マスター・オブ・スケール –元Google VP, Yahoo! CEO マリッサ・メイヤーのインタビュー#4

マリッサは、まもなくしてGoogleで大きく活躍するようになる。Googleのデザイン・バイブルを作り上げる一方で、社内のなかなかカテゴライズが難しい役割の業務に関わっていく。社内に多くの小さくて、異なるプロダクトや機能に関わっているチームが存在していた。そして、リリースのタイミングがくると、マリッサのヘルプが必要になるという具合だった。これが、彼女に、Managed ChaosでオーガナイズされているGoogleの全体像を掴むことを大いに助けた。結果、彼女は、社内でも数少ないGoogleのシステムがいかに複雑に機能しているかについて知っている一人となった。

メイヤー:私たちは、優れた独自のテクノロジーを豊富に持っていた、そして、様々なシステムでそれらが稼働していたから、誰かそれらについて周囲の人にわかるように説明できる人が必要だったの。これをどうやって本番サイトにアップする?ローンチ後に、全てのコンポーネントがアップされているかの確認やそれ自体が準備できているか?などね。

 

ホフマン:Googleの成長と共に、新しく入ってくる社員をナビゲートすることがより難しくなっていた。彼らの小さなチームが素早くプロダクトを出していくことができた一方で、皆、狭い範囲のことしか把握していなかった。この組織の構造的なチャレンジに対して、共同創業者のラリーが気づいていないはずがなかった。だから、ラリーは、他のすでにオペレーションが確立された会社にツアーを実施して、彼らがどのように組織全体をオーガナイズしているかについて学ぼうと努めた。

メイヤー:彼は、”これらの会社に共通しているのは、みなプロダクトマネジメントという役割を置いていることだ。僕らにはこれはない”

ホフマン:ラリーは、間も無く、自分たちが、プロダクトマネージャのロールを社内に持っていることに気づいた。ただ、彼らは、プロダクトマネージャというタイトルを持っていなかっただけなんだ。

メイヤー:彼は行ったわ”サラー、スーザン、そしてマリッサがいるじゃないか”

ホフマン:サラー・カマンガー、そして、スーザン・ウォジチッキ、現在のYoutubeのCEOだ。

メイヤー:”待て、君はソフトウェア・エンジニアだ。しかし、君は、全ての要件定義をやり、テストし、そしてリリース作業を行い、マーケティングやPRと連携し、どのような新しい機能が顧客に提供されるかについて知らせ、最後にカスタマーケアとも連携する”。それは、まさにプロダクトマネジメントの根幹とも言える業務よ。ただ、私たちは、その業務が、プロダクトマネジメントだってことを知らなかったの。

ホフマン:会社がますます複雑になっていくと、新たな必須の職種が出てくる。それが、プロダクトマネージャだ。Google内で急速に増え続けるプロダクト群を機敏にカバーしていくことをミッションにしている。マリッサ、サラー、そして、スーザンと同じ水準でその業務をこなせる人材は社内にほとんどいなかった。しかし、どうやってこのような人材を獲得できるたか? この質問を考えると、ジョン・ヒューズ作の映画”Weird Science”のシーンを思い出す。それは、”二人のオタク高校生が、完璧な女性を作り上げようとするが、結果的にそれ以上の存在になった”というくだりである。これをこのケースに置き換えると、”シリコンバレーの大量のオタク達が、プロダクトマネージャを量産しようとしたところ、彼らは実際にはそれ以上になった”ということ。

つづく。

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