ビットコイン週次分析-2019.11.18-11.24-$6,500台の抵抗ラインをキープできるかが鍵。年末は正念場。

ビットコイン週次分析で、期間は、2019.11.18-11.24です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のBTC/USDTを加工したものになります。価格はUSドルベースです。

チャート分析

日足チャートの動向

今週のBTCは、週が切り変わった18日に、僕が先週、指摘していた重要な下値抵抗ラインの$8223.35を割り込んでしまい、そこから一気に値崩れを起こしました。更に、そこに追い討ちをかけるように21日に、バイナンスの上海事務所が警察が押し入る形で閉鎖されというフェイクニュースが、The Blockより報じられたことを受けて、更に下落幅を拡大し、22日に$6,790をマーク、そこからようやく空売りの買い戻しなどがでたことを受けて、切り返しが始まり、$7,100から$7,300の間で落ち着きそうな感じがわずかに出ましたが、最終的に$6903.28で週を終えた形です。かなり厳しい展開ですね。

また、売買高をみるとわかる通り、$6,790を付けた日に、直近最大の売買高となっていますから、$6,500近辺に、買い勢力と売り勢力のかなりの攻防戦ラインがあることがわかります。

週足チャートの動向

ほぼ1週間を通じて、下げ相場の展開となったがため、かなり太い陰線がでる形で終えています。

検索キーワードのトレンド

モメンタムを計測するための分析です。本当は、SNSのキーワードトレンドを分析したいのですが、公開されたデータがないので、Googleトレンドの過去12ヶ月のデータを代わりに使っています。Bitcoin、Altcoin、Blockchainの3つを継続フォローしています。最新データは、11月17日から23日で、Bitcoinの最新値は、6月23日週の値を100として、35です。グラフにあるように、今年3月にBTCが$3000台からようやく上昇基調に入る直前の値、つまり、モメンタムがほぼ最低レベルに落ち込んだ段階が27ですから、まだある程度その上のレベルでのモメンタムを維持できていることがわかります。

BTCのドミナンスレートと全体時価総額の推移比較

今週の市場全体の時価総額の終値は、$190,274,638,301で、235,068,755,323で、先週の終値に対して、-23.54%。そして、BTCのドミナンスレートの終値は、66.25。先週の終値に対して、+1.71%。BTCドミナンスレートの上昇幅に対して、時価総額の下落幅の方が圧倒的に大きいことから、かなりの資金がアルトコインから流出したことがわかります。しかしながら、BTCに対するアルトからの換金売りはあまり大きくなかったように思います。

また、仮想通貨投資の初心むけの参考情報として、Binance Researchより11月14日、BTC投資のパフォーマンスデータのレポートが出ました。気迷い相場になると投げ売りしてしまう個人投資家が多いと思いますが、このレポートが伝えているのは、そういう時に長期保有を選択した個人投資家が220%と、もっとも高いリターンを得ているということの裏付けです。仮想通貨の投資の世界は、ビットコインもアルトコインも不確実性の高いベンチャー投資であり、ボラティリティも高いので、プロのトレーダーでもない限り、短期売買でリターンを得ようとは思わないことです。

ファンダメンタルの進捗

11月18日 – ボリビアの社会システムが崩壊寸前まできているようです。

11月20日 – 米仮想通貨ファンド大手のグレースケールが、ファンドのSEC認定を求めて、申請を出しました。現在の私募形式からSEC認証を受けることで、機関投資家からの資金流入を更に増やしたい考えが背景にあるようです。

11月20日 – 米上院議会で、「香港人権法案」が可決されました。この内容が仮想通貨市場に与える影響は「こちらの記事」にまとめています。

11月21日 – 中国系のファンド幹部が、デジタル人民元が1年以内に発行される見通しと発言。正直、完全中央集権型の仮想通貨なので、社会的な革新性はゼロです。ブロックチェーンを使う意味もありません。

11月21日 – 中国政府が、ブロックチェーンの標準化検討委員会を立ち上げました。

11月22日 – CannonのIPOは、モメンタム形成に貢献できるものではありませんでした。リサーチ不足です。今後、気をつけようと思います。

11月24日 -今回のBTC価格の下落につながった、フェイクニュース:「バイナンスの上海オフィスに警察が入り、閉鎖に追い込まれた」に対して、記事を流したThe Block側をバイナンスが名誉毀損で訴えるようです。正しい行動です。

