ビットコイン週次分析-2020.02.10-02.16-ペナントのトレンドライン収縮は次の上昇フラッグを示唆か?今週は$9,200-9,600を支持ラインとした動きが続くとみる。

ビットコイン週次分析で、期間は、2020.02.10-02.16です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のBTC/USDTを加工したものになります。価格はUSドルベースです。

チャート分析

1時間チャートの動向

今週は、特に動きはありません。

日足チャートの動向

 

 

先週、指摘したように底辺のトレンドラインに、「窓」が開く状態ができたので、さらに上値離れをする展開も意識されたのですが、$10,000より上のラインで、利益確定する動きが活発化し、12日、13日、14日と上値圏でもみ合い形となり、結果的に、この窓を埋める形で下落、底辺のトレンドライン、$9,638をヒットする形になりました。その後、反発し、持ち合いシグナルで引けた形になりますが、このローソク足は少し弱い印象を受けます。ただし、売買高は、年末からの上昇相場に入る展開前に比べて、引き続き上昇傾向にあるため地合いは強い状態が維持できています。

週足チャートの動向

先週、指摘したように、去年の秋にあった$9,750から$10,900のレンジに現在の相場が入っているので、次の展開への模索はここを脱したタイミングと考えています。売買高は引き続き上昇傾向にあるので、地合いは強いです。

ビットコインのハッシュレートの推移

 

Bitcoin.comからのデータです。次回の2月11日の難易度上昇は現時点で、-1.64%、先週に比べて、-94%と大きく下がりました。やはり、5月に予定されているBTC報酬の半減期に対しての駆け込み需要はピークアウトしています。この動きも、BTC相場の上値の重さを後押しているといえます。

検索キーワードのトレンド

モメンタムを計測するための分析です。データの表示で隠れてしまっているのですが、実は、年始のイラン騒動で、金は昨年6月の米中貿易戦争のときより更に高い検索トレンドをマークしているのですが、ビットコインは、ここはそこまでは反応していません。近い将来起こりうる米国リセッションでこの辺りがどのような動きを見せてくるか、要注目です。

先週は、$10,000を越えたことを受けて、+28.5%と伸びましたね。新たな個人投資家の流入が起きていることが確認できます。ただし、今週は、まだ上値が重たい状態が続くと見ているので、数字が落ちるか平行ラインになる可能性が高いとみています。となると、まだ大規模な個人投資家の流入は起きてくる段階ではないということです。

USDTの値動き

BTCへの資金流入・流出は、基本、法定通貨からの流入か、ステーブルコインからの流入の2パターンがあります。特に、後者が値上がりを起こしている場合は、BTCの購入を準備し始めている動きと捉えることができ、逆に、値下がりを起こしている場合は、法定通貨(基本USD)への利食いが発生している、資金流出が発生しているときと理解することができます。USDTは、ステーブルコインの中で、最大規模を誇るため、この値動きを継続的に追うこと意味があります。

緩やかに上昇基調であることが確認できますね。BTCが、$10,000を超えて以降、直近で、大きく$1を超えてきているので、おそらく、$10,000を心理ラインにおいた買い勢力が法定通貨をUSDTに変換して、BTC含めたアルトへの資金投入の準備に動いていると見ています。

BTCのドミナンスレートと全体時価総額の推移比較

 

全体の時価総額がわずかに低下しつつも、BTCのドミナンスレートも低下しているので、主な利食いがBTC中心であることが確認できます。アルトにも利食いが入っているのは個別アルトの値動きからわかりますが、10%以上の下落が起きているアルトがそこまでないので、BTCに比べると売り圧力が弱いのがわかります。もしくは、アルト利食いもBTCに対して時間差でやってくるのか、この辺り、確認するよいタイミングかもしれません。

ファンダメンタルの進捗


Coin Collegeさんからのデータで、米CTFCが定期的に出しているCMEに上場されているBTC先物のポジションデータです。空売り玉が、過去最高水準にきています。上値の重さはまさにここですね。$10,000を越えた動きに乗ってくる個人投資家にトレーダー達が追随していない状況です。

新型コロナウィルスによって、国家社会が作り出している信用システムの問題が浮き彫りになる事件が起きています。これもブロックチェーンと関係していることです。ワシントンポストの取材によると、中国に在住していたカナダ人男性、彼の妻と娘は、中国籍で、カナダの永住権は持っていますが、市民権は持っていません。その結果、カナダ政府が、中国に派遣したカナダ人を本国に連れ戻すためのチャーター機に、なんと、彼だけが乗れて、妻と娘は乗れないという事件が発生しました。家族は引き裂かれた訳です。わかりますか?これが国家社会がもたらす信用システムの弊害です。以前、DAOの件で触れたように、国家型社会には「排他性」が内在しているのです。だから、このような不幸が起きる。これは、僕が以前述べたトラストスコアの仕組みをブロックチェーンで実装しても発生します。要するに、一定レベルのトラストスコアがない人は、新型コロナウィルスの問題が発生したときに、救済の切り捨てをされる可能性があるということ。我々がブロックチェーンを活用して生み出す新たな社会システムは、決して、このような問題を引き起こしてはならないのです。

