アルトコイン週次分析 #1 -2019.11.11-11.17-ATOMとBATは一段高。BNBがBTCに引っ張られる展開。MKRの反発力強し。ZRXは正念場。

僕が投資しているアルトコインの週次分析で、期間は、2019.11.11-11.17です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のUSDTとのペアになり、そのチャートデータを加工したものになります。Binanceに上場されていないMKRとCROは、OKExのUSDTペアになります。価格は全てUSドルベースです。

ETH – 先週より変化なし。BTCの価格次第の展開。

チャート分析

日足チャートの動向

BTCの価格の動きに比べると下げに対する回復力はあるのですが、それでも上値は重いです。

週足チャートの動向

引き続き、週足の動きも日足とあまり変わらず。

ファンダメンタル進捗

11月15日 – イーサリウムのスマートコントラクト開発言語であるSolidityがアップデートされました。インスタンブールのリリース準備は順調に進んでいるようです。

重要情報につき先週と同じ情報を掲載。:Ethereium2.0の内部プロジェクトの一つである、イスタンブールのメインネット・ローンチが、ブロック数9069000、日程では12月4日中に行われることが決定しました。

簡単にイスタンブールの位置付けを説明すると、現在のEthereumのプロジェクト・ステータスは、メトロポリタンであり、PoS型への完全移行を完了したバージョンであるセレニティの一歩手前のステータスです。イースタンブールは、そのメトロポリタンの内部プロジェクトです。また、イスタンブールはフェーズが二つに別れており、今回はその1回目。二回目は2020年中を予定しています。Ethereum 2.0の全貌については、「こちらの記事」にまとめています。

今後の見通し

目下注目は、PoW型からPoS型への移行が主目的である、Ethereum2.0(セレニティ)プロジェクトが最大の焦点で、一部の投資家は、これが完了するまで投資は控えている動きがあるようですが、僕は、イーサリウムはセレニティへの移行は、特に大きな遅延なくやり切れると見ています。それだけの人材を持っているチームです。

その点から、買値の平均値を下げたい長期投資家にとっては、今のタイミングは十分押し目買いになると見ています。当面は、BTC市場の上昇トレンドを追い風に9月19日にマークした$223.94の突破を目指す相場展開になります。

その他、Ethereum(イサーリウム)の技術分析、チーム分析、戦略評価などについては、「こちらの記事」にまとめています。

BNB – BTC相場に引っ張られる相場展開が続く。

チャート分析

日足チャート

緩やかな上昇基調にあることは確認できるのですが、$20から$21の間に、上値抵抗ラインがあるということ。この点は、週足をみるとより顕著。

週足チャート

値崩れを起こした9月23日週の始値である$20.3640の近辺で必ずもみ合う傾向がある。ここに上値抵抗ラインが形成されつつあるよう。売買高の水準が少し落ちてきているので、値崩れのリスクがあるのがわかる。

ファンダメンタル進捗

11月15日 – CEOのCZが、Bloombergの番組であるBusiness Asiaに出演しました。

11月14日 – Community Voteの第3弾が開始しました。

11月14日 – シンガポールで、Binanceミートアップが開催されたようです。

今後の見通し

$20-21の間に、上値抵抗ラインがあるようで、抜けるにはまだ少しエネルギーが足りない印象を受けます。Binance自体のファンダメンタルの動きで、うわ抜きに貢献するような目立った動きは出てきていないですね。あるとすれば、まだ上場していない大型銘柄の上場などでしょう。

また、BinanceのBNBのトークンエコノミー 戦略が修正されているのを実感しています。それまでは、IEOを活用したトークンエコノミー が主力でしたが、やはり、僕の分析でもまだ未上場の優れたプロジェクトのネタが枯渇しつつあり、新たな有望銘柄が育ってきていないので、それを武器にトークンエコノミー のネットワーク効果を高めるのは現実的ではないと判断しているようで、ステイキングVenusによる新興国の市場開拓に力を入れているとみています。後者はは、IEOに比べると数字として出てくるまでに時間はかかりますが、米国のリセッションがはじまった際に、世界的な金融危機が発生することで、新興国でのBTCを中心した仮想通貨買いと各国法定通貨にペッグされたステーブルコインの利用促進が進むと見ており、そこに向けた着実な仕込みだと判断しています。

BTC価格が下げて来るようなら、押し目のチャンスと判断します。

その他、Binance(バイナンス)の技術分析、チーム分析、戦略評価などについては、「こちらの記事」にまとめています。

 

BAT – ファンダメンタル好材料が市場で評価され、一段高値を更新。BTCには警戒するも強気維持。

チャート分析

日足チャート

先週のフォーブズニュースに続いて、今週は、14日に月間アクティブユーザーが870万超え、そして、16日には、Brave BrowserのVer1.0がリリース完了を受けて、直近最高値を更新しました。好調なファンダメンタル材料が、連続で出てきているため、調子が良いですね。

