僕が、なぜ、Matic NetworkのトークンMATICに投資するのか?

Matic Networkとは?

テクノロジーは、僕が投資しているDEXテクノロジーの0xプロトコルのほぼ同じです。なので、テクノロジーの詳細は、「0xプロトコルの記事」を参考にしてください。インドベースで事業展開しており、MATICのトークンは、イーサリウム上で稼働しています。ただ、プロダクトの方向性は、後のチームのところでも触れますが、途上国のフィンテックスタートアップの市場で重要視されているカテゴリの一つである、銀行口座をもてない貧困層向けに、決済データをベースにしたトラストスコアを付与し、マイクロレンディングを行うサービスを志向していくと予測しています。

インド政府は、現在、仮想通貨取引は、禁止です。ですから、その点を踏まえる、0xのテクノロジーは、OTC取引のコンセプトに近いですから、同じく仮想通貨取引を禁止している中国市場で、BTCを中心にしたOTC取引が盛んなように、インドでもOTC取引が主流をしめる可能性が大きくなることが予想されます。その点を踏まえた場合、単にDEXをやりたいのであれば、0xプロトコルのRelayerとして活動すればよいと思いますが、上に述べたように、彼らは、そのトランザクションをベースにして、最終的にはアンバンクドユーザーである貧困層を救うことを考えているので、その点を踏まえると、独自のブロックチェーンで展開した方がプロダクトの最適化はしやすくなります。

トークンエコノミー

0xのトークンエコノミー と基本同じなので、そちらを参考にしてください。

戦略

ここが気になるところですね。仮想通貨禁止のインド市場で、かつ、アンバンクユーザーを救う目的で事業を進めていくなら、どのような市場参入戦略で進むのか?ゲームなどのNFTから入って行ったのでは、アンバンクドユーザーとの被りがほとんどないでしょうから、事業価値は全く上がって行かないでしょう。

結果的に、市場参入戦略は、ゲームのNFT市場をターゲットにしたようです。事業進捗を追うとその点がよくわかります。そして、MakerDAOではなく、バイナンスとCOSMOSが支援するKAVAと組んで、NFTを活用したDeFi事業を立ち上げてくると見ています。

チーム

チームの大半は、インドのテックハブ都市と言われるムンバイが拠点です。

Jaynti Kanani – Co-Founder & CEO – Linkedin

Dharamsinh Desai Universityという工科大学でコンピュターサイエンスの学科を専攻しており、この大学は、インドのMITと言われるIITのボンベイ校ほどではないようですが、定評のある工科大学のようです。直前は、インドのHousing.comという大手の不動産物件の検索サイトでデータサイエンティストをやっていました。なので、トラストスコアのアルゴリズム開発などはできるということですね。ただ、CEO役なので、実際の開発や運用には他のデータサイエンティストを雇う必要があるでしょう。

Sandeep Nailwal – Co-Founder & COO – Linkedin

National Institute of Industrial Engineeringという同じくインドの工科大学で、MBAを取得した後、デロイトでコンサルティングをやり、その後、Dappsベンチャーを起業して現在に至るという流れです。

Anurag Arjun – Co-Founder & CPO – Linkedin

Nirma Institute Of Technologyという同じくインドの工科大学で、コンピュターサイエンスを学び、直前は、企業の財務諸表をXML化する技術であるXBRLのソリューションを提供しているIT企業のプロダクトマネジメントのAssistant VPをやっていました。

Bhavir Shah – Head of Engineering – Linkedin

インドのムンバイ大学で、コンピューターサイエンスを学んだ後、CEOと同じHousing.comでソフトウェアエンジニアをやっており、直前は、インドのフィンテックベンチャーであるPaySenseでリード・ソフトウェアエンジニアをやっていました。この会社は、インドに大量にいる銀行口座を持っていないアンバンクドユーザーに対して、決済データをベースにしたトラストスコアを与えて与信を行い、マイクロレンディングサービスを提供しているベンチャーで、おそらく、Maticのプロダクトは、この影響を強く受けていると見ています。CTO役である彼がその中身を理解しているからですね。

Siddhartha Jain – VP of Operations & Marketing – Linkedin

Birla Institute of Technology and Scienceという同じくインドの工科大学で機械工学を学んだ後、EYなどでインターンをやった後、いくつかのベンチャーを渡り歩いて、参画しています。

Chandresh Aharwar – VP of Strategy & Marketing – Linkedin

同じくNational Institute of Industrial Engineeringで、マーケティングを専攻し、その後、ITベンチャの創業経験もある連続起業家で、直前は、インドの通信大手であるAditya Birlaとイギリス通信大手のボーダフォンの合弁会社である、Vodafone Ideaで、オリジナルスマホアプリのプロダクトマネージャをやっていた人物です。

Nirbhik Jangid – Growth Hacker & Community Manager – Linkedin

ムンバイにあるUniversal Business SchoolでMBAを取った後、デジタルマーケティングのコンサルティング会社でコンサルタントをやっていた人物です。

事業の進捗

Coinbase Venturesから出資を受け、Binance Launch Padにもアクセプトされています。また、僕が別に投資しているMaker DAOともパートナーシップを締結していますね。決済市場を意識していることがわかります。アドバイザリーメンバーをみると、元BitPayのエンジニアや、現CoinbaseのWallet AppのHead of Engineeringがついています。これらの情報を踏まえると、やはり決済市場をフォーカスした動きをとってくると見ています。

その上で、彼らは、0xのメッシュネットワークにも接続しています。この動きの背景は、2つあることが予測され、一つは、流動性を補うため。もう一つは、自前で0xプロトコルレベルのテクノロジーを作ることを断念している可能性です。0xはかなりアーキテクチャーが優れているので、容易に完コピできるテクノロジーではありません。ですから、Maticは、自前構築を断念し、0xのRelayer的な位置付けになりつつ、その上にトラストスコアとマイクロレンディングサービスを乗っけてくる可能性もあります。

競合の動向

0xプロトコルが最大競合です。0xで同じことをやろうと思えば十分できます。トラストスコアやマイクロレンディングの領域は、彼らにとってのパートナー企業であるRelayerが実行すればよいのです。ただし、彼が今の事業サイズでインド市場に入ってくるのは少し先の話でしょう。インド市場は、今の成熟段階に入った中国の後をつぐ成長市場です。詳しくは「こちらの記事」を参考にしてください。

長期の課題

戦略次第で課題が変わってきます。

現時点での投資評価

バイナンスの支援を積極的に受ける形で、ゲームのNFT市場にフォーカスしてDEXプロトコルを立ち上げることしたようです。0xにも投資しているのですが、No.2プレイヤーとしてリスクヘッジ投資する目的で投資することにしました。当面は、ブロックチェーン系ゲームのNFTのIEOと、そして、NFTのマーケットブレイスが当面の主力事業として成長して行くと考えてます。

仮想通貨・ブロックチェーン産業には、1st Mover Advantageが働いているので、彼らが、0xを超えることはまずないと見ています。ビットコインと同じタイプの仮想通貨がビットコインを超えられない、イーサリウムと同じBaaSがイーサリウムを超えられない、のと同じことです。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

最後に、MATICのトークンは、僕がメインで使っている世界最大の仮想通貨取引所のBinanceで購入することができます。Binanceのアカウント解説方法と使い方の基本ポイントはこちらにまとめています。参考にしてください。

【初心者向け】Binance(バイナンス)の会員登録の方法まとめ

以上、みなさんの参考になれば幸いです!

注記:最終的な投資判断は自己責任になります。

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