僕が、なぜ、0xのトークンZRXに投資するか? #2

トークンエコノミー

まず、トークンエコノミーは、供給制限型になります。インフレをさせる必要がないトークンエコノミーになので、潜在的なアセットバリューは高いですね。また、プロダクトを踏まえると、成長の鍵は、全て、「Relayerの増加」に依存するトークンエコノミーです。Relayerが増えるほど、0xのメッシュネットワークは、分散化し、全体の流動性も上がるため、ユーザーは、0xのDEXを積極的に使うメリットが出てきます。

戦略

当たり前のこととして、まず、イーサリウムから抑えに言っている点は、当然と言えます。イーサリウムで発行されているトークンの種類と量が市場でもっとも多いからですね。正しいGo-to-market戦略になります。その上で、Relayerネットワークをどれだけ短期間に増やすことができるか?の戦略が非常に鍵になってくるのですが、同じDEXに取り組む最有力候補のバイナンスとの差別化でいえば、彼らは、タンジブルトークンをメインサポートしており、おそらく、NFT市場にはすぐには入ってこないでしょうから、NFT市場から立ち上げるのがよいのではないかと見ています。

また、次のチームのところを見るとわかりますが、元Squareのマーケティング担当をチームに入れている点と、元フェイスブックメッセンジャーで、UIデザインツールのWakeを創業したプロダクトデザイナーもチームに引き入れているため、効率的なRelayer開拓が可能な、きちんとわかっている優秀な人材を取っていると言えます。

小規模なRelayerが育ってきて、ある程度の流動性が得られてくると、今度は、中小の仮想通貨取引所もパートナーとして巻き込んでいく可能性が高いと見ています。いかんせん、中小の仮想通貨取引所は、DEXが普及していく世界では、まともに生き残ることができないからですね。

チーム

チームの拠点は、シリコンバレーです。優秀な人材が豊富なシリコンバレーということもあり、かなり質の高い人材を揃えています。DEXをやるには、必要な頭脳も揃えています。リクルーティング力がとても高いチームですね。

Will Warren – Co-Founder & CEO – Linkedin

彼は、アメリカのUCサンディアゴで、ストラクチャード・エンジニアリングのPh.Dをドロップアウトして、0xを創業しています。Ph.D課程の期間中に、同じアメリカの原爆製造でよく知られているロスアラモス国立研究所で、ネットワークセキュリティ分野の研究員もやっていたので、かなりブロックチェーン関連の技術に精通している人材と言えます。細かい話ですが、2017年には、僕も投資しているBrabe Browserのアドバイザリーをやっていた時期もあるようです。Brave Browserについては、「こちらの記事」にまとめています。

Amir Bandeali – Co-Founder & CTO – Linkedin

彼は、イリノイ州立大学で金融を学んだのち、直前まで、DRWホールディングスというシカゴに拠点を構える大手の高頻度トレーディング会社でクオンツトレーディングをやっていた人物です。DRWは、仮想通貨業界ではよく知られた存在で、シカゴのトレーディング会社では早くから仮想通貨市場に参入しています。トレーディングシステムには相当精通している人物ということです。

Chris Kalani – Director of Design – Linkedin

彼は、フェイスブックのメッセンジャーチームで、グロースハックやユーザーエンゲージメント改善を手がけるデザイナーをやっていた人物で、直前は、WAKEというUIデザイナーであればよく知られているInVisionの競合ベンチャーを起業、四年半経営し、InVisionに2018年に買収された実績をもつシリアルアントレプレナーです。WAKEの顧客には、AirbnbやSquareなど良質な顧客がいましたからとてもよいベンチャーです。僕は、彼の存在に注目しており、現時点は、Relyerはプログラマでないと作れないようなレベルですが、WAKEのように、Relayerを、プログラマでなくても誰でも始められるようなツールに成長させていくことを目指しているであろう点と、更に、彼がチーム内にいるということは、0xは、将来的に、自前のB2Cプロダクトを手がける可能性もあると見ています。前者は、初期段階では特に重要で、セールスタイプの人が、Relayerになった方が、0xネットワークの流動性は短期間で成長できると思います。その点で、Relayerになるための技術的負荷を下げていくことは、この事業をスケールさせていく上で重要です。

Alex Kroeger – Data Scientist – Linkedin

彼は、アメリカのノートルダム大学で金融を専攻しており、直前は、Coinbaseでトレーディングのデータサイエンティストをやっていましたから、DEXをやるためのオーダーマッチングに関するアルゴリズムの基礎知識はすでにある人物です。

Matt Taylor – Marketing & Communication Lead – Linkedin

彼は、直前は、ABRAという仮想通貨の送金ベンチャーのマーケティングマネージャを一年やっていたのですが、その前は、ジャック・ドージー率いる日本でもよく知られているSquareのマーケティング・マネージャを三年やっていました。Relayer獲得は、B2Bのマーチャント獲得と同じですから、彼のノウハウは、この仕事に生きるでしょう。また、0xプロトコル自体が、将来的にトレーディング市場のみならず決済市場も取りに行くことができるソフトウェアですから、彼のSquareでの経験も直接生きることになるでしょう。

Blake Henderson – Liquidity & Incentivization – Linkedin 

彼は、直前は、Linkedinで四年、SNSのグロース分析をやっていた人物なので、Relayerエコシステムを育てて行く上ので、ネットワーク分析などをやっていると見ています。分析から得られるインサイトをベースに、マーケティング施策や、機能改善などを進めていくことができるからです。

Brent Oshiro – Community Engagement Lead – Linkedin

彼は、直前が割とユニークで、ハワイアン航空のカスタマーサポート領域を主に専門にするマーケティング・コミュニケーションのディレクターをやっていたのですね。エンゲージメントレベルの高いRelayerやユーザーベースのコミュニケーションマネジメントをリードしていると見ていますが、Linkedinのプロファイルの背景写真が、CryptoKittiesなので、やはり、NFT市場から、0xは参入して行っていると見ています。

