ビットコイン週次分析-2020.01.13-01.19-予想通り上昇フラッグ形成、今週は持ち合いか。

ビットコイン週次分析で、期間は、2020.01.13-01.19です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のBTC/USDTを加工したものになります。価格はUSドルベースです。

チャート分析

日足チャートの動向

 

先週、予想した通り、逆三尊型は完成しており、次の展開として予想したフラッグ形成による上昇も1月14日におきました。1月19日の動きはちょっと一部の買い勢力が先走った感があります。結果、これ以上の上昇はないと見た売り勢力の圧力に負けて、値を戻しましたが、全体として上昇基調であるという認識が買い勢力と売り勢力にあると見ており、$8500前後で買い戻しや追加買いを受けて、値を戻している状態という印象です。

週足チャートの動向

売買高は二週連続で高水準で推移しており、値段を上げてきているため上昇トレンドとしてよい傾向です。今の$8500から$8800あたりの金額は、去年5月あたりに、$13970をマークしにいく前の持ち合い相場の価格帯となっているため、同時にここが下値抵抗ラインとしても機能しています。なので、このラインで持ち合いを続けることができれば、再び上昇フラッグやペナント形成をしていく可能性が出てきます。

ビットコインのハッシュレートの推移

 

Bitcoin.comからのデータです。次回難易度調整は、1月29日。そして、難易度は、現時点で、+5.36%。年末から約1.5ヶ月、難易度上昇基調にあり、やはり2020年5月に控えているビットコインの報酬半減に向けたマイナーたちのBTC争奪戦が活発化している傾向が続いていることがわかります。市場にとっては、価格底上げとなるプラストレンドです。

検索キーワードのトレンド

モメンタムを計測するための分析です。今週(1月12日から18日)は、6月23日週の値を100として43です。先週(1月5日から11日)の値は42でしたから+2.4%でした。今週はイラク情勢などは特に激しい動きは出なかったのですが、モメンタムはキープできているのがわかります。

USDTの値動き

BTCへの資金流入・流出は、基本、法定通貨からの流入か、ステーブルコインからの流入の2パターンがあります。特に、後者が値上がりを起こしている場合は、BTCの購入を準備し始めている動きと捉えることができ、逆に、値下がりを起こしている場合は、法定通貨(基本USD)への利食いが発生している、資金流出が発生しているときと理解することができます。USDTは、ステーブルコインの中で、最大規模を誇るため、この値動きを継続的に追うこと意味があります。

上下に大きく振れたタイミングがそれぞれ1回ずつほぼ1日の間に発生しているのですが、いずれも、BTCが上放れしたタイミングとその後の連絡相場に連動しているのがわかります。全体としては、先週に比べて、わずかにUSDTの価格が切り上がってきているのがわかります。まだ、$1.0は超えていないです。まだまだこれからという印象を受けます。

BTCのドミナンスレートと全体時価総額の推移比較

 

今週の市場全体の時価総額の終値は$239,313,607,226、先々週の終値($218,213,334,162)に対して、+9.67%。そして、BTCのドミナンスレートの終値は、66.32%、先々週の終値68.03%に対して、-2.52%。市場全体に時価総額上昇率は先週に比べてわずかに下がる一方で、ドミナンスレートはより低下しました。つまり、アルトに更に資金が流れたことが確認できます。ただ、引き続き、BTCに資金が流れてこないとこのトレンドは維持できません。その点を踏まえると、BTCが次の上昇トレンドを形成する場合は、もう少し持ち合い時期が必要なりますから、チャートをみるとわかるように、時価総額もドミナンスレート自体も持ち合い状況に入っていることがわかります。

また、仮想通貨投資の初心むけの参考情報として、Binance ResearchよりBTC投資のパフォーマンスデータのレポートが出ました。気迷い相場になると投げ売りしてしまう個人投資家が多いと思いますが、このレポートが伝えているのは、そういう時に長期保有を選択した個人投資家が220%と、もっとも高いリターンを得ているということの裏付けです。仮想通貨の投資の世界は、ビットコインもアルトコインも不確実性の高いベンチャー投資であり、ボラティリティも高いので、プロのトレーダーでもない限り、短期売買でリターンを得ようとは思わないことです。

