ビットコイン週次分析-2019.12.30-2020.01.05-教科書通りの逆三尊の形成なるか。来週が勝負。

ビットコイン週次分析で、期間は、2019.12.30-2020.01.055です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のBTC/USDTを加工したものになります。価格はUSドルベースです。

チャート分析

日足チャートの動向

ほぼ教科書通りの逆三尊型(ヘッドアンドショルダーボトム)の形成展開になって来ています。黒線のトレンドラインにあるこの「ネックライン」を今の相場展開から一旦超えた上で、その小粒の上昇相場の価格調整時に、再度、「ネックライン」を割らずに価格反発が起きた場合、逆三尊型が完成します。今のところほぼ教科書通りの展開です。12月18日を最底値にしつつ、その後、1月3日にそこまで行かず、反発を見せており、かつこの反発のときの売買高が、手前二つの谷に比べて低くくなるのが、逆三尊型の特徴です。大きな買いが入らず、ショートカバーが中心の相場展開であるためですね。ここで、追加売りがほとんど入ってこないと、買い勢力側が勝利することになり、「ネックライン」を超える相場展開が生まれます。つまり、「ネックライン」価格帯が鍵なのですが、今のところ、$7600前後にある様に見えます。こいつを超えずに持ち合いが続くと、売り勢力が再度盛り返してくるリスクが上がります。また、「ネックライン」は少しずつ下がってくるので、逆三尊型を完成させるための価格反発時のラインは、おそらく$7400から$7500の間あたりになるとみています。ズルズルとした展開に入ると売り勢力が再度盛り返すことになるため、来週が勝負になりそうですね。

週足チャートの動向

週足は特に動きはありません。

ビットコインのハッシュレートの推移

 

Blockchain.comからのデータです。ハッシュレートが、再び、上昇基調に入っています。2週間ごとの難易度調整でも、上昇基調にありますが、ハッシュレートはそれでも上がる傾向にあります。この背景にあるのは、やはり、2020年5月に予定されている、「ビットコインの報酬半減期」の到来前に、できる限り多くBTCを手に入れて行こうとするマイナーの活動が活発化しているかでしょう。現在の12.5BTCから6.25BTCに半減します。

検索キーワードのトレンド

 

モメンタムを計測するための分析です。今週(12月29日か1月4日)は、6月23日週の値を100として33です。先週(12月15日か21日)の値は36でしたから-3でした。イラン問題が発生したのが5日からなので、4日時点ではあまり影響が出てこず、また、年末年始、それ以外にBTCに関する大きなニュースも出なかったので、少し下落したように思います。イラン問題を受けての来週の数値が気になるところです。

USDTの値動き

BTCへの資金流入・流出は、基本、法定通貨からの流入か、ステーブルコインからの流入の2パターンがあります。特に、後者が値上がりを起こしている場合は、BTCの購入を準備し始めている動きと捉えることができ、逆に、値下がりを起こしている場合は、法定通貨(基本USD)への利食いが発生している、資金流出が発生しているときと理解することができます。USDTは、ステーブルコインの中で、最大規模を誇るため、この値動きを継続的に追うこと意味があります。


BTCが、$6800台から反発した1月3日以降、$1.00を超える動きが活発化していることがわかり、資金が流入したことが確認できます。その後、6日に$1.00割れを起こしたことから、一部利食いが入ったことができます。その後も、$1.00より少し下の価格帯で推移が続いていることからまだ少し売り勢力の方が強い印象を受けます。

BTCのドミナンスレートと全体時価総額の推移比較

 

今週の市場全体の時価総額の終値は、$198,357,457,812、先々週の終値($199,865,161,292)に対して、-0.76%。そして、BTCのドミナンスレートの終値は、68.92%、先々週の終値68.92%に対して、-1.38%。時価総額全体の下げに対して、BTCドミナンスレートの下げ幅の方が大きいことから、一部のアルトに資金が滞留していることがわかります。

