アルトコイン投資戦略のポイントについてのまとめ #3

4.成長スピード

次に重要な点が、成長スピードです。これは、チームの実行力とも関わってくる点です。実行力の高いチームは、高速に成長していきます。例えば、DENTなどそうですが、とても良いスピード感で実績をあげています。

2018年中旬ごろにプロダクトをリリースし、1年後の2019年7月には、世界65ヶ国、165のモバイルキャリアが参加し、全体のアカウント数が1,830万、550万の月間アクティブユーザー、月間アクティブユーザーの月の成長は29%。なかなかの実績です。

また、別の例で言えば、BraveBrowserもかなりいい成長スピードです。2019年は、月間アクティブユーザー数が1,000万を突破し、この1年で、月間アクティブユーザー数は3倍に成長しています。

ブロックチェーン産業は、まだまだこれからの市場ですから、このように高い成長力(ユーザーベースの拡大)を見せているプロジェクトに、僕は積極的に投資します。この成長スピードの大切さについては、ピーターティールのスタートアップ投資哲学にある「Xファクター」が参考になるでしょう。「こちらの記事」を参考にしてください。

5.トークンエコノミー の設計と改良センス

トークンエコノミー は非常に重要です。新興国が自ら通貨をもち、その経済を発展させ、通貨の価値を安定させていく。トークンエコノミー を仕掛けるブロックチェーンスタートアップのチームは、これと同じレベルのことをテクノロジーを使って取り組みます。しかも、国家のように何十年かけてやるのではありません。三年ぐらいの超高速で仕上げていきます。テックスタートアップの成長の世界ではこれが常識です。そうでないと競合に潰されてしまうからです。国連のような存在が市場経済には存在しないからですね。自由主義の世界です。国家経済の世界では、新興国で何か困ったことがあれば、国連やそれに準じる機関の助け舟が色々な所に用意されていますが、ブロックチェーン産業の世界にはそう言うものは全くありません。全て自力です。

ですから、僕は、この根幹となるトークンエコノミー を取り分けて深く分析し、その設計センスと改良センスを評価しています。ここのセンスが高いチームほど、生き残る可能性は高いです。バイナンスなどは特にそうですね。BNBのトークンエコノミーは非常に秀逸です。

上の図は、僕がまとめたバイナンスのトークンエコノミー の心臓部と言える「ネットワーク効果」を可視化したものです。3つのグロース・スパイラルをもち、それぞれがお互いの補完関係になるように設計されており、これによって、BNBの長期保有者が増え、価値が持続的に上がっていく仕組みを構築しています。彼らのIEOのトークンエコノミー への活用は、非常に上手く、下記の図にあるように、優良なIEOを実施するたびに、BNB価格を引き上げることに成功しています。

もちろん、有望なIEO銘柄が枯渇してしまうと、このネットワーク効果は得られません。しかし、ここまで上手く活用できているのは、業界ではバイナンスぐらいと言ってよいでしょう。

BNBについては、「こちらの記事」にまとめています。

または、COSMOSが考え出したDPoSにおけるデリゲーションという考え方も非常に優れたトークンエコノミーです。デリゲーションしているトークン保有者に、年率7%から20%のインセンティブを与えることで、長期投資を促進するだけでなく、実は、COSMOSのPoS自体が悪意あるハッカーに乗っ取られないように設計しているのですね。

COSMOSのATOMについては、「こちらの記事」に詳しくまとめています。

正直、トークンエコノミーにおけるネットワーク効果の内容の価値は、このブログだけ説明するのは無理です。トークンエコノミーの設計ポイントについては「こちらの記事」にまとめています。また、「こちらの記事」も参考になると思います。

基本的には、以下のように、僕のポートフォリオ戦略の6つのカテゴリにおける、それぞれのトークンエコノミー デザイン上の不可欠要素が、どのように設計されているかを分析・評価しています。バイナンスは、特に優れていますね。ただ、DEXになると全然違う発想になるので、そこを彼らが耐えきれるか、注目しています。

トークンエコノミー の設計概要図

 

6. ハイプサイクル分析

そして、最後です。トレンド分析です。僕のポートフォリオ戦略とも関わっているのですが、投資先の銘柄が、どのテックトレンドの位置しているかですね。ポテンシャルがあるプロジェクトでも、テックトレンド上、バブルのピーク期にきているプロジェクトに投資するととてつもない高値を掴でしまうことになるので、数年、塩漬けする羽目になります。これは避けなくてはなりません。その上で、とても参考になるのは、米国の著名調査会社が毎年発表しているガートナー社の「ハイプサイクル」です。


例えば、2019年段階のこの図から読み取れるのは、「非中央集権型Web」関連の銘柄は、まだ黎明期にあるので、とてもポテンシャルが高いプロジェクトであると言えます。詳しくは「こちらの記事」を参考にしててください。「こちらの記事」も参考になると思います。

逆にハイプサイクルの上にあるタイプの銘柄は、今がバブルのピークにあるので投資対象からは外すべきであり、一旦、下落仕切って、啓蒙活動期に入ってから投資すべき銘柄ということです。例えば、本人認証を行う分散型アイデンティなどはその典型例ですね。一時期盛り上がっていましたが、優れたプロダクトはほとんど出てきておらず、上の図であればバブルのピークにきています。僕は、一つ一つの銘柄に対して、この分析を必ず行なっています。ガートナー社のブロックチェーン産業に関するハイプサイクルについての僕の見解は、「こちらの記事」に、毎年、継続的にまとめています。

以上になります。

その上で、ブロックチェーン産業において、重要なカテゴリがどこなのか=どのカテゴリが最も大きく成長するのか?について、僕のポートフォリオ戦略にまとめていますので、「こちらの記事」を参考にしてください。この二つのブログを合わせて理解することで、アルトコイン投資の戦略は、随分と改善されるはずです。単に有名だからという理由で、くれぐれも投資しないように。笑

以後のブログでは、投資している銘柄と、投資していない銘柄、それぞれの理由についても僕の見解をお伝えしていくことで、みなさんの「目利き」を養っていただければと思います。

以上、みなさんの参考になれば幸いです!

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