僕のSingularityNETのトークンAGIに関する投資評価まとめ

SingularityNETとは?

2017年に立ち上げられたAIプロダクト、より正確に言えばアルゴリズムのマーケットプレイスです。会社やエンジニアが自作のアルゴリズムをそのDEX型のマーケットプレイスを通じて売買することが可能です。1アルゴリズムにつきいくらという取引所ということですね。

彼らは、このマーケットプレイスを価値を証明するために、Sophiaという人の顔をもつロボットに、SingularityNETのマーケットプレイスで流通する様々なアルゴリズムを実装して運用するという、いわば実例を通じたマーケティングキャンペーンを展開しています。

ただし、ここからが本題です。根本的な論理的課題が二つ。一つ目は、単なるアルゴリズムのマーケットプレイスを作ったところで、彼らが言っているシンギュラリティの問題は一ミリも解決しないということ。シンギュラリティとは、一言で言えば、AIと人類との文明社会における役割分担を上手に決めることで、様々な社会問題が解決される世界のことを言っています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。その判断は、人類の頭脳そのものが行うことになります。ですから、人類が、その使い方の判断を謝ると、ジョージ・オーウェルが描いた「1984」におけるビックブラザーや、映画マトリックスのような世界が本当に世の中に出来上がってしまいます。(マトリックスの設定条件にあるように、人間の肉体がコンピューターのエネルギー源になるとかは、流石にないと思いますが。笑)

その扱いを人間が間違えてしまうかもしれないリスクのことを、僕は「シンギュラリティの罠」と名付けています。AIが一見便利そうに見えるが、扱いを間違えると、今以上に文明社会を悲惨な世界にしてしまう。そして、この「シンギュラリティの罠」は、具体的に「保険商品の世界」で起きています。現時点で、社会的に不利な立場の人、例えば移民であったり、経済的に貧しい人ほど、保険を含めた金融サービスへ支払うコストが、そうではない人に比べて圧倒的に高くなりがちという事実です。この判断をするためのアルゴリズムは、保険会社で働いているデータサイエンティストが作っています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

では、単なるアルゴリズムのマーケットプレイスが、この「シンギュラリティの罠」の問題を解決できるのか?答えは、未来永劫「0%」です。正直、SingularityNETの起業家たちが問題の本質を理解していません。思考レベルが浅いということです。

なぜか? そのようなマーケットプレイスでは、売れるアルゴリズムを作れる開発者しか出てこないからです。動機が金儲けなのだから当然です。売れるアルゴリズムばかりを作ろうとする開発者の頭の中に、僕が上で話をしたような、社会的弱者を救うという発想が常に組み込みれると思うか?答えはNOです。保険商品のデータサイエンティストと同じです。保険商品は、保険金支払いを以下に少なくするかのリスク計算を元に商品開発をするのですから、当然、保険支払いが発生しそうな利用者の保険料は高くなります。つまり、先ほど話をしたような移民だったり貧困地域に住む住人たちの保険料は、治安のよい富裕層の住む地域に比べて高くなるのです。市場経済の原理を理解して入れば、いかに、彼らのアイデアが思慮に欠けるものであるからが分かります。

そこに必要な視点は、そのアルゴリズムが、ブロックチェーンの使命である「経済格差の解消」につながるものなのか?をアルゴリズム開発者以外の外部の人間が検証し、評価する仕組みの方に、新たな事業機会としての本質的な価値があるわけです。しかしながら、上の記事を読んでもらえれば分かりますが、基本、経験値のあるデータサイエンティストでない限り、その評価を行うのは難しく、また、数字の世界しか追いかけない傾向にある彼らに、そのような視点を「倫理観」を持たせることが課題になります。しかし、そのような話が、SingularityNETのサイトやホワイトペーパーには一切記載がありません。なので、シンギュラリティと本質的に理解できていないと言えます。

もう一つは、すごく単純にビジネス的な視点で、Googleなどが、Google Cloudで、実践利用検証済みの様々なアルゴリズムを無償・有償ライブラリで提供していることです。AWSや他のクラウド競合も同様です。データサイエンティストの業界ではよく知られていることです。ここにAmazonマーケットプレイスと同じコンセプトで組み入れればマーケットプレイスは作れるわけですね。BaaSの上に同じマーケットプレイスを持ち込んでも、別に、これを非中央集的にする本質的な事業価値というのはほとんどありません。

チーム

Ben Goertzel – Founder & CEO – Linkedin

ニューヨーク大学で応用数学の修士号を、その後、テンプル大学で数学の博士号を取った人物で、その後は、ロボット開発会社などを含めてAI系の会社でデータサイエンティストをやってきた人物です。AIに詳しいが、シンギュラリティへの思想理解が足りてないですね。なので、彼がリーダーである限りは、SingularityNETが、僕が上で述べたようなプロダクトの方向性に進化していく可能性はないと思います。

現時点での投資評価

追いかけているシンギュラリティの課題を解決するのに適したソリューションを作れていないので、投資は「見送り」です。なんでもそうですが、「必要は発明の母」なので、「今の時代」が要請していないものを作っても、生き残ることはできません。

最後に、AGIトークンは、僕がメインで使っている世界最大の仮想通貨取引所のBinanceで購入することができます。Binanceのアカウント解説方法と使い方の基本ポイントはこちらにまとめています。参考にしてください。

【初心者向け】Binance(バイナンス)の会員登録の方法まとめ
以上、みなさんの参考になれば幸いです!

注記:最終的な投資判断は自己責任になります。

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