ビットコイン週次分析-2019.11.11-11.17-$8223.35を耐えられるか、来週、正念場。11月20日中国マイニング大手のNASDAQ上場盛り上がりに期待。

ビットコイン週次分析で、期間は、2019.11.11-11.17です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のBTC/USDTを加工したものになります。価格はUSドルベースです。

チャート分析

日足チャートの動向

今週のBTCは、ジリジリと下げていく展開となり、先週より指摘していた下値抵抗ラインの$8,655を8月14日に割った後、一旦、押し目買いや空売りの買い戻しなどで、価格を戻す動きが一時的に出たものの、やはり、予想通り、15日に完全に割れる展開となりました。週後半の展開は、$8500前後で引ける日が2日続いたので、なんとかここに抵抗ラインを構築しようとしている買い勢力があることがわかります。ただし、この2日間の売買高は過去1ヶ月平均よりは下の水準です。次の下値抵抗ラインは、週足にある$8223.35のラインです。ここを割れるとかなりモメンタムの崩れが起きるため、正念場と言えます。

週足チャートの動向

先々週の習近平発言で起きた上昇トレンド時のローソク線が形成した始値$8223.35と終値$9529.23のボックス相場が、しばらく展開するとみています。日足で指摘したよう下値抵抗にあった、$8655を割れたので、残るは$8223.35です。ここを踏ん張らないと、ファンダメンタル材料で習近平発言を受けて形成した上昇トレンドが総崩れになってしまいます。売買高は、週足ベースではまだ過去6ヶ月の平均値よりは高い水準にありますが、徐々に下げてきているため、今週も下がるようですと、ちと厳しくなってきますね。

BTCのドミナンスレートと全体時価総額の推移比較

今週の市場全体の時価総額の終値は$235,068,755,323で、先週の終値に対して、-0.46%。そして、BTCのドミナンスレートの終値は、65.83。先週の終値に対して、-0.54%。先週に続いて、ドミナンスレートが下げ幅の方が、時価総額の減少に比べて大きいことから、金額は大きくはないですが、BTCが下げる一方で、BTCとは独自の動きで上昇トレンドを形成する銘柄に資金が流れていることがわかります。どのアルトが該当するかは、僕のアルトコインに関する週次分析をみてもらえれば参考になると思います。

また、Binance Researchより11月14日、BTC投資のパフォーマンスデータのレポートが出ました。気迷い相場になると投げ売りしてしまう個人投資家が多いと思いますが、このレポートが伝えているのは、そういう時に長期保有を選択した個人投資家が220%と、もっとも高いリターンを得ているということの裏付けです。仮想通貨の投資の世界は、ビットコインもアルトコインも不確実性の高いベンチャー投資であり、ボラティリティも高いので、プロのトレーダーでもない限り、短期売買でリターンを得ようとは思わないことです。

ファンダメンタルの進捗

11月16日 – FRBの利下げを受けて、先週よりUS株式市場がリスクオン状態になっていることをお伝えてしていますが、確実にその効果が出ているようで、ダウ平均は、史上最高値を更新しました。ハイリスク・ハイリターンの仮想通貨市場がこの恩恵をどの程度受けられるかですね。

11月16日 – 大手仮想通貨取引所のOKexのデリバティブ取引高が、これまで世界最大だったBITMEXを抜いて1位になりました。明らかに、中国政府の仮想通貨取引政策の雪解けを受けて、チャイナマネーが中国市場に強いOKexに流れてきていることが確認できます。

11月16日 – バイナンスリサーチより、BTC投資のリターン分析に関するレポートが出ました。結論は、「長期保有が一番リターンが高い」というもの。僕も、基本、長期保有しかしないのですが、その点を裏付ける結果と言えます。

11月15日 – BinanceのWeiboアカウントが凍結される。Weiboは、中国版Twitterです。TRONもどうやら同じ影響を受けたようです。背景は、中国政府の規制対応を受けてものでしょう。雪解けに見えながら、このような厳しい対応をしてくる背景は、BinanceやTRON自体が、中国市場主体よりは、グローバル市場主体で、かつ色々と実験的なブロックチェーンプロジェクトをやっているので、中国政府としてはコントロールが効かないリスクを配慮していると見ています。まあ、とはいえ、中国人の人たちはとても生命力が強いですから、このような状況に置かれても様々な草の根活動で、普及させていく力があるので、この凍結措置の効果はそこまで高くないと思います。