週足チャート

お陰で週足には、強力な陽線が出ました。売買高も高水準です。この分ですと、さすがに今週は利食い売りが入るなどによる下落が起きるとは思いますが、下値はそこまで深くはならないと見ています。

ファンダメンタル進捗

11月16日 – BraveBrowser1.0のリリースに伴い、CM動画がリリースされました。コミュニケーションメッセージもとてもシンプルで説得力があり、さすがというところです。

11月15日 – イギリスの著名雑誌ガーディアンも、Braveのパブリッシャーに登録されました。着実に、Google・Facebookとは異なる新しいコンテンツプラットフォームが育って来ています。

11月15日 – Brave BrowserのVer1.0がリリースされました。ようやく1.0に到達しましたね。すでにかなり精巧なアプリですが、1.0でようやく一人前になったということです。今後がすごく楽しみです。

11月14日 – BraveBrowserの月間アクティブユーザーが870万に到達しました。競合であるGoogleChromeの20億人はまだまだ先でこれからが楽しみです。

11月14日 – Braveのクリエーター向け支払い機能が、ようやくiOSにも対応になりました。これでかなり手軽にウォレットアプリへの送金が可能になります。

11月14日 – Brave社の調査により、インターネットユーザーの82%が、プライバシー保護を望んでいることがわかりました。

 

今後の見通し

BTC価格が大きな値崩れを起こさない限りは、BATの上昇トレンドは順調に続くと見ています。BTC価格が下げてくるようなら、それにつられた下げ相場は、押し目買いのチャンスと判断します。

中長期ではブロックチェーン業界全体における非中集権型インターネットのモメンタムは、まだ生まれてきたばかりで、これが本格化するほど、BATは成長していくと見ています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

その他、Brave Browserの技術分析、チーム分析、戦略評価などについては、「こちらの記事」にまとめています。

ZRX – 下値を探る展開。$27近辺を維持できるかがカギ。

チャート分析

日足チャート

価格調整局面にあります。$27近辺に抵抗ラインを形成する動きがあるのがわかります。

週足チャート

週足で見るとわかるように、$27を割れた場合、次の抵抗ラインは$23付近にあるのが見えています。今週割と太い陰線が出たので警戒が必要です。

ファンダメンタル進捗

Version3.0へのアップグレードが今週の最大の焦点です。特に、ZRXホルダーが、ZRXのネットワークに保有分のZRXをデリゲーションすることで、ETHでの報酬を受け取れるようになる仕組みの導入がもっともインパクトがあるネタでしょう。かんたんにいうと、0xネットワーク内には流動性を供給するためのMarket Makerが活動しており(株式市場にもいる存在です)、彼らに僕らのような長期保有目的のZRXホルダーがデリゲーションすることで、彼らはこのZRXを使って市場に流動性を供給し、そこで得た収益の一部(売買益や手数料益)を僕らデリゲーターに報酬としてリベニューシェアするという仕組みです。Redditを使ったAMAがこちらでやりとりされているので参考にしてください。0xもDAO形式による運営方式なので、これらの改良案も全てZRXホルダーによる投票形式です。

11月15日 – 0xに接続されているプレイヤーのデータ統計が共有され、DEXアグリゲーターの貢献度が高いことが見えてきました。アグリゲーターは実質的には、OTCのオーダーを集めてくる人ですね。

11月14日 – 0xのver3.0で、他のDEXとも接続できる機能が追加されます。非常に上手い打ち手ですね。これで、他のメジャーなDEXプロジェクトは、完全に0xエコシステムに取り込まれることになります。0xのチームは、プロダクト戦略の構築方法が非常に優れています。

今後の見通し

他のDEXとの接続機能は、0xが圧倒的に優位に立つための機能なのですが、市場ではあまりそれが理解されていないように思います。今回の施策で、他のDEXプレイヤーは、ほぼニッチ化することが決定的となりました。しかしながら、インフラレイヤーのテクノロジーは各機能やプロダクト戦略を理解できる投資家が少ないため、実際に評価され出すためタイムラグがでる傾向にあります。その点から、よほど強力なファンダメンタル材料が出てこない限りは、しばらくは、下値を探る展開が続きそうです。

