僕のNEO(ネオ)の投資評価についてまとめ

NEOとは?

BaaSの一つです。すでにPoSで稼働しており、COSMOSと同じパーミッション型のノード選定方式になるため、秒間10,000件のトランザクションが処理可能なレベルまでスケールアップさせることに成功させています。つまり、純粋な非中央集権型BaaSであるイーサリウムとは少し異なるということですね。その他のイーサリウムと比較した場合のソフトウェアの特徴は、以下の図から2点見えてきます。


一つは、「NeoFS」というストレージですね。他のBaaSに関する分析で、なんども触れていますが、今のBaaSは、AWSやGoogle Cloudなどの中央集権型クラウドと比較した場合、トランザクション処理したデータの保管するストレージ機能とそのデータを利活用するためのアナラティックスの領域がカバーされていません。以下がその図を簡単に概念化したものです。


NEOは、そのことに対する対策はすでにイーサリウムに先んじて手を打っているという点。もう一つは、右側にある「Oracle」です。ここは、僕が別に投資しているChainLinkなどが先行している領域です。つまり、中央集権型クラウドシステムとのデータの橋渡し役を担う領域ですね。NEOはここも自前で構築しています。

この二つを抑えることで、NEOの上で稼働するDappsプロジェクトが、NEOの上にい続けてくれる手離れ感を作り出しているわけですね。その点を踏まえて、下記のBaaS別の時価総額を比較をみてみると、

URL: https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1189374.html

NEOは、イーサリウムやTRONに次いで、3番目のDappsプロジェクトが活発なBaaSになります。オレンジがBaaS自体の時価総額でブルーが上で稼働するDappsの時価総額です。イーサリウムとの差は圧倒的と言えます。この点を支えているのは、やはり、世界初のBaaSを世に送り出したイーサリウムがもつ1st Mover Advantageと言えると思います。

また、NEOは、トークンエコノミー においても優れた手を打っています。

トークンエコノミー

供給制限型です。全体で100MのNEOトークンが発行される計画で、50%の50MはICO時に投資家に配布され、残り50Mが毎年固定量が市場に供給されていき、予定では22年間ほどかけて全てが市場に供給される予定です。2022年までに全てのトークンが市場に流通する予定です。インフレ型であるイーサリウムに比べると、NEOは、トークンのアセット化を狙えるように設計されているので、この要素だけをみる限りは、イーサリウムより資金調達力が高いトークンエコノミー を持っていることになります。

戦略

BaaSにはついては、以前から指摘している通り、イーサリウム以外は、自らDappsを手がけ、ユーザーベースを作り上げて行かないと、どんどんニッチプレイヤーになっていくと見ています。その点は、「こちらの記事」にまとめています。イーサリウムに1st Mover Advantageが効いているため、新たなDappsのベンチャーの多くが、ほぼ比較検討なしに、イーサリウム上でトークン発行をするからです。イーサリウムのブランド力が強力に効いています。

この点を素直に受け入れて、積極的に差別化を展開しているのは、TRONです。BTTを手に入れることで、TRON自体のボジショニングも、単なるBaaSから垂直統合型の非中央権型Webのインフラプレイヤーになる方向にシフトしていっています。この点については、「こちらの記事」を参考にしてください。

それと比べるとNEOは、打ち手が弱いように思います。抜きん出た動きが出てきていません。強いていうならば、チーム拠点が上海なので、地理的に中国市場にフォーカスすることで、イーサリウムとの棲み分けを計るという戦略があります。EOSは、地理的にもイーサリウムと正面対決ですが、NEOにはその必要はありません。また、中国は、仮想通貨には厳しくブロックチェーンには友好な市場ですから、その点を活かして、中国市場に完全にリソースをフォーカスさせる手はあると思います。幸い、ソフトウェアが、COSMOSと同じパーミッション型なので、完全パブリック型のイーサリウムなどに比べると、規制したい中国政府側に意図を合わせることができます。この場合、TRONとも戦略が被らなくなります。完全にボーダーレスな経済を目指すブロックチェーンの思想とは少しズレてしまいますが、生き残るためにはそのような選択肢を取る必要性も出てくるということです。

