僕が、なぜ、Origin ProtrocolのトークンOGNに投資するのか?

Origin ProtocolのトークンOGNの投資評価についてまとめました。投資検討の参考にしてください。このプロダクトは、僕のポートフォリオ戦略でいうところのLayer1の「Dapps」に該当します。僕のポートフォリオ戦略は、「こちら」にまとめています。

また、こちらの内容はYoutubeにもまとめています。日本語字幕です。参考にしてください。

ペインポイント分析

ブロックチェーンにおけるE-コマースの理想の形とはどうあるべきか?この答えはまだこの業界には出てきていません。必要な条件はいくつかあります。まず、中核となる思想は二つ。一つはシェアリングエコノミーであること。AirBNBやUberのように個人が、空いている部屋や時間のあるときのドライビングなど、余っているリソースをシェアして商取引が行われる世界観です。しかし、ここにはすで問題が顕在化していて、当然のことながら運営企業が、利益を獲得していることです。ポスト資本主義の社会インフラの確立を目指すブロックチェーン産業にとって、これは障害です。以下は、Originのホワイトペーパーからの抜粋ですが、Airbnbの場合、ゲスト側が支払う代金の平均$268.8対して、ホスト側が最終的に受け取る代金の平均は$190、間の$78.8は、Airbnb側が徴収しています。Airbnbは一旦、市場の独占状態になると、なんの努力もせずにこの収入を永続的に得られるようになっていきます。つまり、「資本家」になるということです。ブロックチェーンのプラットフォームでは、一切、このような行為を行いません。プラットフォーム側が「中間搾取者」にならないということです。

 

もう一つの中核思想は、「分散型コマース」であること。わかりやすくいうと、「地産地消」ということです。しかし、地理的に分断されているとユーザーは不便です。たとえば、引っ越したときにまた別のEコマースをつかなくてはならない。単一の分散型コマースプラットフォームがあることで、人は自由に地理的空間を変えて生きていくことができます。この視点から、アメリカであれば、インターネットの黎明期に登場し、今もなお20年以上継続しているClaigslist、日本であれば、ジモティーがそうですね。地元の人が、お互いに使わなくなったものをタダで上げることも含めて自由にやりとりできる仕組みです。僕も引越しのときなどに、買い替える予定の家具などをジモティーで無料であげています。ただし、二者とも評価経済のモデルが十分に機能しておらず、ユーザーの行為の善意化が進まないため、結果的に、中央集権型EコマースであるアマゾンやEBay、メルカリなどにトラフィックを奪われています。UIで負けている点もありますね。以下は、CraigslistのUIで、僕もアメリカに住んでいるときに使ったことがあるのですが、うーん、正直、使いづらいです。笑

 

Craigslist

つまり、この二つの思想をプロダクトとして確立し、スケールすることができるEコマースプラットフォームは、ブロックチェーン産業の発展において不可欠と言える仕組みの一つとなるわけです。

プロダクト分析

Origin Protocol = プロトコルというぐらいですから、プラットフォームのアーテクチャを持っています。

左側が、現在のシェアリングエコノミーや分散型コマースの実態です。つまり、クレイグリスト、Airbnb、Lyftなど、各シェアリングエコノミープラットフォームに対して、ユーザーは、それぞれにアカウントをもち、プラットフォームも別れていますから、データの共有もありません。単純に考えればわかることですが、需給マッチングの観点から考えれば、これはとても非効率であり、ユーザーフレンドリーではありません。

一方、Originでは、それを全て共有化したプラットフォームをまず底辺に作り上げて、その上で、シェアリングエコノミーのアプリが動きます。なので、アカウントもどのアプリでも共有して使えるし、データも共有化された状態になります。

しかし、この状態のままのプロダクトではチキン・エッグ問題を抱えたままですね。アプリがないからです。これでは、ユーザーが来ないので、短期間で事業をスケールさせて行くことはできません。ですから、Originは自前でB2CのシェアリングエコノミーDappsも手がけています。垂直統合型のモデルです。彼らがフォーカスしているのは、スマホ版Craigslistです。以下がその画面の抜粋です。

 


現時点で見ていると、物販系や権利系のディールもありますが、人気ディールは、Airbnb系の案件であるように思います。グローバルコマースとして、最も立ち上げ易いですよね。すでに、Airbnbでホスト側もゲスト側の使い勝手もノウハウも確立しており、それでいて、Origin側が中間手数料を一切取らないわけですから、単純に考えれば、ホストはこちらを選びます。一方、物販の越境コマースは、物流システム自体が彼らのリソース内にないため、サービス全体の品質コントロールが大変です。Amazonですらまともにやれていないですからね。

また、売買に関しても、しっかりと考えていて、MakerDAOのステーブルコインであるDAIが使えます。他にもETHとOGNも使えますが、やはり、ステーブルコインのDAIが使える点は、利便性の観点から大きいと思います。

また、当然、売り手側は、全てOGNで価格設定を行い、報酬は、OGNでもらいます。それ以外にも、アフィリエイトプログラムもあり、OGNで報酬がもらえ、そのOGNを使って、Originのコマースアプリ内のものは全て購入することができます。

おそらく、将来的には、地元ユーザーが自分たちだけで使いたいちょこっとしたコマースサイトをOriginプラットフォーム上で立ち上げて運営する世界観を描いているとみています。

