僕のCardano(カルダノ)のトークンADAの投資評価についてまとめ

Cardanoとは?

2015年2月にプロジェクト発足したBaaSの一つです。特徴の一つは、ビットコインやイーサリウム含む多くの仮想通貨プロジェクトは、いわゆる「ホワイトペーパー」という学術界における査読を経ない論文をベースに開発を進めていくオープンソースプロジェクトになります。その分、乱暴な言い方をすると、しっかりとした理論的な検証を経ないまま開発を進めるため、色々と技術的なトラブルを生じやすい傾向があります。例えば、ビットコインが、過去何度か引き起こしているハードフォークなどがそれに当たります。ビットコインの過去起きたハードフォークの原因の多くは、ビットコインが秒間7件以上は処理できない、つまり、決済システムとしてのスケーラビリティに問題があるため、その問題を解決するための改良案をベースにハードフォークしたプロジェクトが、ビットコインキャッシュなどに相当します。

別の例でいえば、DAOを作ったイーサリウムが、50億円近いハッキング事件を起こしましたが、それに伴いその50億円近いETHを手に入れたハッカー集団がイーサリウムを乗っ取ることを警戒し、ブロックチェーンをハードフォークさせることで、その盗んだETHは、イーサリウムクラシックでしか使えず、イーサリウムの新しいブロックチェーン上でしか既存のトークンと新たなトークン運用はできないようにすることで、ハッカーが盗んだ50億円相当のETHを使ってイーサリウムネットワークを乗っ取ることができないようにしたなどの事例があります。

これらの解決手法として、Cardanoが提唱したモデルが、既存の学術界が確立済みの論文査読方式によるシステム改良を進めていく開発モデルです。学術界で十分理論検証したもののみをCardanoの新たな機能として取り入れていくというものです。

その上で、現時点のCardanoは、PoSベースで稼働しており(PoWとPoSの違いについては「こちらの記事」)、イーサリウムのEVMに相当するIELEという仮想マシンをもち、この上でDappsの開発を行うことができます。プログラミング言語は、イーサリウムが独自言語のSolidityのみである一方で、Cardanoは、仮想マシン上に、「K Framework」と呼ばれるソフトウェアフレームワークを構築することで、C・Java・JavaScript・Solidity・Plutusなどを多言語開発が可能になっています。開発者への間口を広げているわけですね。ただ、この点は、AIONの記事でも触れていますが、実は、開発者を惹きつける上ではあまり効果はありません。どちらかというとビジネスドリブンなDappsチームが価値を感じる点です。ですから、開発コミュニティを構築する上ではそこまで強いポジティブ効果は見込めないと見ています。

また、Cardanoを利用したメジャーなDappsは、生まれてきていません。やはり、ほとんどが1st Mover Advantageをもつイーサリウム上で稼働しています。下記の図にあるよう、この強力なネットワーク効果をCardanoは構築できていません。

URL: https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1189374.html

また、Cardanoのプロダクト開発のアプローチについて思うのは、ブロックチェーン産業が誕生した背景も、また、その思想を貫くことができている背景も、旧来のアカデミック界のやり方とは、一線を引いているからですね。査読をへてしまうことで、イノベーティブな要素が削れてしまうのを、この業界のコンピューターサイエンティストたちは、自ら実際の市場で実験することで、その急速な進化を実現していっているからです。もし、Cardanoのようなソフトウェア開発アプローチが、この業界の主流になることがあれば、ブロックチェーン業界は、かつてのインターネット産業と同様に、新たなGAFA問題を生み出すことになるでしょう。その点は、「こちらのブログ」に僕の考えをまとめています。

トークンエコノミー

供給制限型で、45,000,000,000 ADA以上は発行されません。

戦略

ここが全く不明です。果たしてどこに向かおうとしているのか。

チーム

財団メンバーの情報がメインで、開発チームの情報が不足しているため、技術力評価が難しいところです。その分、開発コミュニティの非中央集権化が進んでいるとも言えますから、その点は高評価と言えます。人材の多くは、スイスと香港が拠点中心になります。

Nathan Kaiser – Chairman – Linkedin

スイスにあるリサーチ大学のUniversity of St.Gallenで、法律を専攻し、その後、中国の上海にある法律事務所で海外法務を専門に弁護士の仕事をしてきた人物です。

Domino Burki – Council Member – Linkedin

スイスにある投資ファンドのディレクターを兼務しつつ、Cardanoのカウンシルメンバーもやっている人物です。スキルセット的にはファイナンスが専門です。

Manmeet Singh – Council Member – Linkedin

南京で人材派遣サービスのベンチャー起業の経験もあるのですが、主なキャリアは、VCのパートナーです。中国のVC業界に長く関わってきた人物です。

Steve Wagendorp – Head of Technical Operations – Linkedin

元は、ネットワークエンジニアだった人物で、直前は、ファンド会社のオペレーションディレクターをやっていた人物です。タイトルを踏まえると、おそらく、彼が、Cardanoのソースコード管理に関わる業務を運用していると見ています。

Bakyt Azimkanov – Global PR, Communications and Marketing Director – Linkedin

直前は、EYのコンサルティングチームで、主にPR系のコンサルチームのプロジェクトリードをとっていた人物です。その点で、PRディレクターとしては適任です。

 

また、チーム紹介には入れていませんが、各国にコミュニティマネージャが配置されており、次の事業進捗などを見ても、コミュニティ活動はとても上手だと思います。

事業の進捗

10月27日 – COTIというペイメント系のブロックチェーンベンチャーとパートナーシップを組み、ADAトークンを使った決済サービスの提供を進めているようです。

10月25日 – アメリカのボストンでCardanoのミートアップが開催されました。ChairmanのNathan氏もスピーカーとして参加しています。

競合の動向

イーサリウムに始まるBaaS系プロジェクトは、全て競合になります。

長期の課題

とにかく、プロダクトの方向性が見えてこないです。イーサリウムとの差別化をどう実現するのかが、当面の超重要課題です。

現時点での投資評価

僕のブロックチェーン産業の発展における思想と合わず、また戦略の領域が見えてこないので、投資対象からは外しています。BaaSであれば、イーサリウムとの差別化が非常に重要ですが、Twitterアカウントのアップデートをみていても、方向感のあるアップデートがありません。TRONのように、イーサリウムとは全く別のものに生まれ変わろうとする努力がないと、BaaSプロジェクトとしてはどんどんニッチ化して行くと思います。

最後に、ADAトークンは、僕がメインで使っている世界最大の仮想通貨取引所のBinanceで購入することができます。Binanceのアカウント解説方法と使い方の基本ポイントはこちらにまとめています。参考にしてください。

【初心者向け】Binance(バイナンス)の会員登録の方法まとめ

以上、みなさんの参考になれば幸いです!

注記:最終的な投資判断は自己責任になります。

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