ファンダメンタルの進捗

1月18日-シカゴCME先物の空売りポジションもかなり減ってきているようですね。次の上昇に向けたいい傾向です。

1月14日 – アメリカの株高が、実需買いではなく、低金利を受けた自社株買になっていることが要因として挙げられています。うーん、ちょっと危険信号ですね。

1月14日 – イラン政府が、例の撃墜事件を巡り、容疑者を逮捕しました。狙いは、国内で高まっている反体制派を沈静化するためです。イラン情勢はまだ余談を許さない状況が続いています。

1月14日 – 台湾総選挙で、民主派が圧勝しました。香港同様、中国に対する反発が強まりますね。

1月16日 – ウズベキスタンが国営のマイニングプールを計画。僕の予想ではこの動きは今後、小国で増えていくと思います。なぜなら、彼らは電気代も土地代も安いのマイニング競争力が高いことが多く、手に入れたビットコインなどを自国の中央銀行に組み入れることで自国通貨の価値安定を得ることができるからですね。さらに、税金で運用することになりますから、利益を出す必要がないので、マイナーの売り圧力の低下にも繋がります。注目しています。

1月16日 – 目下、アメリカの株式相場は、FRBによるリスクオンの演出から年間の業績発表に関心がうつってきています。業績がそれほど改善していない中での株高は景気の危険信号と言えます。

1月16日 – ベネゼエラの政情不安がまだ続いています。

 

BTC市場の今後の見通し

2020年全体の見通しは、「こちらの記事」にまとめているので参考にしてください。1年を通じて検証も行っていこうと思います。

米国経済がリーマンショック以来の景気後退に入った際、通貨信用力の弱い途上国の中央銀行が、ドル信用低下に伴う自国通貨の信用力低下を防ぐために、ビットコインをバランスシートに組み入れると見ており、この強力なファンダメンタル材料をテコに、ビットコインが、ゴールドを超えるデジタルゴールドとしての「ラストリゾート買い」の対象となることで、2017年以来の大相場がやってくるというのが僕の大筋の向こう3年の筋書きです。その大相場の展開前には、BTCは、前回の最高値である$20,000は既に超えた状態でやってくると見ています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

アメリカの政治経済の現時点の構造的な課題が原因で、2020年のトランプ再選は十分あると見ており、それによって、米国の景気後退のタイミングは早くなると見ています。シグナルは、前回のリーマンショックのときと同じ、米国国債の短期金利と長期金利の逆転現象「逆イールド現象」です。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。その点を踏まえた上で、現時点は、まだまだ準備段階の相場展開と言える状態ですから、市場のボラティリティは高い状態ですが、底入れ感があるところでは、中長期保有目的での押し目買いは、中長期でのリターンは大きいと見ています。

今後の展開としては、一般的な上昇相場は、フラッグとペナントを繰り返すことで上昇を続けていきます。そこにファンダメンタルの好材料がタイミングよく出てくることで更に買い勢力の勢いがましていきます。懸念要因としては2点あり、一つは、アメリカの株高の背景が、本質的にリスクオンになっているマネーは実は多くなく、低金利を受けて企業側が社債を発行し、自社株買いに当てているという事実です。2019年の業績発表が2月に出揃いますが、ここで数字が芳しくないとリスクオンが後退する可能性が出てきます。自社株買いが入っていることで下げ幅は抑えられる可能性はあります。ただ、株式市場のリスクオン状態に今の仮想通貨市場の資金流入が依存している傾向もあるため、株式市場にリスクオフの傾向が出てくることは望ましくありません。

もう1点目はイラン情勢ですね。引き続き、緊張傾向が続いています。イラン政府が誤爆を引き起こした軍関係者を逮捕する動きをとっていますが、おそらくアメリカのトランプ政権側は、2020年11月トランプ大統領再選を確実にするため、いつでもイラン戦争を仕掛けられる口実を手に入れるため、引き続き、イラン内の反体制派を支援していく動きを取るでしょうから、そう簡単に緊張緩和になるとはみていません。

そして、最後にテクニカル要因で、期待できるのは、CMEのネットポジションショートが大きく減少傾向にあることですね。全体としても相場が上昇傾向に切り関わりつつあることをトレーダーも認識しつつあるということだと評価しています。ただし、まだ全体としてネットロングのポジション形成にはなってきていないので、本格的な強気相場へのトレンド展開は起きていないということで、なので、今週あたりは持ち合い相場となるのが自然ではないかと見ています。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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