2020年のビットコイン・アルトコインの市場展望についてのまとめ

さて、2020年も明けて、今年の市場展望について僕の見解をまとめておきたいと思います。

ビットコインの市場展望

全般的には引き続き上昇モードを継続すると予測しています。僕の予測の骨子が、個人投資家や機関投資家の資金を十分惹きつける上で、次の米国リセッション入り前に、ビットコインが$20,000以上の水準にきていることが、ビットコインやアルトコインが本格的な市場成長期に入る上で必須条件と見ているためです。ブロックチェーンに基づく自律分散的な経済システムを作り上げない限り、確実にシステム崩壊するであろう世界経済全体の不可逆な未来から考えた逆算的なマクロ経済の予測モデルということです。

その場合、今年のビットコインの上値ターゲットは、2018年1月1日週にマークした$17,176.24になるとみており、この上値は比較的高い確率で超えるとみています。その次の上値は、現時点の史上最高値である2017年12月11日週にマークした$19,798.68ですが、この上値を抜けるかどうかは、過去のビットコイン週次分析でお話しているよう、$6,500前後にある下値抵抗ラインをキープして上昇トレンドに入れるかにかかっていると見ています。この抵抗ラインを割ってしまうと、$19,798.68超えに必要なモメンタム回復に、より多くの時間とエネルギーが必要になるため、$17,176.24の価格を超えた後の相場展開で、$19,798.68を超えるだけのエネルギーが十分得られず、価格調整局面に入ってしまう確率が上がると見ています。なので、今まさにビットコインが、2回トライ済みの$6500前後の買い勢力と売り勢力の攻防が、今年の上値のトップラインの水準を決めてくると言えます。

そして、価格調整局面時の下値ラインの目安ですが、今回のケースではピンポイントの予測がチャート上は難しく、少し幅が出ますが2018年の2月に1ヶ月ほどかけて買い勢力と売り勢力の攻防があった$$9065.78から$11,786.01のあたりが目安になるとみています。ここで2017年後半のバブル相場が続くことへの期待からここで買い増しを入れた個人投資家は多く見ていると見ており、その後の下落相場で、「塩漬け+様子見状態」になってしまっている彼らが、相場が、$19,798.68を超えることができれば、再び戻ってくると見ており、その場合、価格調整局面で、この価格近辺で買い増しを入れてくる確率が高いと見ているためです。

ビットコインへの資金流入の下支えとなるのは、アメリカ市場の「リスクオン」が最も貢献すると見ています。2020年のトランプ再選は確実と見ており、トランプ政権自体、中国との貿易戦争を過度に続けることは、米経済にとって益なしという理解が、FRBの分析からも得られているため、米中貿易戦争に代表される先進国経済のブロック経済化が加速することを上昇支援材料にするよりは、グローバル経済の末端市場に相当するラテンアメリカやアフリカなどの金融不安が加速する中での、株式や債権に対する代替投資先としての資金流入が主流になるとみています。また、ブリイグジットの進展は、自律分散型経済システムの加速につながるため、ビットコインにとってはプラス評価です。チャイナマネーの流入は、中国政府が仮想通貨・ブロックチェーンの取り組みに対して本腰を入れつつも、中国市場全体への普及は慎重に進めたい政府側の意向から、香港市場や上海市場以外に対してはかなり厳しい規制を引き続き続けていくことは確実視されるので、OTC市場を中心とした草の根運動的な資金流入になると予測されるため、今の中国に比べると圧倒的に建設的な規制をもつアメリカ市場の豊富な個人投資家が引き起こすリスクオンに伴う資金流入に比べると少し劣るとみています。

また、2020年5月中に発生するビットコインのマイナー報酬の半減期(12.5BTC→6.25BTC)のその後の相場への影響についてですが、2012年の50BTCから25BTCへの報酬半減後の12ヶ月間でマークした上昇幅8200%、そして、2016年の25BTCから12.5BTCへの報酬半減後、18ヶ月間でマークした上昇ば2200%、この二つの実績を踏まえると、受給関係の観点から、上昇相場への下支えにはなってくると見ています。ただし、上昇%の水準は、この数値のトレンドだけみれば、2016年の2200%よりは低い水準になることが予測され、かつ、その実績が裏付けられるのは、最低でも12ヶ月後の2021年5月以降になるわけですが、先ほど話をしたように、米国のリセッション入り前に、$20,000以上の水準に到達しているかどうかで、世界のビットコインへの資金流入の水準が大きく変わってくると見ているので、現時点では、次回の半減期後の12ヶ月から18ヶ月上昇幅がどの程度になるかの予測は難しいと判断しています。

僕は、ビットコインは、ゴールドより相対的な価値で勝ると考えていることから、ゴールドの現時価総額である$7.6兆ドルは確実に超えてくると見ているので、その点から逆算すれば、BTC現時点の時価総額約$130億ドルから約58倍の値上がりが予測できますが、このタイミングは、米国のリセッション入り後に視野に入ってくる数字なので、向こう2年から3年がターゲットになります。

