マスター・オブ・スケール – PayPal共同創業者兼元CEO ピーターティールのインタビュー#5

ホフマン: Ebayが、僕らの競合であるBillPointを買収したときは、ヤバかったね。彼らは、BillPointのシステムをeBayに統合したからね。しかし、これこそ、ピーターのEscape From Competitionの真骨頂だった。僕が、BillPointの話をすると彼はそれを一笑して大したことではないと言った。

 

ティール:僕は、この件について、すぐに危機的な状況に陥る訳ではなかった。なぜなら、彼らはBillpointのシステムを統合したプロダクトをまだローンチしてなかったからだ。僕らがサービスを開始した後にローンチした。彼らは、会社は買ったけど、まだそれに対して具体的にアクションを起こせている訳ではなかった。

ホフマン:僕は、ちょっと違ったように記憶している。eBayは、僕らを明確に排除するような脅しをしてきた。そして、ピーターも、僕に600億円で買ってくれる会社を探してくれと依頼されたのを覚えている。

ホフマン:僕は、僕らのその会話を覚えている。君は実際、このことを考慮して、僕らがとても価値のあることをやっているけど、全て持って行かれてしまうリスクがあると考え、6-12ヶ月の間、僕に、PayPalを買ってくれる会社を探すタスクを任せていた。

ティール:そうだったね。

ホフマン:それで、”誰か買うやつはいるか?”という感じだったね。

ティール:そうだった。

ホフマン:”OK、買い手を探して見よう”と。そこに、ちょっと秘話があって、VeriSignが、$50億で買う話があったんだ。

ティール:うん、そうだったね。正直、何が起きるかを予測しながら物事をいうのは難しいのだけど、実際、たくさんの不確実性の高いことが周囲に起きていた。不確実性とは、とてもいい名前。ある意味、親しみを感じる。なぜなら、誰が、当時のまだ小さなPayPalの面倒をみる?

注目すべきは、振り返ってみると、それがいかに強力なものになって行ったか?ということだ。相反するようなアドバイスになるかもしれないけど、使ってくれるユーザーの反応を見ながら、自分たちのもっともフォーカスすべきユースケースを見極めることだ。そして、それがあるときから君のことを守るようになってくる。

ホフマン:ピーターは、今、とても素晴らしい点を指摘した。同時に、彼は、競争を避けるようにいう。一方で、彼は、君の顧客が、君のプロダクトに強く魅力を感じてくれているなら、競争はある程度受け入れることもできるものだという。これは、彼自身が矛盾しているように見えて、実際は違う。彼はこの点を分かって言っている。

ティール:世の中には、純粋に競争をしている会社がいるけど、大半、儲かっていないんだよね。例えば、レストラン。まあ、レストランビジネスには関わりたくない。

ホフマン:君は、今、レストランはお金儲けをできていると考えていると思うけど、その考えを一旦ホールドして、ピーターの言葉に耳を傾けて欲しい。

ティール:世の中には、たくさんの競争をほとんど経験していないビジネスがある。彼は、独占状態で、とてもうまく言っている。このような話は、多くの人は、周りにはあまり話したがらない一方で、実際には、常に独占状態を手に入れたいと考えている。

つづく。

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