チーム

チームの主要拠点は、上海です。

Erik Zhang – Co-Founder&Core Developer – Linkedin

上海大学でコンピューターサイエンスを先行し、その後、NEOを立ち上げています。OnchainのCTOも兼務しています。NEOのコンセンサスアルゴリズムは、彼のリードで開発したものです。

Hongfei DA – Co-Founder – Linkedin

中国の工科大学を出ており、連続起業家です。CEOの経験が長いことから、NEOのみならず、OnchainのCEOも兼務しています。中国のエンタープライズ向けブロックチェーン市場で事業開発をする場合は、彼の存在がカギとなるでしょう。

Lili Zhao – Director – Linkedin

彼女は、スイスベースです。NEO財団がスイスに登記されており、かつ多くのブロックチェーン系プロジェクトがスイスに財団法人を登記していることから、Crypto Valley Associationという団体が立ち上がっているのですが、彼女はそこのボードメンバーも兼務しているようです。

Tony Tao – Founder of X-Order,Founding Partner of NEO Global Capital(NGC)- Linkedin

NEOも他のBaaS同様にVCアームを持っており、そのヘッドが彼です。かつて世界最大の取引所であったBTCチャイナの財務チーム出身ということもあり、この業界に対する知見は深い人材と言えます。

Chris Chen – Software Engineer – Linkedin

黒竜江大学でコンピューターサイエンスを専攻し、その後、HuobiでのインターンなどをへてNEOとOnchainに参画しています。

Rendong (Steven) Liu – Software Developer – Linkedin

オランダのトップ工科大学の一つであるTechnische Universiteit Delftの組み込みシステムの領域で修士号を取得し、直前は、日本のWorksアプリケーションズでソフトウェアエンジニアをやっていた人物です。

Yuan Gao – Head of Marketing – Linkedin

コロンビア大学の政治経済学の修士号を取ったあと、直前は、Beastというオーガニック系Eコマースのディレクターをやっていた人物です。

John Wang – Global Development Manager – Linkedin

直前は、アクセンチュアでコンサルタントをやっていた人物です。B2Bの事業開発を進める上では的確なキャリアです。

事業の進捗

主だった進捗は出てきていません。

競合の動向

先に述べたように、いわゆるBaaSとの比較であれば、イーサリウムやEOSが競合になりますが、市場を中国にフォーカスするのであれば、中国のエンタープライズ市場にフォーカスしているVeChainなどが競合になります。

現時点での投資評価

現時点では、投資対象からは外しています。総合的には、プロダクトのレベルは高いけど、Go-to-market Strategyが弱いというところですね。NEO自体の現実的な課題面で言えば、中国市場にフォーカスすることですが、その場合、ブロックチェーンが目指すボーダーレスな経済システムの構築とは、思想的に距離が空いてしまうため、共感がもてないというのが正直なところです。しかし、ひょっとすると中国経済のブロックチェーン化は、一時的な政府に歩み寄ったモデルではないと、実現しないのかもしれません。要するに、中国のインターネット産業が、中国政府がファイヤーウォールで、アメリカ企業の進出を防ぐことで、中からアリババやテンセントが育ってきたように、ブロックチェーン産業も、政府側とかなり密に連携することでしか市場発展が見込めないということですね。

最後に、NEOトークンは、僕がメインで使っている世界最大の仮想通貨取引所のBinanceで購入することができます。Binanceのアカウント解説方法と使い方の基本ポイントはこちらにまとめています。参考にしてください。

【初心者向け】Binance(バイナンス)の会員登録の方法まとめ

以上、みなさんの参考になれば幸いです!

注記:最終的な投資判断は自己責任になります。

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