ジョブズやマスクの自伝が1500円で買えるのに、数十万かけて自己啓発セミナーやら有料サロンに参加してるやつは気が狂ってると思う。

以前からつくづく思っているのですが、ということについて、詳しく話をしようと思います。

日本では、自己啓発セミナーが異常なほど流行っていますね。日本の先行きが色々と厳しいからですね。こう言う世の中では、だれでも何かすがりたくなるものです。精神の弱い人間に漬け込んだ、ある種の情弱ビジネスとも言えます。それらのセミナーは、だいたいどれも月5,000円から1万円、これだけで年間最大12万円もかけている訳ですが、ものによっては、年間数十万円もかかるものもあるようです。また、有名人の有料サロンも異常に流行っていますね。月に5,000円から1万円とるものが一般的なようですから、これも年間6万円から12万円の出費になる。しかし、いずれの場合も、別に、世の中を劇的に変えるような功績は何も残していないレベルの有名人を、ただ彼らは口が達者なだけで、みな、なぜか、「神様」扱いし、彼らのいうことをなんでも聞いてしまう。そこで、今度は、その有名人たちは、稼いだ金を、大して社会貢献にもならないようなプロジェクトに資金をつぎ込み続けている。

ちなみに、僕は、このような自己啓発セミナーも、有名人の有料サロンも、生まれてこの方、一度も行ったことがありません。バカバカしいと考えているからです。なぜか?下手な新興宗教と変わらないと考えているからです。

人類の未来のため、最前線で戦っているリーダーの言葉には、彼らのような自己啓発セミナーや有料サロンを経営している人々とは、天と地との差ほどの言葉の重みに隔たりがあります。当然ですね。経験している苦労の質も量もケタ違いだからです。僕も人類の未来のために戦っている一人であると1000万%の自信を持って言うことができます。僕が何に対して戦っているのか、知りたい人は、僕がOrb時代に書いたホワイトペーパーを読んでもらえればわかります。

僕は、今はもう見なくなりましたが、やはり、人生において苦境に立ったとき、自分を奮い立たせるためによくみていた動画があります。それは、アップル・コンピュータの創業者であり、死ぬ直前までCEOとして経営の陣頭指揮をとっていたスティーブ・ジョブズ氏が、2005年でスタンフォード大学の卒業式でのスピーチです。ここに、彼の強靭な精神力とそれを裏付ける行動哲学、そして何より、世の中に対する自己犠牲精神を感じ取ることができます。

彼のこのスピーチをみて、勇気をもらわない人はいないはずです。なぜでしょうか?僕には、明確にそれがわかります。それは、彼にとっての永遠のライバルであったビル・ゲイツとの人生の対比から見えてきます。

マイクロソフトを創業したビル・ゲイツは、裕福な家庭で育ちました。父親は有能な弁護士、母親は銀行員。二人ともとても優れた教育哲学を持った両親で、ビル・ゲイツの個性が最大限伸びるように、彼の興味関心がいくものに投資をしていきました。そして、ビル・ゲイツは、順調にハーバード大学に進学し、そこで、その後、マイクロソフトの急成長を支えるスティーブン・バルマーと出会うことで、マイクロソフトの創業に向けた彼の人生の軌跡が着実に進んでいき、ハーバード大学を中退し、同じコンピュータ好きのよき友であり兄貴役でもあったポール・アレンと共にマイクロソフトを創業します。つまり、彼は、とても恵まれた起業家なのです。彼は、マイクロソフトのCEO職を2000年にバルマーに引き継ぎ、2006年にはチーフ・ソフトウェア・アーキテクトの職もレイ・オジーに引き継ぎ、現在は、マイクロソフトの経営は完全に引退し、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団の事業に集中、つまり、成功した起業家として幸せな余生を過ごしています。

一方、スティーブ・ジョブズは、全く異なります。彼は、生まれたときから、とてもつもない不幸を背負っていました。なぜなら、彼の本当の両親は、彼が生まれることを望んでいなかったから。だから、養子に出すことにした。幸い、スティーブ・ジョブズを引き取ってくれたジョブズ夫妻は、とても愛情の深い両親でした。その両親の支えもあって、彼も、そこまで有名ではないリード大学へと進学しますが、全く学校授業に価値を見出せず、育ての親に申し訳ないと思い、大学を2ヶ月で中退する。そこに、やがて、高校時代から技術オタクで親しかったスティーブ・ウォズニアックと共に、パーソナル・コンピュータがもたらす革命的な可能性を直感し、彼と共にアップル・コンピュータを創業していく。しかしながら、その生涯を通じて、本当の親に見捨てられたという根深いトラウマを持ったジョブズは、全く恵まれた環境で育ってきた起業家ではありませんでした。なので、精神的な病を一生を通じて抱えることになる。そのことは、彼の自伝を読むと至るところでエピソードが出てきます。