その他、0xプロトコルの技術分析、チーム分析、戦略評価などについては、「こちらの記事」にまとめています。

MKR – 価格調整局面。

チャート分析

日足チャート

先週の急激な上昇相場を受けて、今週は、価格調整局面です。

週足チャート

先週、強力な陽線が出ましたら、今週は価格調整局面です。

ファンダメンタル進捗

11月17日 – 大阪であったDevCon5で発表されたマルチコラテラルDAIは、18日にリリース予定です。

11月16日 – Coinbaaseが、マルチコラテラルDAIへの対応を発表しました。

11月15日- Crypto.comが、マルチコラテラルDAIへの対応を発表しました。

11月13日 – Krakenが、マルチコラテラルDAIへの対応を発表しました。

今後の見通し

週足が、かなり強力な陽線で、最も大きな抵抗ラインだった$600を超えたので、長期の上昇トレンドに入ったと考えています。今週は、それを受けての利食い売り含めた価格調整局面です。反発する力も強いのが日足チャートからわかります。この背景は、ファンダメンタルの改善が大きいですが、その理由は、MakerDAOの競合に当たるKAVAがCOSMOSやBinanceの支援を受けて立ち上がってきているので、追いつかれまいとする動きがMakerDAO側に起きているためと見ています。また、Binancegが力を入れてきているステイキングサービスへの対抗意識もあるでしょう。やはり、競合ゼロは望ましくなく1社か2社ぐらいは競合がいた方が、イノベーションは加速するということですね。KAVAについては「こちらの記事」にまとめています。

また、今後の事業展開として、MakerDAOは、ジャックドージー率いるSquareと組むべきですね。ETHやBATを使ったトランザクションレンディングは、かなり市場発展に貢献できると考えています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

その他、MakerDAOの技術分析、チーム分析、戦略評価などについては、「こちらの記事」にまとめています。

CRO – 高値挑戦するも、すぐに利食いされる厳しい展開。

チャート分析

日足チャート

日足のチャートを見るとと顕著で、$0.04を超えようとすると、すぐに利食いされ、上ヒゲを出して終える相場が何度か続いています。やはり、ファンダメンタルの改善がないと、しっかりとした上昇相場を作って行くことが難しいということですね。

週足チャート

OKexに上場されたのが6月24日週になりまだデータ少ないので、チャート分析に耐えられるレベルではないです。

ファンダメンタル進捗

11月14日 – どうやら、Crypto.comは、Exchangeの方向に向かっているようですね。

 

今後の見通し

まだ、本格的な上昇局面に入っている展開とは捉えがたいです。おそらく、加盟店開拓が難航しているとみており、その影響で、ニュースにあるよう、取引所サービスを開始しましたね。おそらく、加盟店開拓において、ユーザーベースが少ないと加盟店が乗ってこないからだと思います。Crypto.comのようにクレジットカード機能など決済サービスと密接に連動した取引所はまだ市場にない(潜在的にはジャック・ドージーのSquare)ので、そこを武器にどこまでユーザーベースを伸ばせるか、様子を見たいと思います。

その他、Crypto.com(クリプトドットコム)の技術分析、チーム分析、戦略評価などについては、「こちらの記事」にまとめています。

ATOM – 11月11日に更に一段高となる$4.381をマーク、今週は価格調整局面

チャート分析

日足チャート

今週のATOMは、先週より更に一段高となる展開になり、そこから利食い売りにおされて価格調整局面です。

週足チャート

週足を見るとより顕著ですね。さすが先週あれだけの強力な陽線が出たので、価格は修正局面に入るのは自然です。

ファンダメンタル進捗

11月16日 – COSMOS創業者のJOEのAMAが、Dliveで行われます。

今後の見通し

週足に強力な陽線がでたことから、中長期で強気の展開が予想されます。この背景としては、ファンダメンタルの好材料として、ステイキング市場が、多くの投資家の注目を集め出したことが上げられると思います。以前から、僕は、DeFiの中でも、MakerDAOに自分の保有トークンを預けて利用するモデル以外のユースケースは、ほとんどDeFiとしての本質的価値がないと問題点を指摘しており、COSMOSなどのステイキングモデルの方が、より現実的かつ拡張性の高いDeFiユースケースと評価していたことが、ようやく市場の多くの投資家が認めてきたと実感しています。

そして、その動くは、Binanceが顕著に呼応していますね。ステイキングサービスとレンディングサービスを平行で展開し、ステイキングの方が圧倒的にユーザーの伸びがよいことを確認次第、ステイキングサービス重視にフルシフトしています。Binanceリサーチのこちらのレポートを読むとその点がよりクリアにわかると思います。このDPoSというイノベーションを普及させたCOSMOSに評価が集まるのは当然ですね。

やはり、僕の市場に対する見通し評価は、実際の市場反応に比べる最低で数ヶ月以上先行しているようですね。ネタによっては1年以上先行していると実感しています。今回のステイキング市場への投資家が注目するタイミングは、6ヶ月ほどのタイムギャップが生じています。改めてその実感を覚えました。この感覚を上手くあつかった投資方法を今後も実践していこうと思います。

その他、COSMOS(コスモス)の技術分析、チーム分析、戦略評価などについては、「こちらの記事」にまとめています。

#2につづく。

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