資本主義と共産主義には、地球と人類の関係性から考えれば本質的な違いはゼロである。なぜか?

僕のOrbのホワイトペーパーの本質的な内容を理解していない人がよくしてくるこの批判について、全く知識の浅い内容なので、いかに浅いかについて、説明しておきます。

ちなみに、この解説は、100年前に、自然減価通貨を発明した起業家であり経済学者のシルビオ・ゲゼルがすでに指摘していたことです。当時の人類(今も変わらないが)の知覚力が低すぎて、ゲゼルの鋭い指摘を理解できなかったので、彼の理論は、当時の経済学の学会から黙殺されたのですね。

From Wikipedia – シルビオ・ゲゼル (Silvio Gesell, 1862年3月17日 – 1930年3月11日)は、ドイツ人実業家・経済学者。自由貨幣の概念を提唱した。現在はベルギー領になっているものの、第一次世界大戦終了まではドイツ領であったザンクト・フィートに生まれる。若い頃より商業に関心があり、1886年(24歳)、アルゼンチンのブエノスアイレスに移住し兄の店の支店を開く。事業は成功したもののインフレとデフレを繰り返すアルゼンチン経済を問題視するようになり、金融問題の研究への関心を深めてゆく。1900年、欧州に戻り、晴耕雨読の生活を続けながら主著『自然的経済秩序』(Die Natuerliche Wirtschaftsordnung) などを著す。1918年‐1919年のバイエルン革命で成立したバイエルン・レーテ共和国では、アイスナー首相暗殺後のエルンスト・トラー(de:Ernst Toller)政権で金融担当大臣に就いたが、一週間で共産主義者が権力を奪取。ほどなく革命も終焉し、彼は国家反逆罪に問われ拘留された。オラニエンブルクで肺炎で死去。

まず、日本は資本主義の国家なので、共産主義の世界から話をしましょう。その方が、資本主義との同質性がすぐにわかるからです。共産主義の経済システムには、民間企業はゼロです。全て国営企業です。そして、国営企業も利益は一切追求しません。なぜか? 共産主義の生みの親である、カール・マルクスが「資本論」で問題を指摘したように、企業が利益を追求すると、資本家が有利になり、労働者がますます貧しくなるからですね。

単純で、企業の基本ルールは、売上-費用(この中に人件費)=利益ですね。しかし、売上はどこから上がる? パソコンメーカーなら、パソコンを買う人がいるから、売上が上がるわけですよね。その買う人は、消費者ですよね。その消費者は、どうやって、パソコン買うためのお金を稼ぐ? 企業で働いて給料をもらうのですよね。おかしいことに気づきませんか? 利益の源泉は、売上を大きくして、費用を小さくすること。しかし、その費用の中に、給与が含まれている。しかし、その給与がないと、お金が消費者に流れないから、そもそも売上は生まれない。だから、民間企業をベースにした経済システムを普及させると、資本家ばかりが強力になっていき、給与をもらう労働者はどんどん貧しくなる、というのが、マルクスがアホほど長い資本論で言いたいたった一言です。マルクスの資本論は、全文読むのは時間の無駄です。彼の言いたいことは上のたった一つのことです。

だから、共産主義の経済システムには、民間企業が存在しないのです。生産した物は全て政府が一旦受け取り、そして、それを国民に分配します。他の国との貿易も全て政府がやります。逆に言うと、政府が作る物を決めて、国営企業が生産します。なので、よく共産主義の経済システムで生活をした経験のある人が、「生活が地味だった」と回想することが多いのは、資本主義のように民間企業が、自由経済の中で、自由に発想して競争しながら商品を作ることがないからですね。みんな政府が決めますから、あんまりファッション性の高い物とかは生まれて来ないのです。ブランドの概念が必要ないからです。ブランドとは、民間市場で自由競争することから必要になってくるビジネスの概念です。日常生活に必要かどうかだけが判断材料になるからです。共産主義の経済システムでは、国が競争を完全に管理するため、このようなことになります。

と同時に、全てを国営で行うと、色々なところで非効率なことがおきます。これは、資本主義における政府の仕事を見ればイメージがつきます。市役所などの届出や税金処理など、民間企業のシステムに比べると圧倒的に業務効率の悪い仕組みが、大量に存在していながら、まともに改善されたことがないですね。なぜ、あのようなことが起きるかといえば、公の組織というのは、効率性より公平性が重視されるため、業務効率を追求していく考えが根本的に欠落しているため、あのような事態が起こります。その中で働いている人に、効率性を追求するインセンティブが何もないからそうなります。その一つの原因は、利益を追求しないからというのが、過去の経済学者の批判です。

