僕のMetalのトークンMTLの投資評価について

送金アプリのMetalのトークンMTLの投資評価についてまとめました。参考にしてください。

ペインポイント分析

ビットコインを含めて、仮想通貨を実際の日常生活の場で、利用するためのプロダクトは、必ず必要になってくる領域です。しかし、市場開拓を進める上でのアプリをどのようなUXからスタートするかは、非常にハードルが高く、難易度が高い領域の一つです。

このDapps市場領域は、直球勝負で攻めるより、BraveBrowserなどが良い例ですが、迂回して攻めることがキーになると見ています。

プロダクト分析

トークンエコノミー 版のVenmoです。Venmoはまだ日本には入ってきていないので、知らない人も多いと思いますが、P2P送金アプリで、若い子に人気です。PayPalが買収しました。Squareが、これに対抗してSquareCashを出しており、Squareでビットコインを購入する際は、このSquareCashを利用します。主なユースケースは、「割り勘」ですね。レストランやカフェ代金、デート代などの割り勘です。日本でも、このパクリアプリを提供しているベンチャーが何社かいます。以下がアプリ画面の抜粋です。


Bitcoinや0x、BATなどいくつかの仮想通貨を扱っており、自分の友人に何かの代金として支払う際に使うことができます。また、友人を招待するとインセンティブとして、MTLトークンがもらえます。もちろん、MTLトークンも支払いに当てることができます。

現時点ではアメリカでのみ利用可能です。送金系アプリは、どこの国でも銀行業と被ってしまうため、なかなかグローバル展開のハードルが高く、時間を要するの厳しいのが難点です。

チーム分析

Marshall Hayner – Founder & CEO – Linkedin

直前は、Tree.Deliveryというデリバリー系アプリを立ち上げていた人物で、そこでビットコイン決済が採用されていますね。その前は、Block.ioというブロックチェーン系決済サービスベンチャーのCMOをやっていました。

Glenn Mariën – Co-FOunder & CTO – Linkedin

ベルギー出身のソフトウェアエンジニアで、直前は、iDAMediafundryという会社でソフトウェアエンジニアを、その前は、ITコンサルタントをやっていた人物です。特にテックに強いわけではないですね。

Jennifer S. – Geneneral Council – Linkedin

スタンフォードのロースクールを出ており、ユニークなのが、その後、サンフランシスコ連銀で、プログラム・マネージャーをやっていたのですね。

Carson Holoien – Backend Dev Lead – Linkedin

UCサンタバーバラでコンピューターサイエンスの学士をとり、その後、CrumbsAppというアプリベンチャーを立ち上げCTOをやっていました。

Stephanie C. – Marketing – Linkedin

サンフランシスコ州立大で、マーケティングを専攻していましたが、その後、マーケティングの仕事をやっていたわけではなく、スタートアップで、Executive Assistantの仕事などを中心にやっていた人物です。

チームの実行力

Dapp.comも含めて色々とデータを調べたのですが、数字進捗のデータが、サイトも含めて出て来ていないですね。おそらく、それほど数字が上がってきていないと見ています。

トークンエコノミー

アフィリエイトプログラムも運営しており、供給制限型なので、基本は抑えていますが、ネットワーク効果設計のところが全くないので、成長力が弱いトークンエコノミーです。

ハイプサイクル分析

送金アプリなので、プレイヤーも少なく、ガートナーのハイプサイクル上に明示的にカテゴリはないのですが、強いていえば、Blockchain Based ACH Paymentが該当すると思います。クリアリングハウスを必要としない決済サービスです。

ただし、このカテゴリのメインプレイヤーは、0xやKyberなどのDEXです。送金アプリのUXで市場参入しているMetalは、ちょっとズレていますね。

総合評価

トークンエコノミー版Venmoというのは、わかりやすいのですが、冒頭に触れたように、送金アプリの市場はブロックチェーンベンチャーが直球勝負でユーザーベースを抑えに行くのは厳しい市場だと見ています。迂回戦略が基本です。

その上で、チームも強力なメンバーではありません。賢い起業家は迂回戦略を取れるプロダクトを仕掛けてくるので、その点からも、あまり将来性の高いプロジェクトではないと評価しています。

以上、みなさんの参考になれば幸いです。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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