ビットコイン週次分析-2019.12.09-12.15-$7000から$7700のレンジ相場で年末を締めくくれるか。それとも$6500をトライするか。

ビットコイン週次分析で、期間は、2019.12.09-12.15です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のBTC/USDTを加工したものになります。価格はUSドルベースです。

チャート分析

日足チャートの動向

前半は、先週の価格帯で耐える動きをしたものの12月14日に、$7,012まで値を下げる動きなり、そのまま回復せずに、低調モードで週を終える形となりました。14日の下げの原因は、間違いなくトランプ政権の15日の対中追加関税の見送りでしょう。先週、「見送る可能性が高い」と予想していましたが、その通りとなりました。

週足チャートの動向

なので、週足の動きは、$6500台からの戻し相場が一服する形となりました。

ビットコインのハッシュレートの推移

Blockchain.comからのデータです。引き続き、高値圏でもみ合う展開になっています。多くのマイナーは、競争環境の影響で、2018年の低迷相場時期もハッシュレートが上昇し続けたことを受けて、2017年に手に入れた利益の大半は使い果たしているとみており、現在のハッシュレート水準が、多くのマイナーのブレイクイーブンポイントになってきていると見ています。ただ、2週間に一度発生する難易度調整によって難易度が上下する場合(とは言っても急激に上下することはなくわずかなレベル)、マイナーの収益率は若干は改善します。以上の点を踏まえると、現在の市場価格より更に大きく安い値段で売ってくるマイナーはそれほどいないと見ているため、極端な下落が起きにくい市場展開を手助けしていると言えます。また、現時点のハッシュレートレンジで、かつ、BTC価格が$7300あたりであれば、大半のマイナーが収益化可能というレポートが出たのですが、であれば、ハッシュレートは、再び上昇傾向に入るはずです。「推測」より「事実」を重んじるのは、投資の鉄則ですから、その点からみても、現状のハッシュレートのもみ合い状態と、$7,000前後で推移しているBTC価格は、マイナーにとってブレイクイーブンポイントが近い状態に言えるということです。

検索キーワードのトレンド

モメンタムを計測するための分析です。今週(12月8日から14日)は、6月23日週の値を100として31です。先週(12月1日から7日)の値は34でしたから-3、年末閑散期に入ってきている感触があります。ただ、グラフにあるように、今年3月にBTCが$3000台からようやく上昇基調に入る直前の値、つまり、モメンタムがほぼ最低レベルに落ち込んだ段階が27ですから、まだある程度その上のレベルでのモメンタムを維持できていることがわかります。

BTCのドミナンスレートと全体時価総額の推移比較

今週の市場全体の時価総額の終値は、$193,700,536,215、先週の終値に対して、-5.95%。そして、BTCのドミナンスレートの終値は、66.42%、先週の終値66.71%に対して、-4.3%。ドミナンスレートの低下率の方が、全体の時価総額下落率より低い点を踏まえると、BTCからの資金流出率がアルトに比べて高いことがわかります。

また、仮想通貨投資の初心むけの参考情報として、Binance ResearchよりBTC投資のパフォーマンスデータのレポートが出ました。気迷い相場になると投げ売りしてしまう個人投資家が多いと思いますが、このレポートが伝えているのは、そういう時に長期保有を選択した個人投資家が220%と、もっとも高いリターンを得ているということの裏付けです。仮想通貨の投資の世界は、ビットコインもアルトコインも不確実性の高いベンチャー投資であり、ボラティリティも高いので、プロのトレーダーでもない限り、短期売買でリターンを得ようとは思わないことです。

ファンダメンタルの進捗

12月9日 – アメリカの景気後退が、今年に入って10年、不況を経験していない。はてさて、いつまで持つか。

12月10日 – Bakktの現物引き受け可能な先物が正式にローンチされました。これでようやく、機関投資家がBTC現物を長期保有できる土台が整ってきました。

12月10日 – 中国の景気後退間が強まっています。

12月12日 – FRBが追加利下げを見送りました。現時点の金利水準で、十分、現状の景気を維持して行けると見ているということですね。

12月12日 – 今後25年、アメリカで進むであろう、仮想通貨のメインユーザーであるミレニアル世代への遺産相続が、この市場にポジティブ効果を与えるであろうとの見解。全く同感です。

12月13日 – イギリスのジョンソン首相率いる保守党が選挙で、過半数をとりました。ブリイグジットがさらに進むことが予想されます。

12月14日 – 15日に発動が予定されていた追加改善が見送りになりました。通商交渉も前進がありました。

12月14日 – 現在の$7300前後の価格帯であれば、大半のマイナーに収益が上がるとのこと。ならば、ハッシュレートがここで上昇カーブに入らない理由は?と聴きたくなるレポートです。

BTC市場の今後の見通し

米国経済がリーマンショック以来の景気後退に入った際、通貨信用力の弱い途上国の中央銀行が、ドル信用低下に伴う自国通貨の信用力低下を防ぐために、ビットコインをバランスシートに組み入れると見ており、この強力なファンダメンタル材料をテコに、ビットコインが、ゴールドを超えるデジタルゴールドとしての「ラストリゾート買い」の対象となることで、2017年以来の大相場がやってくるというのが僕の大筋の向こう3年の筋書きです。その大相場の展開前には、BTCは、前回の最高値である$20,000は既に超えた状態でやってくると見ています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

アメリカの政治経済の現時点の構造的な課題が原因で、2020年のトランプ再選は十分あると見ており、それによって、米国の景気後退のタイミングは早くなると見ています。シグナルは、前回のリーマンショックのときと同じ、米国国債の短期金利と長期金利の逆転現象「逆イールド現象」です。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。その点を踏まえた上で、現時点は、まだまだ準備段階の相場展開と言える状態ですから、市場のボラティリティは高い状態ですが、底入れ感があるところでは、中長期保有目的での押し目買いは、中長期でのリターンは大きいと見ています。

今週の動きとしては、トランプ政権への対中通商交渉の合意優先が予想通りの展開となり、価格も下落展開となりました。今年は、これ以上の大ネタは残っていないので、11月30日以降、サンクスギビングから休息モードに入るアメリカ市場を踏まえると、市場も閑散取引になって行くと見ています。

また、FRBの追加利上げが見送りなった点は、アメリカのリスクオンモードがまだしばらく持続可能と見ているということになります。そして、、水面下では、イギリスで、保守党が過半数以上を抑えましたから、来年からブリイグジットが加速することが予想されます。

今後から年末にかけては、ポジティブシナリオは、このまま$7000から$7700前後の価格レンジで閑散モードで終える形。ネガティブシナリオは、$6500を再度トライする動きになると見ています。今のところ、$6500割れを起こすリスクは、ハッキング事件などよほどなネガティブイベントが発生しない限り、後退しつつあると見ています。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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