ブロックチェーンゲームが、NFTのマスアダプテーションを加速させる未来に、大きな可能性がひらけてきました。米国税局が、ETHとイーサリウムを使って発行されたゲームトークンを利用しているアクティブユーザー合わせて3億人をもつ二つのゲームアプリのトークンを通貨対象から外すという見解を出しました。通貨対象の場合は、BTCが現在該当していますが、売買などによって税金処理の必要が生じてきますが、ETHと今回の二つのゲームトークンはこの対象から外れます。つまり、ユーザーにとっては、「手軽に扱えるトークン」になるわけです。ブロックチェーンゲームが、仮想通貨とブロックチェーンのマスアダプテーションの鍵となる議論は、業界関係者の中でもとても活発な訳ですが、今回の米国税局の判断に、他の先進国も追随するとますますこのトレンドが強くなってくると言えます。今後に期待です。

BTC市場の今後の見通し

2020年全体の見通しは、「こちらの記事」にまとめているので参考にしてください。1年を通じて検証も行っていこうと思います。

米国経済がリーマンショック以来の景気後退に入った際、通貨信用力の弱い途上国の中央銀行が、ドル信用低下に伴う自国通貨の信用力低下を防ぐために、国営マイニング事業などを通じて手に入れたビットコインをバランスシートに組み入れると見ており、この強力なファンダメンタル材料をテコに、ビットコインが、ゴールドを超えるデジタルゴールドとしての「ラストリゾート買い」の対象となることで、2017年以来の大相場がやってくるというのが僕の大筋の向こう3年の筋書きです。その大相場の展開前には、BTCは、前回の最高値である$20,000は既に超えた状態でやってくると見ています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

アメリカの政治経済の現時点の構造的な課題が原因で、2020年のトランプ再選は十分あると見ており、それによって、米国の景気後退のタイミングは早くなると見ています。シグナルは、前回のリーマンショックのときと同じ、米国国債の短期金利と長期金利の逆転現象「逆イールド現象」です。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。その点を踏まえた上で、現時点は、まだまだ準備段階の相場展開と言える状態ですから、市場のボラティリティは高い状態ですが、底入れ感があるところでは、中長期保有目的での押し目買いは、中長期でのリターンは大きいと見ています。

今週は、Googleの検索トレンドの上昇を踏まえても、おそらく、$10,000を超えたことで、個人投資家の一部が戻ってきて、買いを入れてきていると見ていますが、それより前に仕込んでいたトレーダーたちの$10,000を節目とした利食い売り圧力の方が強く、下落になった感触を持っています。特に、CMEの先物の売り越しが最高水準にきていることがトレーダーたちの利食いを後押ししている点が大きいと見ています。この売り越しが、マイナーのヘッジか先高観が強すぎるとの判断なのかは少し読みづらいところですが、$7,000台から上昇トレンドが開始して、1ヶ月で、$3,000上げたわけですから、利食いタイミングとしても無難といえます。

今週の展開として、気になっているのが、今回の$10500で上値を抑えたことで、ペナントのトレンドラインが収縮傾向に入っていることです。ポジティブに捉えれば、上昇フラッグの予兆にも見れますが、売買高が細ってきている訳ではないので、教科書通りの展開ではないです。その点も頭に入れつつ、基本は、日足チャートに示したように、$10,000越えの前に持ち合い相場を展開した$9,200から$9,600がサポートラインとなる相場展開が目先の展開と見るべきかと考えています。要するに、$6,435をマークしてよりのヘッドアンドショルダーボトムを形成したことによる相場がようやく一服しつつあり(上昇トレンドが小休止状態ということ)、次のトレンド形成のカタチを相場が模索している状態という捉え方です。

仮想通貨初心者の人は、長期保有が一番リターンが高いことを知るべし

また、仮想通貨投資の初心むけの参考情報として、Binance ResearchよりBTC投資のパフォーマンスデータのレポートが出ました。気迷い相場になると投げ売りしてしまう個人投資家が多いと思いますが、このレポートが伝えているのは、そういう時に長期保有を選択した個人投資家が220%と、もっとも高いリターンを得ているということの裏付けです。仮想通貨の投資の世界は、ビットコインもアルトコインも不確実性の高いベンチャー投資であり、ボラティリティも高いので、プロのトレーダーでもない限り、短期売買でリターンを得ようとは思わないことです。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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