マスター・オブ・スケール –元Google VP, Yahoo! CEO マリッサ・メイヤーのインタビュー#3

 

ホフマン:こうして、メリッサは、Googleの20番目の社員になった。参画後、間も無くGoogle内の様々なプロジェクトに関わっていく。そして、彼女は、自分の業務負荷を下げるためにエンジニアが探し始めた。しかし、Googleにおいては、エンジニアとして参加することは、ほぼ不可能とも言えるぐらい、特異なスキルが求められた。彼らには、Googleの複雑な検索アルゴリズムを作り上げるための人工知能に関する知識が求められた。同時に、ユーザーが実際に使うタッチポイントであるフロントエンドの開発スキルも求められた。これだけの広範囲のスキルを持ったエンジニアを雇うのは容易なことではない。

メイヤー:実際、4ヶ月もかけて職務内容をつめたポジションで、一人も見つけられないことがあった。たくさんの人をインタビューしたけど、その時点では、他のスタートアップの方がGoogleよりも将来性があった。だから、他の会社から人材を引き抜くは本当にかなり大変だったわ。

ホフマン:メリッサの当時のボスは、GoogleのVP of Engineeringであるウルス・ホッツルだった。彼は、そのようなレアのスキルの人材は見つけるつもりがなかった。だから、彼は、代わりにその必要な人材を育てることにした。そうすれば、彼は、その候補者を探す必要はなかった。彼は、メリッサに、彼女がその育て役を担う人物であると伝えた。

メイヤー:彼はこう言ったわ。”僕は全てのレジュメに目を通したけど、君は認知心理学を学んだことがある、つまり、人がどう学び考えるかについて理解がある”と。おそらくみ、君は僕が考える中で、最もこのポジションに適している。だから、君には、今日から、1週間のうち1日は、フロントエンド開発に関わってもらいたいんだ。” そして、同時に彼は、”僕は、君をこのポジションに配置するのは、君のアートやデザインに関するセンスに対してではない。だまず、データを集めてくれ”と。

ホフマン:メリッサは、デザイナーではない。しかし、彼女は、どうやってデータを得るかは理解していた。そして、Googleのエンジニア達が、そのデザイン関連の質問に対して、常に頭を悩ましていることも理解していた。

メイヤー:なぜ、このフォントはグレーなの? なぜ、セリフの書体を今でも使っているの? なぜ、この機能はここにあるの?ここに大きめのマージンを設定すると、何が起きるの?など。

ホフマン:だから、まず、彼女は、デザイン理論に関して全てを調べた。

メイヤー:フォントに関する本を全て読んだわ。例えば、サンセリフ体は判別がしやすい。セリフ体は読みやすい。それって、何がどう違うの?っていう感じ。

ホフマン:このような質問は、彼女を効果的なデザインに関する神秘の世界に誘うことになった。

メイヤー:例えば、判別のしやすさとは、単一の文字に対する識別のしやすさ。一方、セリフ体は、早く読むことができる。セリフ体は、文字を道の上の流れるようにデザインされているから、トラッキングしやすいので、早く読むことができるのよ。

ホフマン:そして、彼女は、彼女のデータに対する愛着を活用して、どのコーダーでもやることに取り組んだ。つまり、データを使ったデザインにおける意思決定の方法。このやり方でよく知られているのは、彼女が開発した、広告リンクをクリックさせるようにユーザーを誘導する上で、どの色が最も効果的など。

声:アクアブルー?

コーラス:あああ!

声:マリンブルー?

コーラス:ゲエ!

声:アクアマリンブルー?

コーラス:ふーむ。。。

声:アクア・ヴァルバティーン・クラッシュドラベンダー・ブルー?

コーラス:いいね!

ホフマン:はっきり言っておくけど、僕らはここで、フィリッペ・スタークスタイルのデザインについて話しているのじゃない。これは、美しさとかスタイルの話じゃないんだ。全てデータに基づく話。メリッサは、どれが見栄えとして最高かは決して尋ねない。彼女は、どれが最高のパフォーマンスをだすかのみに注目する。こうして、彼女は、ウルスが育てたデータ・ドリブン型のデザイナーになったんだ。

つづく。

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