Jason Somensatto – Strategic Legal Lead – Linkedin

彼は、ジョージ・ワシントン大学の法学博士を取得したのち、法律事務所をいくつかへて、0xに参画しています。ゲーム系NFT市場にフォーカスしている段階では、あまり規制が絡むことはないと見ていますが、先にのべたように、他の取引所に接続したり、扱うトークンの対象を仮想通貨などに広げていくと、確実に当局対応が必要になってくるので、先手を打って採用しているとみています。素晴らしいリクルーティングです。

Zackary Skelly – Head of Talent – Linkedin

以前は、DropboxとGoogleで、ソフトウェアエンジニアのリクルティングリードをしていた人物です。0xのチーム構成を見るとかなりリクルーティング力が高いベンチャーと言えるわけで、そこは彼の能力が支えていると言えます。

その他、スタンフォード大やUCバークレーのコンピューターサイエンスの修士号をとった新卒もチーム内におり、シリコンバレーでもトップクラスのテックスタートアップチームに成長していると言えます。

事業の進捗

現時点で、大きなニュースは特にないです。

競合の動向

まず、バイナンスは、間違いなく競合になってきますね。すでに、Binance ChainというDEXを立ち上げていますが、こちらはパーミッション型のモデルを採用しています。一方、0xはパーミッションレス型でビジネスとテクノロジーを両立させるプロダクトを実装仕切っているので、テクノロジーでは、0xの方が上です。あとは、流動性では、今はバイナンスの方が圧倒的に上なので、戦略のところで述べたようにバイナンスが入ってきていない、NFT市場の流動性でエッジを立てるなどの取り組みが重要になってくると見ています。NFT市場の方が、まだ黎明期で高い流動性をいきなり求められないと見ているので、0xにとってもこちらの方が良いと思います。バイナンスについては、「こちらの記事」にまとめています。

次に競合は、COSMOSになります。COSMOSは、Binance Chainが参加することで、COSMOSネットワーク自体が、1つのDEXプロトコルとして機能できるようになります。もちろん、他の取引所が、COSMOSに参加していけば、COSMOSネットワーク内のトークンの流動性も引き上がっていきます。しかし、両者とも、パーミッション型なので、パーミッションレス型の0xの方が、テクノロジーでは一歩上を行っています。ただ、スケーラビリティの課題があり、セカンドレイヤーのセキュリティについては、0xは、Relayer側がエクステンションで実装する形態をとっており、ライトニングネットワークなどが直接取り組んでいるここに必要なイノベーションは、開発コミュニティに委ねる方針なので、当面、DEXの現実的なテクノロジーモデルが、Binance ChainやCOSMOSのパーミッション型か、0xのパーミッションレス型かは、まだ答えが出ていない段階と言えます。COSMOSについては、「こちらの記事」にまとめています。

また、Rippleも競合になります。XRPとZRXは、同じブリッジカレンシーとして機能するからです。XRPは銀行間の送金ネットワークという既存の決済ネットワーク市場を開拓していますが、僕は、インターネット市場がTV市場とは全く別の市場として立ち上がっていったように、全く新しいマルチトークンネットワークが育つことで、徐々に既存の金融システムを衰退させていくと考えており、その点から考えると、XRPよりもZRXの方が圧倒的に将来性が高いと言えます。Rippleについては、「こちらの記事」にまとめています。

そして、ChainLinkも競合になってきます。なぜか?ChainLinkは、ブロックチェーンのインフラと、既存のインターネットのインフラを仲介するシステムを提供しているわけですが、0xのAPIが、既存のウェブアプリケーションにもインテグレーションが可能だからですね。例えば、Amazonの商品をトークンで買える仕組みをAmazonが導入する場合、0xを使えば簡単にできます。そして、これは、電子マネーへのチャージなども可能にします。例えば、メルカリのメルペイは、実質は、メルカリの売上代金を電子マネーとして使えるようにし、更に追加チャージも可能にしているわけですが、0xネットワークと接続すれば、NFTトークンをメルペイに日本円としてチャージするなどもできるようになるからです。ChainLinkについては「こちらの記事」にまとめています。

この点を踏まえると、Crypto.comなども競合になるのでは?と考える人が居ると思いますが、彼はむしろパートナーになります。Relayerになることができるからですね。Crypto.comについては「こちらの記事」にまとめています。

長期の課題

課題は、2つで、Relayerエコシステムの成長と、0xエクステンションによるセカンドレイヤーのセキュリティ技術(例:KYCなど)のレベルアップになります。KYCのエクステンション機能などが充実してくると、各Relayerの中から今の中堅クラスの仮想通貨取引所なども参加してくる可能性があるので、すると、0xネットワークの流動性が格段に上がります。

現時点での投資評価

かなりポテンシャルの高いプロジェクトになるのでしっかりと投資しています。DEXの答えとして、Binance&COSMOSモデルが勝利するか? 0xモデルが勝利するか?というレベルの話です。DEXレイヤーは、僕のポートフォリオ戦略でも非常に重要なウェートをしめる領域です。僕のポートフォリオ戦略については、「こちらの記事」にまとめています。

最後に、ZRXトークンは、僕がメインで使っている世界最大の仮想通貨取引所のBinanceで購入することができます。Binanceのアカウント解説方法と使い方の基本ポイントはこちらにまとめています。参考にしてください。

【初心者向け】Binance(バイナンス)の会員登録の方法まとめ

以上、みなさんの参考になれば幸いです!

注記:最終的な投資判断は自己責任になります。

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