そして、パーソナル・コンピュータの第1次戦争(デスクトップ時代)では、アップルは初期はマイクロソフトに対して勝利を抑めますが、徐々に押されて、第2次戦争(ノートパソコン時代)では、マイクロソフトに完全敗北します。その結果、ジョブズは創業したアップルを追い出されてしまいます。この辺りは、「こちらの記事」にまとめています。

ただ、当時のスティーブ・ジョブズと共に仕事をした人が話をしていることですが、ジョブズは、過去の生い立ちから受けた精神的なトラウマが原因で、経営者としてかなり精神的に不安定であり、それが、この敗北につながったと言われています。しかし、彼は、その後も諦めず、生涯のパートナーとなる妻ローレン氏と出会い、彼女に支えられて愛情深い家庭を築くことができ、徐々に精神的な安定を得ていきます。そして、準備が整ったところに、彼が創業したアップル社が、彼がその後、創業したNextで開発していたOSに興味を持ち始めていることを知った親友であるオラクルの創業者で元CEOのラリー・エリソンの助力を得て、アップル社がNext社を買収する形でアップルのCEOに復帰したジョブズは、パーソナルコンピュータの第3次戦争として、自らiPhoneを仕掛け、マイクロソフトに圧倒的に勝利し、時価総額もマイクロソフトを超えて、全世界1位となりました。そして、その後も、CEOとしてのリーダーシップを取りつづけますが、ガンに犯されていた彼は、最後は、車椅子生活になる状態にまで至りました。そして、もう経営の前線に立てないことを自覚した彼は、取締役会で「最期のときが来た」と述べて、アップルを去ります。このとき、取締役会の席に座っていた多くの取締役が涙を流したと言われています。彼が、命懸けで、文明社会を前に進めるために挑み続けた生き方が、この取締役たちの心の琴線にも触れたのです。

僕は、彼のこのYoutubeの動画を見たことがきっかけで、同じ起業家として、彼のことをもっと深く知りたいと想い、彼の自伝を買って、二回読みました。その中で、彼の凄まじい生い立ちを知って、僕も愛のない世界を幼少期に体験したことがあったので、とても深く共感しました。

この対比は、多くの人が、ジョブズのその生涯と、彼が残した言葉に、希望を感じると思います。なぜか? ビル・ゲイツと異なり、生まれながらにして人生の多くのハンデとトラウマを抱えた一人の人間が、その苦悩を乗り越え、そしてなお、人類社会を前に進める偉大な功績を残したからです。

僕は、ビル・ゲイツのスピーチを聞いてもこの感動は覚えません。恵まれた世界から育っていることを知っているからです。厳しい言い方をすれば、「成功して当然」と言うことです。

また、もう一人、僕が共感を覚えるのは、イーロン・マスクです。彼も幼少期は、かなり過酷な環境で育ちました。彼は、1971年の南アフリカで生まれます。南アフリカは、1994年まで黒人差別の政策が合法的に行われる「アパルトヘイト」がありましたから、彼は、そのような悲惨な環境の南アフリカで青春時代を過ごすわけです。例えば、ビーチに行くと、黒人と白人で遊べる場所がわけられており、白人側のビーチはとても整備されている一方で、黒人側のビーチは荒れたまま、立地も悪い。バスの席も黒人と白人でエリアが別れている、レストランも当然、黒人と白人で区画分けされているなど。