垂直統合戦略と水平戦略を巧みに組み合わせた優れたプロダクト戦略です。

チーム分析

Matthew Liu  – Co-Founder  – Linkedin

Youtubeの25番目の社員であり、プロダクト系の人材ですね。イーサリウムのクラウドセールスに参加してより、この業界に関わっています。スタンフォードで機械工学の修士号を取っています。Youtubeを出たのち、Qwiki (Yahoo!に買収)でVP of Product、Bonobos(ウォルマートに買収)で同じくVP of Productをやっていた人物です。2014年にライドシェアリングのリアルタイムの価格比較アプリのベンチャーを立ち上げ、その際、コマース市場におけるオープンデータの問題に触れて、Originの事業構想のインスピレーションを得たようです。連続起業家です。

Josh Fraser – Co-Founder – Linkedin

Liuとは、直前にやっていたPriceSlashというベンチャーの共同創業者兼CTOで仕事仲間ですね。クリムゾン大学でコンピューターサイエンスの学位をとり、その後、EventVueというイベント系のSNSアプリの共同創業者兼CTOをやっていました。彼も連続起業家です。

Yu Pan – Research Engineer – Linkedin

YouTubeとPayPalでシニアソフトウェアエンジニアをやっていた人物で、LiuのYouTube時代の同僚ですね。KiwiCoの共同創業者でCTOをやっていた連続起業家でもあるのですが、その後、リサーチエンジニアの職をずっとやっているので、おそらく、かなりクリエイティビティが高いタイプのエンジニアだと思います。Originのプラットフォーム開発のキーマンの一人でしょう。

Franck Chastagnol – Senior Software Engineer – Linkedin

直前は、DropboxでTech Leadを務め、その前は、YoutubeとPayPalでEngineering Managerをやっていた人物なので、開発経験が豊富な、かなりの実力者ですね。彼も、Liuの元同僚だと思います。

Coleman Maher – Head of Business Development – Linkedin

直前まで、Airbnbで複数の不動産物件を運用する不動産投資家でした。バークレーで数学の学士号を取っています。この点からも、Originの市場参入戦略が、Airbnb市場から立ち上げようとしていることが明確にわかります。

Aure Gimon – Product Designer – Linkedin

カリフォルニア州立大学でウェブデザインの学士号を取ったのち、いくつか大手のデザイン会社を渡り歩いて、現在は、インディペンデントコントラクターとして、UX&UIデザインを専門にしている人物です。Originのアプリが、Craigslist系になるため、統合的なUX&UIのデザインコントロールは、かなりハードルの高い仕事になるため、彼がそのキーマンと言えます。アプリの仕上がり具合を見ると悪くないですね。しかし、カテゴリ開拓が進むとどんどんUIのハードルが上がってくるため、今後の彼の仕事に期待大です。

Anna Wang – Regional Manager, Greater China – Linkedin

オーストラリアのメルボルン大学をでたのち、セールス&マーケティングでキャリアを積んできた人物で、直前は、Exnessというシンガポールにある大手Forexブローカー会社のデジタルマーケティングマネージャをやっていた人物です。Originはこのような形で、地理的にリージョナルマネージャを配置し、コミュニティ活動を展開しながら分散型コマースの掲載商品を増やしていくことになると思います。

チームの実行力

2017年6月に創業し、ソフトウェアのアーキテクチャが、プラットフォーム型でかつその上でに自らDappsを開発して提供しています。2020年1Qで、Originトークンが公開され、アプリもパブリックローンチ、約2年半かけてここまできているわけですが、プロジェクト難易度のレベルを踏まえると、よい感じの実行力です。

今後は、数値が上がってくると思うので、丁寧に追いかけて行きたいと思います。

トークンエコノミー分析

垂直統合型でプラットフォームを立ち上げているため、まずは、トークンエコノミー 版Airbnbにフォーカスして、トークンエコノミー を構築していくことになるでしょう。

OGNを報酬としてもらえるアフィリエイトプログラムも稼働しています。今後は、エンゲージメントを引き上げるためのトークンエコノミー 設計も検討が必要なると見ています。

供給制限型のトークンですから、アセット価値を追求できるように設計されており、かつ、Originプラットフォーム内でOGNによる売買高が上がってくると、流動性が引き上がるため、ボラティリティが下がっていきます。しかし、まだアプリをリリースしたばかりで、トランザクション数もそれほどないんで、このアプローチでボラティリティが下がることはしばらくないでしょう。

また、ボラティリティ対策として、ステイキングサービスも検討しているようです。おそらく、0xのようなマーケットメイキング型の仕組みを検討していると見ています。

まだ、トークンエコノミー は発展途上と言えますが、非常に優秀なチーム人材がそらっているので今後に期待大です。

ハイプサイクル分析

トークンエコノミー 版Airbnbとして市場開拓を進めていますが、彼ら自身が、プロダクトの骨子として描いているのは、あらゆるコマースがオープンデータプラットフォームで繋がっている世界観です。その点を踏まえると、ハイプサイクル上は「Blockchain Data Exchange」にカテゴライズするのが適切と言えるでしょう。Dapps市場自体がまだまだこれからなので、その点から踏まえても、黎明期のプロダクトと言え、高いポテンシャルを持っています。

総合評価

いずれ必要になるプロダクトであり、絶対に誰かがやってくるカテゴリです。インターネットの非中央集権化を実現する上での重要な領域です。その上で、Originは抜群のチーム力があるので、とても有望なプロジェクトだと評価しています。まだ、時価総額が低い点も踏まえて、リストは高く、少額のアロケーションにしていますが、有望な投資先だと言えます。

最後に、OriginのiPhone/Androidのアプリは「こちらのリンク」からダウンロードできます。ジモティーとかと同じですね。まずは、AirBNBの代替として活用していくのがよいと思います。百聞は一見にしかずなので、ぜひ、使ってみてください。

以上、みなさんの参考になれば幸いです。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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