BTC市場の今後の見通し

米国経済がリーマンショック以来の景気後退に入った際、通貨信用力の弱い途上国の中央銀行が、ドル信用低下に伴う自国通貨の信用力低下を防ぐために、ビットコインをバランスシートに組み入れると見ており、この強力なファンダメンタル材料をテコに、ビットコインが、ゴールドを超えるデジタルゴールドとしての「ラストリゾート買い」の対象となることで、2017年以来の大相場がやってくるというのが僕の大筋の向こう3年の筋書きです。その大相場の展開前には、BTCは、前回の最高値である$20,000は既に超えた状態でやってくると見ています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

アメリカの政治経済の現時点の構造的な課題が原因で、2020年のトランプ再選は十分あると見ており、それによって、米国の景気後退のタイミングは早くなると見ています。シグナルは、前回のリーマンショックのときと同じ、米国国債の短期金利と長期金利の逆転現象「逆イールド現象」です。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。その点を踏まえた上で、現時点は、まだまだ準備段階の相場展開と言える状態ですから、市場のボラティリティは高い状態ですが、底入れ感があるところでは、中長期保有目的での押し目買いは、中長期でのリターンは大きいと見ています。

今週は、先週の予想で指摘していたように$8223を割れるようですと、値崩れのリスクがあると伝えていましたが、まさにその通りになってしまいました。耐えて欲しかっただけに、ちょっと残念ですね。このラインを割ると、次の下値抵抗ラインが$6,500にあたりにあるため、その通り、11月22日に$6,790まで下げる展開になりました。日足の売買高で指摘したように、$6,500あたりに買い勢力と売り勢力の強い攻防ラインがあります。

今回の下落にもっとも影響を与えた要因は、ファンダメンタルのところで伝えたように、フェイクニュースであったバイナンスの上海オフィスが警察が入り込む形でシャットダウンされたという報道です。正直、一部の仮想通貨メディアは、広告収益へとつながる目先のページビューを稼ぐために、フェイクニュースを流す傾向にあり、業界の信頼を著しく傷付ています。バイナンスCEOのCZが、このフェースニュースを流したThe Blockに対して裁判での提訴に出るようで、全くもって正しい行動だと思います。

今の仮想通貨市場の全体は、モメンタムにかなり相場展開が大きく影響される傾向にあるため、このモメンタムが弱体化すると一気に相場も下落します。

仮装通貨市場の全体のモメンタム形成は、過去の相場展開をみてきた中でも、大きく3つあると考えています。一つは、新興国で起きる中央銀行システムの崩壊、二つ目は、大国間の貿易戦争、3つ目、経済力のある国家のビットコインやブロックチェーンに対する規制対応です。一つ目、ビットコインが世に知られるキッカケとなった2013年3月のキプロスショックをはじめとして、ベネゼエラやアルゼンチンなど新興国の中央銀行システムが崩壊する動向が報じられる度に、上昇モメンタムの形成に追い風効果を与えています。二つ目は、今年3月から6月の相場にあったように、米中の貿易戦争など、既存の経済システムの問題点が明るみになることで、ブロックチェーンが作り上げようとしている新しい経済システムへのモメンタム形成に追い風になります。3つ目は、アメリカをはじめ経済力のある大きな国家が、ビットコインやブロックチェーンに対して、市場成長につながる規制を展開する動きが活発になると上昇モメンタムが形成され、逆に、厳しいスタンスを取るとモメンタムが弱体化します。

以上のことを踏まえると、今回のThe Blockのフェイクニュースは、3つ目に相当するわけです。僕自身、目先のPVやUUを稼ぐため自分のメディアで決してフェイクニュースを流すような無責任な行動は絶対にやりませんが、このようにある程度の認知度のあるメディアで、今回の無責任な報道が行われることは、業界関係者自体、厳しい態度で応じる必要があると思います。その点から、僕は、バイナンスのCZ氏の行動は正しいと思います。

今後の展開としては、この$6,500台より上のラインをキープできるかです。最低でも、今回を含めて3回は試すとみています。残り2回とも、$6,500より上で耐えることができれば、次の上昇モメンタムまで持ち合い相場で耐えられると予想されますが、ここを割ってしまうと、仮想通貨の冬の時代につけた2018年の$3,000台まで下げる展開が予想されるため、かなり厳しくなります。

つづいて、僕が投資しているアルトコインの銘柄の週次分析については「こちらの記事」にまとめています。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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