マスター・オブ・スケール – PayPal共同創業者兼元CEO ピーターティールのインタビュー#11

ホフマン:ピーターは、君は、僕らがeBayにPayPalを売ったことについて、何か付け加えたいことはあるかい?

ティール:うん、今でも正しい判断だったと思うよ。なぜなら、僕らのビジネスはかなり多くの規制の制約があったからね。そしてeBayに対して、完全に、スピードの世界から逃れられているわけではなかった。eBay自体も急速に成長していたからね。そして、僕らはeBayの成長の上に乗っかって成長していた。だから、僕らの成長のほぼ100%がeBayの成長が土台になってもたらされていたと思う。だから、eBayから離れて多様化するためには、非eBay関連の事業で、年100%以上成長しなければいけないことになる。そして、このアイデアは、かなり実行するのが大変だった。

ホフマン:eBayが僕らを打ち負かすことができたかどうか、今となっては僕らにもわからないことだ。ひょっとしたら僕らは、スピードの世界から逃れることができたかもしれない。もしくは、もっと成長させてから、より高値で売却することもできたかもしれない。今日に至るまで、この点は、PayPal創業者の間では、異なる考えがある。僕自身も、自分の考えが正しいかわからない。

しかし、この実験から僕らが学んだことは、競争は麻薬みたいなものだということ。だから、今度は、投資家として、ピーターと僕は、このスピードの世界から逃れることができる可能性をひめた創業者を探す。ピーターは、彼は常にある基本の質問に立ち返る:”この創業者は、未来を再構築することができるか?”

ティール:僕は、何年も、人と、テクノロジーと、ビジネス戦略の間にある対立関係の思考をずっと行ったりきたりしている。しかし、もし君が、創業者に、彼らがやろうとしていることについて尋ねて、もし、それがあんまり野心的なものではない場合、そして、彼らが、世の中にとって重要な価値をもつレベルで勝つ意思がない場合、おそらく、それは、悪いサインだ。

そして、もちろん、もしそれが野心的なら、君は、それがどれだけ現実的なものか精査する必要がある。そして、常にちょっと非現実さが残っている場合が多い。その周辺領域には、多くの精査ポイントがあるのだけど、僕が、思うにとても過小評価されている点は、僕らが生み出そうとしている未来こそが、未来の方向性だということ。僕らは、自分で作りたいと願っている未来を決めているんだ。そして、君が、どんな未来をその与えられた会社で実現しようとしているか、尋ねたいのであれば、君はその人々に聞けばいい。そして、彼らは君に答えてくれるだろう。君はただ聞くだけでいいんだ。

ホフマン:それに関しての僕のバージョンは、君は野心的な未来をもち、君は野心的なゴールをもち、そして、君は、少なくともそこに至るための賞賛すべき理論を持つべきだということだ。ただ、そこに至ろうとするという説明ではなくて、”これが、僕が、考えた道のりです。いくつかリスクがあります。”

ティール:そう、それがいいやつだね。悪いパターンは、野心的な未来が全くないか、もしくは、宝くじ買うような話、野心的だけど、全く道のりが示されていない。

ホフマン:未来を再構築したいと考えていて、かつ、それに至るまでの道のりの大変さも理解しており、そして、それに応じてしっかりと計画を練ってくる人は、かなり稀だ。君が想像する未来の大半は間違っている。だから、多くの人は、すでに使い古された同じ土俵で競い合うことをしたがる。このゲームのルールを知る上で、深い快適な領域がある。自分ごとではないのなら、そこには手を出すなということだ。

しかし、もし、君が、少し立ち止まり、君が、君以外に一緒に君が臨む未来に一緒に群れをなしてくれるメンバーを一人も見つけることができなかった場合、それは、君が競争の自由を獲得したという第1のシグナルだ。つまり、”ゲームスタート”ということ。

レイド・ホフマンでした。ご成長ありがとうございました。

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