FileCoinのホワイトペーパーの翻訳

1.イントロダクション

Filecoinは、プロトコルトークンの1つであり、Proof of Spacetimeというデータを保管しているマイナー達がブロック更新を行うブロックチェーンシステムである。Filecoinのプロトコルは、データストレージとそのデータの検索サービスを一連の独立したストレージ提供者達が、単一のコーディネーターに頼ることなしに、(1)顧客は、データ保管とそのデータ検索に対して手数料を払い、(2)ストレージマイナーは、ストレージを提供することでトークンを稼ぎ、(3)検索マイナーはデータを提供することでトークンを稼ぐ。

1-1. 基本的なコンポーネントについて

大きく4つのコンポーネントによってFilecoinは構成されている

1. 非中央集権的なストレージネットワーク(DSN): 我々は、個人の独立したストレージプロバイダーと、検索サービスを抽象化したネットワークを提供している。後ほど、Filecoinの、インセンティブモデルを組み込んだ、監査可能で、かつ真正性の証明が可能なDNSについて詳しく説明する。

2.Proof of Storage: Proof of Storageは、2つの構成要素からなる。1つは、Proof of Replicationとして、ストレージプロバイダーが、自前の個別の物理的なストレージにデータを複製したことを証明する仕組みである。これによって、認証者は、そのデータが、同じストレージ内で複数コピーが作成・保存されているのではなく、別のストレージに複製されていることでデータの可用性が上がっていることを確認することができる。二つ目は、Proof of Spacetimeと呼び、ストレージプロバイダーが、一定の時間、データを保存していたことを証明する仕組みである。

3. 認証可能なマーケットプレイス:我々は、データの保管リクエストや検索リクエストをFilecoinネットワークが運用する二つの非中央集権的な認証マーケットプレイスによって管理する。このマーケットプレイスは、プロバイダー側の正常な行為に対して適切な支払いが実行されることを保証する。我々は、Storage MarketとRerieval Marketの二つのマーケットプレイスを提供している。

4. 改良版Proof of Workの利用:我々は、Proof of Spacetimeのコンセンサスモデルとして、ビットコインのProof of Workを改良したモデルを採用している。マイナーは、ブロック更新のために無駄な計算機資源を消費する必要はなく、データをネットワーク内に保管することが可能になる。

1.2 プロトコルの概要

・Filecoinのプロトコルは、独自のネイティブトークンを伴うブロックチェーン上に構築された非中央集権的なストレージネットワークである。クライアントは、データを保管し、検索するためにトークンを消費し、マイナーは、そのデータを保管し、提供するためにトークンを稼ぐ。

・FilecoinのDSNは、二つの認証可能なマーケットプレイスを通じて、ストレージと検索サービスを運用する。クライアントとマイナーは、それぞれ自分の希望の価格条件をマーケットプレイスに提示する。

・最終的に、マイナーは、そのブロックチェーンにおける新たなブロックの作成に参加することができる。ブロック更新における各マイナーの「影響力」は、彼らが現在、ネットワーク上にどの程度ストレージ容量を提供しているかに比例する。

1.3 このホワイトペーパーの構成

まず、DSNのスキームについてセクション2で説明し、セクション3で、Proof of ReplicationとProof of Spacetimeの暗号学的な見地に基づく仕組みを説明、セクション4で、Filecoin DNSの、データ構造、プロトコル、そして、参加者が利用するインターフェースについて、セクション5で、二つの認証可能なマーケットプレイスであるStorage MarketとRetreival Marketの仕組みとその運用モデルの説明。セクション6では、Proof of Spacetimeにおけるマイナーの貢献の仕組みについての詳細。セクション7では、FileCoinのスマートコントラクトについて、セクション8では将来の取り組み内容について話をする。

つづく。

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