僕のLoom NetworkのトークンLOOMについての投資評価まとめ

Loom Networkとは?

僕が考えているブロックチェーンシステムのインフラレイヤーの成長モデルとは別の路線で動いているプロジェクトですね。現在、イーサリウムのMainnetに対するSideChainのソリューションを提供しています。この狙いは何か?イーサリウムでCryptoKittiesに人気が出たことでBaaSの課題として浮上した、ネットワーク・コンジェスチョンの問題(CryptoKittiesなどの人気があり、かつ、GAS代が高騰しても支払い能力のあるDappsにイーサリウムのマイナーのリソースが集中してしまい、他のDappsにリソースが十分配分されなくなり、トランザクション処理が滞ってしまう現象)ですね。最近、イーサリウムを使っている、USDTのトランザクションボリュームが大きくなったりすることで、GAS価格が高騰し、同じ問題が発生したりしています。

彼らの解決手法は、イーサリウムにSideChainとしてLoom Networkのブロックチェーンを接続することで、ネットワークコンジェスチョンを抑止するために、Dappsの全てのトランザクションをイーサリウムを使って処理するのではなく、トークンやNFTの売買など、セキュリティ要件が厳しいものだけ、イーサリウムを使い、例えば、ゲーム内のチャットのやりとりなどは、LoomNetworkのブロックチェーンで処理するという発想です。オリジナルのアイデアは、BitcoinにSideChainを提供することで、セカンドレイヤーの構築を目指したBlockStreamの発想に近いと思います。

しかし、僕は、この問題の最適な解決策は、Loom Networkのモデルではなく、一定の事業規模に達したDappsは、BaaSを卒業するというモデルだと考えています。AWSやGCPでも同じですね。Dropboxなどがそうですが、AWSユーザーだったのが、一定の規模に育ったら卒業して自前のデータセンターをもつというものです。たとえば、BinanceのBNBは、かつては、イーサリウム上に動いていましたが、今は、イーサリウムを卒業して、Binance Chainという独自のブロックチェーンを持っています。彼らが、この決断をした背景は、先のネットワークコンジェスチョンの問題が発生すると、自分たちが支払うGAS代も上がってしまう一方、自前のブロックチェーンを持てば、このコストは、全て自力で完全にコンロールできるようになるからです。詳しくは、「こちらの記事」にまとめています。

この場合、重要になってくるのは、SideChainではなく、COSMOSに代表されるBlockchain Interoperabilityのテクノロジーです。COSMOSが市場でもっとも先行しており、ここに、Polkadotなどが続いています。COSMOSは、ブロックチェーン間のトランザクション処理を請け負うHubネットワークを構築し、かつ、イーサリウムとの間には、Ethermintと呼ばれるイーサリウムからCOSMOS HUBの独自ブロックチェーンに、トークンを移管するためのミドルウェアネットワークを構築し、イーサリウムから簡単に自前ブロックチェーンに切り替えることができるサービスを提供しています。僕は、この方が現実的な解決策になると見ています。詳しくは、「こちらの記事」にまとめています。

ただ、NFTの売買をビジネスモデルに置いているゲーム系Dappsのようなプレイヤーの中には、自前でブロックチェーンを持つだけの技術力や資金力を持てないプレイヤーも出てくると見ています。CryptoKittieのようなメガヒットではなく、ニッチなゲームですね。彼らの場合は、イーサリウムを使い続けたいはずです。ただ、彼らLoom Networkを積極利用することが問題解決に繋がるか?といえば、そうではなく、そもそもネットワークコンジェスチョンの問題は、イーサリウムのGAS価格がオークション制である点と、巨大な人気アプリがイーサリウムを使い続けることに原因があるため、LoomNetworkのソリューションが、僕が考えている「卒業モデル」に比べて、どこまで抑止効果があるのか?少し微妙だなと考えています。これは、Loom Networkの事業のスケーラビリティに直結してくる話です。

トークンエコノミー

総供給量を1,000,000,000 LOOMに設定しているため、供給制限型になるようです。

戦略

先に話をしたように、NFTを提供しているゲーム系Dappsなどが初期の顧客対象として理想であり、イーサリウムに比べてGASの価格が安ければ使うメリットが得られる、そういうプロダクト戦略を構築する必要があるように思います。

チーム

事業拠点は、イーサリウムにとっての事業開発会社であるConsensysの本社があるNYCですが、開発人材の多くはタイです。

Matthew Campbell – Co-Founder & CEO – Linkedin

ロイター社のニューヨーク支店で、金融業界向けのメッセンジャーアプリのシステムアーキテクトをやっていた人物で、直前は、Digital OceanというNY拠点のPaaSベンチャーでソフトウェアエンジニアをやっていた人物です。その際のオフィスがタイだったようですね。その点から分散トランザクションシステムには精通していると思います。

Luke Zhang – Co-Founder – Linkedin

イギリスのヨーク大学でデジタルマーケティングを学んだのち、タイのITベンチャーでフロントエンドのソフトウェアエンジニアをやっていた人物です。

Michael Cullinan – Head of BD – Linkedin

彼もMatthewと同じロイターで、モバイルアプリのシニア・プロダクトマネージャをやっていた人物で、直前は、Canopy InnovationというニューヨークベースにヘルスケアITベンチャーのCEOをやっていました(共同創業者ではない)。Matthewの元同僚と言えます。彼もニューヨークベースで、顧客開拓は彼がリードしているのでしょう。

Vadim Macagon – Senior Software Developer – Linkedin

フランスの技術系大学でコンピューターサイエンスの修士号を取って以降は、インディペンデントプログラマとして、ずっとキャリアを積んできている人物です。彼もタイベースです。

Phoorichet Thepdusith – Blockchain Engineer – Linkedin

カーネギーメロン大学の情報システム学科の修士号を取ったのち、旅行予約サイトのAgodaのソフトウェアエンジニアをへて、SIMカードサービスの検索サイトのベンチャーをCTOとして立ち上げていた起業家です。彼もタイベースです。

事業進捗

下記が、現在のクライアントリストです。やはり、NFTを扱っているゲーム系が多いです。

競合の動向

競合は、先に述べたよう、COSMOSやPolkadotなど、Blockchain Interoperabilityのプレイヤーですね。COSMOSやPolkadotの2社比較は、「こちらの記事」にまとめています。

現時点での投資評価

現時点では「様子見」です。COSMOSに対するリスクヘッジ投資になるか、もう少し考えてから判断します。あまり大きなプレイヤーに成長するイメージが持てないからです。

最後に、LOOMトークンは、僕がメインで使っている世界最大の仮想通貨取引所のBinanceで購入することができます。Binanceのアカウント解説方法と使い方の基本ポイントはこちらにまとめています。参考にしてください。

【初心者向け】Binance(バイナンス)の会員登録の方法まとめ
以上、みなさんの参考になれば幸いです!

注記:最終的な投資判断は自己責任になります。

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