11月15日 – アメリカの連銀支店の総裁が、今回の利下げを受けての逆イールド現象解消を受けて、かなり強気の発言をしています。まあ、経済システムを知り尽くした僕の目からすると気休めに過ぎません。リーマンショック前も、短期的逆イールド現象の解消はなんども起きています。

リーマンショックに次ぐ米国リセッションのシグナルとなる逆イールド現象については、「こちらの記事」を参考にしてください。

11月15日 – FRBのパウエル議長が公聴会で、「保護関税による米国経済全体への影響は軽微」という発言をしています。ということは、本来、トランプ政権は、米国の中西部の企業を救うため、保護関税政策をかなり積極的に展開し、お陰で中国と揉めたりしているのですが、実体経済は、あまり恩恵を受けられていないという評価にもなります。

11月14日 – 中国の仮想通貨マイニング大手のCannan社が、米NASDAQ市場に11月20日上場することが確定しました。お陰で、マイナーの売り圧力分析はグッとやりやすくなると思います。すでに公開データであるビットコインの難易度と連動しているハッシュレートの推移や、平均ブロック更新時間のデータに加えて、彼らから出てくる3ヶ月ごとの収益データを元にしたビットコインのマイナーの売り圧力についての様々な分析モデルが出てくると見ています。期待大です。

11月11日- 香港で終わらないデモ活動で、また警官による発砲があり、負傷者がでました。また、香港政府の長官が英国出張中に暴徒に襲われれる事件も発生しており、香港のカオス状態は更に激化しています。

BTC市場の今後の見通し

米国経済がリーマンショック以来の景気後退に入った際、通貨信用力の弱い途上国の中央銀行が、ドル信用低下に伴う自国通貨の信用力低下を防ぐために、ビットコインをバランスシートに組み入れると見ており、この強力なファンダメンタル材料をテコに、ビットコインが、ゴールドを超えるデジタルゴールドとしての「ラストリゾート買い」の対象となることで、2017年以来の大相場がやってくるというのが僕の大筋の向こう3年の筋書きです。その大相場の展開前には、BTCは、前回の最高値である$20,000は既に超えた状態でやってくると見ています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

アメリカの政治経済の現時点の構造的な課題が原因で、2020年のトランプ再選は十分あると見ており、それによって、米国の景気後退のタイミングは早くなると見ています。シグナルは、前回のリーマンショックのときと同じ、米国国債の短期金利と長期金利の逆転現象「逆イールド現象」です。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。その点を踏まえた上で、現時点は、まだまだ準備段階の相場展開と言える状態ですから、市場のボラティリティは高い状態ですが、底入れ感があるところでは、中長期保有目的での押し目買いは、中長期でのリターンは大きいと見ています。

今週は、小動きの展開です。$8655を割れた以上、次の抵抗ライン$8223を死守できるか、来週が正念場になりそうですね。そのためにどうやら買い勢力は、$8500あたりに抵抗ラインを形成できるように踏ん張りつつあるようです。ファンダメンタル自体は、確実によくなってきている実感があります。背景は2つで、一つが中国政府が、香港市場を利用して仮想通貨の合法化の流れを作ったことで、それまでアングラで流れて起きていたチャイナマネーの仮想通貨市場への流入が、合法的に認められることになったことで、それまで動かなかったチャイナマネーが仮想通貨市場に流れる可能性があること、もう一つは、アメリカのFRB金利の追加利下げで、ダウ平均が過去最高値を突破したことを受けて、「リスクオン」 が市場に発生していることが事実なので、アメリカのリスクマネーが仮想通貨市場に流れることが期待できる点です。直近のネタでは、11月20日にマイニング大手のCannanのNASDAQ上場が確定しているので、このニュースを大手メディアが取り上げることで、モメンタムが形成されますから、米国株式の好調を受けてリスクオン の資金の一部がBTCに流れてくることができれば、耐えられると見ています。

また、約2週間に1回発生するビットコインのマイニング難易度の次回のタイミングは、11月22日になります。

つづいて、僕が投資しているアルトコインの銘柄の週次分析については「こちらの記事」にまとめています。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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