しかし、これが共産主義の経済システムの場合、隅々まで市役所ルールで運営されています。ですから、恐ろしく効率の悪い運用になっていることが多いわけです。

ただ、生産された物は、すベて国が分配を決めますから、日本の税金の課税ルールが基本的に、貧富の差を小さくするために累進課税であるように、共産主義の経済システムでは、国営企業の経営者と、その労働者の給与の差は、資本主義の経済システムのそれと比べて、ほとんどありません。

また、共産主義の経済システムの中でも、悪さをする奴はいくらでもいます。バブル絶頂期の日本の官僚や政治家が、汚職まみれだったことと全く同じです。企業犯罪や収賄など当然あります。なので、そのための刑罰ルールも存在するわけです。愚かな人間の本質は、資本主義だろうが共産主義だかろうが、別に変わりません。逆にいえば、本質的に優秀な人間の本質も、また資本主義だろうが共産主義だろうが変わらないということです。

また、多くの場合、民間企業が一切存在しない全て国営企業からなる共産主義社会は、資本主義社会に比べて、政府の力が非常に強くなるため、社会における警察力も必然的に強くなります。なので、よく共産主義社会が、異常な監視政府のような状態が発生しやすいのは、全て国営で運営するがゆえです。僕は、自由を好む生活なので、共産主義社会などまっぴらごめんです。なので、僕のOrbのホワイトペーパーの理論を共産主義に近いなどと言っているのは、1ミリも僕の理論を理解していない、実に知覚レベルの低い人間です。

と、こんな具合で、共産主義の経済システムの概要は掴めたと思います。しかし、絶対に忘れてはならないことがあります。それは、共産主義経済システムも、結局、「国力の増大」を目指すということ。共産主義経済が、GDPという定義を実際に用いていたかどうかは不明ですが、国力の増大を計画しながら、運営していくことは絶対です。

つまり、勘の良い人なら見えてくると思います。「ああ、資本主義と一緒じゃないかと」。これに違いがあると主張しつづけているのは、地球環境のことなど無視して、人間社会しか見ていない、大バカものですね。言い換えれば、超自己中心的な物事の考え方しかできない人間です。

資本主義の仕組みは、民主主義とセットになっており、基本、ある程度を市場経済の自由なメカニズムに任せて、経済システムを運営し、共産主義のように国家が過剰に市場経済に関わることを否定するモデル、というだけのことです。なぜなら、結局、資本主義の経済システムにおいても、共産主義の経済システムにおいても、国家が、GDPの増加を目指すことについては、全く同じだからです。

これが、僕が、Orbのホワイトペーパーで、GDPを破壊しなければ、人類は滅びると指摘していることです。人口が少ないときは、我々は、地球環境を意識して生きる必要などありませんでしたが、資本主義だろうが共産主義だろうが、国力増大を目指すことは、人口増加に直結しますから、共産主義社会の中国で毛沢東氏が、意図的に人口増加を生み出したように、人間の都合だけを追求して経済システムを運営してきているということには、資本主義も共産主義も、そこに違いは全くないということです。

ブロックチェーンが目指しているのは、この二つの何でもない経済システムです。僕は、それを自律分散型の経済システムと名付けています。この経済システムは、資本主義でもなければ、共産主義でもない。僕はこの思想のルーツを、生物学者である今西錦司氏の「棲み分け論」においています。しかし、ここに人間ならではの知恵が入ることで、更に進化した物を考えており、本質的に目指しているのは、地球との共存な可能な経済システムであり、奉仕経済の普及による、税金ゼロ社会であり、KYCが不要の経済システムです。これをブロックチェーンを使って実現することを起業家としてのミッションにしています。奉仕経済は、資本主義でもなければ、共産主義でもありません。詳しく理解したい人は、「こちらの記事」を参考にしてください。最終的には、「お金をなくす」ことにありますが、その道のりは長く、僕が、次に構想している Deep Tech Island のプロジェクトを具現化して初めて可能になります。

しかし、これが実現できなければ、人類は間違いなく、人口爆発によって、地球を破壊し、滅びることになるでしょう。

以上、みなさんの参考にれば幸いです。

 

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