソースコードを信じるだけで良いのである。トレーダーのファンドを動かすための全てのソースコードは、オンチェーン上で、改ざん不可能であり、真正性の証明が可能なのである。つづく。

関連記事