ビットコイン週次分析-2019.11.04-11.10-上昇トレンドはキープも$8,223と$9,529のボックス相場。焦点$8,655の下値抵抗ライン

ビットコイン週次分析で、期間は、2019.11.04-11.10です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のBTC/USDTを加工したものになります。価格はUSドルベースです。

チャート分析

日足チャートの動向

Binance

先週先々週の週次分析で指摘したように、持ち合い相場で、ファンダメンタルの好材料が出てこないと、$8,655までの価格割れリスクが生じるとの予想がそのまま的中しました。11月8日の相場で、$8,696まで下げて、この日は、最終的には、$8773.73で引けました。この日の引け方も注目していたのですが、この日の安値は、下値抵抗ラインの$8,655は割らずに、手前で耐えたところからまだモメンタムの強さは維持できつつも、下ひげが大きく出ずに相場が引けたので、ちょっと地合いが弱いなというのが実感していましたが、今週の最後の11月10日の動きで、下値を切り上げる形で半値戻し、売買高も8日の半分の水準で、今週を終えたので、ここでモメンタムを少し回復させた具合です。ちなみに、$8,655を割っていたら、折角、習近平発言で新たなに形成できたモメンタムが崩れてしまうところでした。僕は、宣言通り、$8,700で押し目買いを入れています。

週足チャートの動向

Binance

先々週の習近平発言で起きた上昇トレンド時のローソク線が形成した始値$8223.35と終値$9529.23のボックス相場が、しばらく展開するとみています。ここを下に割れるか、上抜けるかですね。今週のロウソク足が、十字の持ち合いで引けたことから、今週から来週にかけて、週足が勝負を迎えます。ズルズルとした持ち合い展開になると、$8655を割れて、値崩れを起こすリスクがあります。理想的には、$8,655を割らずに再び、$9529.23を超えていくシナリオになります。

BTCのドミナンスレートと全体時価総額の推移比較

今週の市場全体の時価総額の終値は、$246,339,620,515で、先週の終値に対して、-0.11%。そして、BTCのドミナンスレートの終値は、66.37%。先週の終値に対して、-1.49%。ドミナンスレートが下げ幅の方が、時価総額の減少に比べて大きいことから、金額は大きくはないですが、BTCが下げる一方で、BTCとは独自の動きで上昇トレンドを形成する銘柄に資金が流れていることがわかります。どのアルトが該当するかは、僕のアルトコインに関する週次分析をみてもらえれば参考になると思います。

また、Binance Researchより11月8日、10月のBinance内の取引動向などのレポートが出ましたが、そこでは、売買高のBTCドミナンスレートのグラフが出ていました。僕は、アルトコイン市場は、基本、Binanceがリードしていると評価していますが、今年3月から6ヶ月にかけて、BTC相場の上昇も下支えする形で上昇したアルトコイン市場のときとのドミナンスレートの比較で行くと、まだBTC率が高いという印象です。

https://info.binance.com/en/research/marketresearch/Global-Markets-October-2019.html

 

ファンダメンタルの進捗

11月5日 – 先週のFRBの追加利下げを受けて、「リスクオン」の傾向が出てきました。US株式市場が上昇しています。

11月5日 – ドイツ銀行の破綻リスクの懸念が台頭してきています。ただ、アメリカの前回のリーマンショックの影響を見ているだけに、市場経済に任せて、そのまま破綻させるほど、ドイツ政府やユーロ経済は愚かではないと思います。日本の金融庁が、りそな銀行の救済措置を講じたように、臨界点手前で救済措置を打ってくると見ています。

11月6日 – 中国政府が、特別行政区である香港で、正式に仮想通貨取引の合法化を決めました。雪解けですね。

11月6日-同じく、今まで禁止措置も話題に上がった仮想通貨のマイニング事業も、実質「黙認」する方針が発表されました。これも雪解けですね。

 

11月6日-ゴールドマンサックスCEOより、2020年の米大統領選までは、米国のリセッション入りの可能性が低いとの指摘がありました。

11月6日 – 経済不安が続くアルゼンチンで、ビットコイン価格が、$12,000を超えて取引されていることがわかりました。

 

11月7日 – ビットコイン支持者のジャック・ドージー率いるSquareが、彼らのB2CアプリであるSquareCashを通じてビットコイン販売を提供しているのですが、昨年比で244%の売り上げを伸ばしています。特に今年の2Qと3Qで一気に伸ばしており、彼らのマーケティングキャンペーンもあると思いますが、同時に新規ユーザー買いが大半を締めるということで、2017年以来のBTCの一般個人におけるモメンタム回復が起きていることが実感できます。なお、SquareCashの月間アクティブユーザーは、2018年時点で1500万以上ですから、この数字はまだまだ伸びる余地があると見ています。

11月8日 – ビットコインのマイニング難易度が、7%引き下げられました。

マイニング難易度とハッシュレートの関係性については、こちらのツイートにあるYoutube動画がとてもよくまとめられています。基本のタイミングは、ブロックの生成時間を抑えておくことです。ビットコインの新規ブロックの生成時間は、10前後で収まるように、マイニング難易度が2週間ごとに調整される設計になっているので、10分を大幅に割る傾向が続くと、難易度が上昇します。同時に、2週間に一回のタイミングも相場に影響を与える可能性があるため、この二つを抑えておくことがポイントです。ただ、このデータは、どちからと言うと短期トレーダーが気にする指標で、長期の投資家には、ディフィカルティリボンを抑えておく方が適切だと思います。