これらの話を踏まえると、個人投資家は、基本、2段構えで、いずれも長期保有目的ですが、今の$7,000ドル水準は、基本の押し目買いタイミングと捉え、仮に$6500前後を割る場合は、その後の底値形成($3,000強まで視野に入ってくる)が確認できた時点で、2回目、もし価格割れが起きない場合は、ほぼ同じ水準の$7,000前後でもう1度押し目買いを入れる。そして、上昇相場後の価格調整局面の価格帯で3回目の押し目を入れ、米国リセッション入りのときをじっくり待つのがよいと思います。以下は、バイナンス・リサーチがまとめているのBTC投資のリターン率です。長期保有ほどリターン率が高いことを理解してください。今のBTCのボラティリティで短期売買で成果をあげられるのは、一部のトレーダーのみ、特にアルゴリズムトレーダーぐらいです。

アルトコイン全般の市場展望

一方、アルトコインは、僕のポートフォリオ銘柄などの値動きを踏まえると、今年も、BTC価格の上昇に連動する相場展開となりつつも、価格調整局面で、再び、ビットコインの上昇が始まる前の価格水準に戻す銘柄は多く出てくると見ています。バイナンスのBNBなどは、その良い例ですね。


この背景には、BTCを除く、アルトコインのファンダメンタル分析ノウハウが市場に成熟していない点によるところが大きいと見ています。株式取引所の上場銘柄と異なり、株式会社ではなくNPOが多く、さらに財務諸表をベースにした分析手法が全く使えないアルトコイン投資の中で、何をファンダメンタル材料に銘柄の状態を評価すればよいか、このノウハウがまだ多くの個人投資家の中で未成熟なためです。これが整って行かないと長期保有をしていく個人投資家が増えて行かないわけですね。僕のメディアが力を入れている領域も正にそこです。当然、ブロックチェーンを利用した新たな自律分散型の経済システムが僕らの経済システムの主流になっていくことは、メディアの中心がインターネットに20年かけてなったと同様に、後退することは決していない不可逆なトレンドにあるため、確実に整っていくわけですが、僕も含めて、そのような努力をするコンテンツパブリッシャーがいるから整っていきます。

参考までに、僕の分析手法については、「こちらの記事」、「こちらの記事」、「こちらの記事」にまとめています。

しかし、現時点のように、未熟な段階では、銘柄の時価総額成長には興味のない、高いボラティリティにおけるレバレッジ取引にしか興味を示さない短期トレーダー達の影響力が強い市場になってしまうため、今回のバイナンスのように、2019年3月から6月にかけた起きたBTC上昇相場に連動した上昇展開後、ほぼその手前の価格水準まで手を戻してしまうという状態が出てくるわけですね。

バイナンスのトークンBNBのファンダメンタル分析については、「こちらの記事」にまとめています。

その傾向は2020年も、多くの銘柄で続くと見ています。中には、COSMOSのATOMのように、その傾向から脱する兆候を見せつつある銘柄もあるのですが、そのキーポイントは、間違いなくトークンエコノミー のデザインによるところが大きいです。特に僕があげているトークンエコノミー の重要要素4つのうち、「株式経済」の設計ですね。ATOMも、ステイキングなど個人投資家にとっての長期保有メリットを作り上げてきたことで、この兆候が出てきています。ですので、アルトコイン分析において、トークンエコノミーの分析がいかに重要であるかがわかると思います。

トークンエコノミー の設計手法や分析のポイントは、「こちらの記事」にまとめています。

COSMOSのATOMに関するファンダメンタル分析は「こちらの記事」にまとめています。

まだ、このような兆候が出てくる銘柄は少ないと見ているので、その点から言えることは、多くのアルトコインに関しては、BTC相場の連動に合わせてつけた高値で一旦利食い、再び価格調整後の2019年の年末とほぼ同水準あたりで、利食いしたリターンも使いつつ買い増すのが基本の投資戦略になってくると思います。

僕の投資銘柄の中でも、ATOMのような兆候が出てきている銘柄は丁寧にみて行こうと思っているので、そちらは、毎週のアルトコイン週次分析でのコメントを追ってください。

また、これらの視点に関わらず、全くソフトウェア価値のないアルトコインの衰退は、さらに加速していくでしょう。特に、ビットコインと同じデジタルゴールドのポジショニングしか持たないアルトコインの衰退は更に進むと思います。ビットコインが一つあれば十分だからですね。その点から、ソフトウェア価値をきちんと踏まえたアルトコイン分析を行った上でのアルトコイン投資は、高いリターンを狙う上で必須と言えます。僕のアルトコイン投資の分析ポイントやポートフォリオ戦略を参考にしてください。

以上、みなさんの参考になれば幸いです。

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