また、仮想通貨投資の初心むけの参考情報として、Binance ResearchよりBTC投資のパフォーマンスデータのレポートが出ました。気迷い相場になると投げ売りしてしまう個人投資家が多いと思いますが、このレポートが伝えているのは、そういう時に長期保有を選択した個人投資家が220%と、もっとも高いリターンを得ているということの裏付けです。仮想通貨の投資の世界は、ビットコインもアルトコインも不確実性の高いベンチャー投資であり、ボラティリティも高いので、プロのトレーダーでもない限り、短期売買でリターンを得ようとは思わないことです。

ファンダメンタルの進捗

12月31日 – 国連事務総長が、SDGsのゴール達成に、ブロックチェーンが貢献できるという発言をしており、これは業界全体にとってポジディブですね。僕が以前から伝えている自律分散型経済システムを実現する上で、ブロックチェーンを利用したDAO型の経済システムの構築が不可欠だからです。

1月3日 – イラン問題がメディアの中心になっていますが、香港問題を受けてのイギリスと上海の証券取引所が連携中止をしたことは、更に、他の欧米諸国に波及するリスクがあるため、気にはかけています。

1月5日: アメリカが、対イランへの軍事活動を強化しています。この背景には、トランプ大統領が、今年の2020年米大統領選の再選に向けたキリスト教右派の票田の取り込みが狙いとしてあるとみています。

1月5日: アメリカのイランに対する軍事行為を受けて、イランは、2015年に合意したウラン濃縮の活動制限を無視し、核兵器製造を加速させる動きをとっています。この国際情勢の緊張の高まりに、金相場も反応しています。

BTC市場の今後の見通し

2020年全体の見通しは、「こちらの記事」にまとめているので参考にしてください。1年を通じて検証も行っていこうと思います。

米国経済がリーマンショック以来の景気後退に入った際、通貨信用力の弱い途上国の中央銀行が、ドル信用低下に伴う自国通貨の信用力低下を防ぐために、ビットコインをバランスシートに組み入れると見ており、この強力なファンダメンタル材料をテコに、ビットコインが、ゴールドを超えるデジタルゴールドとしての「ラストリゾート買い」の対象となることで、2017年以来の大相場がやってくるというのが僕の大筋の向こう3年の筋書きです。その大相場の展開前には、BTCは、前回の最高値である$20,000は既に超えた状態でやってくると見ています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

アメリカの政治経済の現時点の構造的な課題が原因で、2020年のトランプ再選は十分あると見ており、それによって、米国の景気後退のタイミングは早くなると見ています。シグナルは、前回のリーマンショックのときと同じ、米国国債の短期金利と長期金利の逆転現象「逆イールド現象」です。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。その点を踏まえた上で、現時点は、まだまだ準備段階の相場展開と言える状態ですから、市場のボラティリティは高い状態ですが、底入れ感があるところでは、中長期保有目的での押し目買いは、中長期でのリターンは大きいと見ています。

来週の「逆三尊型」形成は、今年一年の動きを決める重要な局面になるとみています。なぜなら、2020年全体の見通しとして伝えているように、今の相場展開で、売り勢力が勝ってしまうと今年の$20,000回復は厳しくなることが予想されるため、すると、トランプ再選後にくるであろうアメリカのリーマンショック以来のリセッション時に、BTCが世界中の個人投資家から大きなモメンタムを得るエネルギーが生まれなくなります。最もスムーズなシナリオは、この「逆三尊型」形成になるでしょう。しかし、バックアップとしても、$6500前後の抵抗ラインを耐え凌ぎきって、上昇相場展開になる形でも$20,000回復は十分視野に入ると見ています。一つは、来週の「逆三尊型」形成に注目します。その上で、ファンダメンタル材料として、目下、鍵になってくるのは、国政情勢のイラン問題が激化している点と、もう一つは、2020年5月のマイニング報酬半減期前の駆け込み需要を受けてのハッシュレートの上昇です。マイニングコストの上昇覚悟で掘ってきているので、市場にとってはポジティブ材料と捉えることができます。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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