さらに、彼の場合は、父親がかなり精神的な異常者でした。有名なエピソードは、イーロンの母親と別れた後に、再婚した奥さんがいたのですが、その奥さんにはすでに娘が一人いました。そして、驚くことにその奥さんと別れた後、その父親は、その娘さんと結婚し、子供をもうけたのです。かなり狂ってますね。笑 そのような家庭環境にいたイーロンは、やがて、弟のキンバル・マスクと共に南アフリカを出る決意をし、生みの母親メイがカナダ出身であったことを受けて、彼女の親戚のツテを頼ってカナダに移住。そこで、清掃のバイトなどをしながらクイーンズ大学、それからアメリカのペニンシルバニア大学へ奨学金を受ける形で進学します。アメリカに学生として移住できたイーロンは、これからの時代、人類の進歩に最も貢献できる分野は「インターネット、クリーンテック、宇宙開発」になると考え、その実現の場所として、シリコンバレーに興味をもち、1995年にスタンフォード大学の大学院に宇宙開発に関連する高エネルギー物理学の専攻で移住するのですが、2日で「授業受ける価値なし」と判断し、弟のキンバルと共に、オンラインコンテンツ出版ソフトウェアを提供するZip2社を創業、この会社を数年後にコンパック社に売却し、その資金を元に後に盟友ピーター・ティールと合流することで出来上がるPayPal社の元であるオンラインバンキング・決済サービスを提供するX.comを創業します。そして、PayPalのIPOで手に入れた資金を元に、電気自動車と太陽光発電の会社、つまり、クリーンテック分野のテスラ・モーターズ、ソーラーシティをそれぞれ創業(テスラは正確にいえば、すでにあった創業期のテスラに出資し経営を引き継ぐ形)、さらに宇宙開発企業のSpace Xも手がけています。宣言通りということです。ただ、彼の場合も、素行が色々と問題が多いことがよく取り上げられていますが、彼のその問題の多い父親やアパルトヘイトが横行する南アフリカで思春期を過ごしたことを考えれば、僕は全く違和感を覚えないのですね。むしろ、そのような過酷な思春期に受けた精神的トラウマを乗り越えて、人類の未来の進歩に貢献していることにこそ、強烈な共感を覚えます。

以上の話は、彼の自伝からの要約です。僕が、現代を生きるテクノロジー起業家で自伝を買って読んだことがあるのは、この二人だけです。ウォーレン・バフェット氏と孫正義氏の自伝を読んだことはありますが、お二人ともテック起業家やクリエーター、デザイナーというよりは「投資家」なので、やはり、ジョブズやイーロンとは、タイプの違う人種です。

世の中の多くの子供は、ビルゲイツのような恵まれた家庭に生を受けることはありません。大半は、大変貧しいか、たとえ貧しくなくとも両親の両方かどちらかが、彼らが過去の時代に受けた家庭教育や学校教育、また人生経験の影響で、非常に偏った価値観を持っており、その大半の多くは、子供の人生をコントロールしたがるである場合が多いのです。このブログを読んでいる読者にも自分の両親にそのような傾向があったことを少なからず感じているはずです。

ですから、僕は、スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクのように、生まれながらにして、強烈な人生のハンデも背負っていないのに、月数万や年数十万もの金を個人に要求する自己啓発セミナーの経営者や、有料サロンのオーナーの話を聞くことには、一円の価値も見出せません。正直、自分の方が、彼らより、はるかに苦労しているし、彼らよりも世の中に貢献してきている自負があるので、彼らの言葉は、僕の心の琴線に一切触れてこないからです。

そのようなことに、みなさんが必死に働いて貯めた金を使うぐらいなら、この二人の自伝を買って、何度も読む方が、圧倒的にコスパが高いということです。そして、苦しくなったときには、自分の心に響いた彼らの言葉やエピソードの箇所を読み返したり、また、ご飯を食べているときに、このスティーブ・ジョブズの動画を見ることです。そして、3年間、起業して、他人や組織に頼らず生活を送ることができる事業を作り上げることをススメます。成功すれば当然素晴らしい経済的リターンが得られるだけでなく、「自由」が手に入ります。また、仮に成功せずとも、3年後のあなたは、3年前のあなたが想像できないほど、精神的に強靭で賢い人間に生まれ変わっているからです。その強くなったあなたであれば、再びリスクを取って挑戦しても、はるかに高い確率で成功するでしょう。

これらの自己啓発セミナーや有料サロンに、無駄な金と時間を投じる暇があったら、同じだけの時間と金の分だけ、自分自身の人生のリスクを取ることです。今の日本なら、10万もあれば合同会社が作って起業することができます。少なくとも、僕のブログには、僕自身の経験を元に、あなたがそのリスクをとって、成功するための基礎ノウハウを全て提供しています。個人事業主や法人設立であれば、「こちらの記事」を参考にしてください。また、お金に振り回されて生きている人が非常に多いわけですが、その対策は「こちらの記事」にまとめています。

以上、みなさんの参考になれば幸いです。

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