11月10日 – 現物引き受け可能な先物取引を機関投資家向けに提供するBakktの出来高が、過去最高を更新しました。着実に伸びてきています。

BTC市場の今後の見通し

米国経済がリーマンショック以来の景気後退に入った際、通貨信用力の弱い途上国の中央銀行が、ドル信用低下に伴う自国通貨の信用力低下を防ぐために、ビットコインをバランスシートに組み入れると見ており、この強力なファンダメンタル材料をテコに、ビットコインが、ゴールドを超えるデジタルゴールドとしての「ラストリゾート買い」の対象となることで、2017年以来の大相場がやってくるというのが僕の大筋の向こう3年の筋書きです。その大相場の展開前には、BTCは、前回の最高値である$20,000は既に超えた状態でやってくると見ています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

アメリカの政治経済の現時点の構造的な課題が原因で、2020年のトランプ再選は十分あると見ており、それによって、米国の景気後退のタイミングは早くなると見ています。シグナルは、前回のリーマンショックのときと同じ、米国国債の短期金利と長期金利の逆転現象「逆イールド現象」です。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。その点を踏まえた上で、現時点は、まだまだ準備段階の相場展開と言える状態ですから、市場のボラティリティは高い状態ですが、底入れ感があるところでは、中長期保有目的での押し目買いは、中長期でのリターンは大きいと見ています。

まずは、今週の振り返りとして、中国政府の動きについて、詳しく話をします。とても賢いと思います。まず、10月26日に習近平氏自らが「中国は、ブロックチェーンのリーダーになる」と宣言することで、関連企業や仮想通貨に関心の強い投資家の安心感をきちんと作り出し、規制面では、相変わらず厳しいスタンスで、ブロックチェーンは使うけど、トークンは使わないという方針を貫く。しかし、ここからがポイントで、その後、矢継ぎ早に仮想通貨のマイニングを黙認する方針を発表し、さらに、仮想通貨売買を特別行政区の香港で許可するとしている。全てを合法化していく方針を実質打ち出しているということです。つまり、本国には13億人の人口がいますから、影響度は大きいため、まずは700万人いる「一国二制度」体制の香港から開始することでリスクコントロールをしっかりできるようにしている。しかも、香港は、アジアでは最大の証券取引所をもつ国際金融都市ですから、世界に対する中国の仮想通貨への雪解け対応をアピールするには最適な場所でもあります。そして、早速、アリババやテンセントなどネット大手で香港で関連実験を開始している。レギュラトリーサンドボックスのやり方と同質です。この連続的なニュースを見ていると、初めからその手はずを全て整え、それぞれのプレスの順番も考えて、10月26日の習近平氏の発言からスタートした事が見えてきます。とても賢いですね。

そして、ビットコインの受給関係についての評価、SqaureCashを通じて個人の新規買いが増加している点、Bakktの売買高順調に成長してきているので、機関投資家の資金流入も確実に増えてきていると見ています。また、ビットコインのマイニング難易度が7%引き下げられたことで、大手マイナーの利益率が改善するため、マイニングで手に入れたビットコインをすぐに市場に売却する動きは減速すると見ています。この動きなどを見ていると、2018年の仮想通貨の冬の時代にも、ハッシュレートが上がり続けた理由は、2017年の大相場で、多くの大手マイナー達がかなり高い利益を獲得していたからだと考えています。その内部留保を使って、2018年のマイニング活動をしていたので、価格が多少下がっても、この期間に採掘したビットコインは、売らずにキープしていたのだと見ています。しかし、その内部留保もだんだんと削られてくるため、今回のように価格トレンドが上昇基調であっても、手元に資金がなくなってくると、新規のマイニングマシンの研究開発やデーターセンターの稼働割合を削る必要が出てきている。そのような影響から、今回の7%難易度の軟化が起きたと見ています。

また、アルゼンチンのニュースからわかる通り、引き続き、新興国の経済不安は激化の一途を辿っており、現地市民たちのビットコインへの需要が確実に伸びてきていることがわかります。紙くず同然になっていく自国通貨をもつよりは、ビットコインをもつ方に「信頼」を寄せるということです。バイナンスは賢く、この流れを捉えて、新興国への事業展開を加速させていますね。米国リセッションが起きた時に、彼らのこの仕込みが一気に開花すると見ています。

ですから、向こう1週間の予測としては、全体としては上昇トレンドはキープ、その上で、週足の分析触れた、$8223.35と終値$9529.23のレンジ相場が続くとみており、焦点は、$8,655を割るかどうかですね。中国市場の雪解けと、北米市場の新規個人ユーザー、そしてBakktを通じて機関投資家の資金流入が、着実に起きているため、買い需要の底上げが起きていると見ているので、割れたとしても短期的な下値への動きと判断し、押し目買いを入れていく考えです。

つづいて、僕が投資しているアルトコインの銘柄の週次分析については「こちらの記事」にまとめています。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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