ビットコイン週次分析-2020.02.24-03.01-$8500前後の支持ライン、$8200前後の支持ライン、二段構えで耐えられるか焦点

ビットコイン週次分析で、期間は、2020.02.24-03.01です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のBTC/USDTを加工したものになります。価格はUSドルベースです。

チャート分析

1時間チャートの動向

先週$9,200から$9,600をサポートラインにおく展開を予想しましたが週半ばで完全に割れて、その後、僕は、$8,500あたりのサポートラインに相場展開が移行するとTweetしていたのですが、その通りの展開となりましたね。

新型コロナのパンデミックが本格化する中、ビットコインを個人投資家がどう評価するか?に注目していたのですが、引き続き、リスク資産としてみているようで、その結果、売り勢力が勝った具合です。しかしながら、1時間足チャートでは、$8,500を割れたところを3回ほどトライして、徐々に売買高が下がってきていることが確認でき、その点から、目先は少し下げ圧力が低下しつつあることが確認できます。ただし、まだパンデミックリスクが後退したわけではないので、地合いは強くないと言えます。

日足チャートの動向

日足ベースを踏まえると、二つのサポートラインが確認できます。一つは、先ほど指摘した$8,230から$8,530あたりに一つ。これは、チャート上にマークしているように1月後半にできたものです。$10,500までの上げ相場前の持ち合いですね。売買高もそこそこなので、それなりの買い玉が蓄積されているのがわかります。そして、もう一つが、$8,000から8,200。こちらは、1月の中旬のヘッドアンドショルダーボトムをブレイクする直前の値動きで形成されたものです。ここは買い勢力と売り勢力がかなり拮抗する局面でしたから、売買高も高水準になっており、かなりの買い玉が溜まっています。$10,000の心理ラインを超えたところで売っている勢力はトレーダーが多いでしょうから、その点を踏まえると、ここで買い玉を入れた個人投資家はほとんど利食いしていないとみているので、ここのサポートラインはかなり強いとみています。そして、先週の日足の動きは、2回ほど、「十字形」のローソク足が出ており、少し下落展開が落ち着きつつあり、トレンド展開の可能性も出てきている展開です。ただし、ファンダメンタルのパンデミックリスクは後退していませんから気は抜けません。

週足チャートの動向

週足は、売買高の上昇傾向が維持できているのが良い傾向です。

ビットコインのハッシュレートの推移

 

Bitcoin.comからのデータです。2月25日の難易度上昇は、先週月曜時点で、-0.96%でしたが、結果的に、最後は、-0.38%まで伸びて着地しました。難易度は上昇傾向にあります。そして、次回3月9日の難易度予測は、現時点で、+2.28%。更に上昇基調が強まってきています。BTC価格が下落している中でのこの動きは注目ですね。相場にとっては底上げ材料になるのでプラスです。

検索キーワードのトレンド

続いて検索キーワードトレンドです。Bitcoinは先週に対して変化なし。一方、ゴールドは、再びピーク値をマークしました。1月初旬のイラン情勢の緊張時以来です。

 

CBOE-VIX-恐怖指数の動向

今週から、CBOEが定期的に出している投資家心理を表すVoratility Index – VIX指数の動向をおっていこうと思います。一目瞭然ですが、パンデミック報道と同時に上がっています。今のところ、ビットコイン価格は、恐怖指数に対して逆相関の反応をしているので、まだまだリスク資産としてみられているということが確認できます。本来は、恐怖指数の上昇と共にゴールドが上昇するようビットコインも上昇する動きが定着することが、僕も含めた業界関係者が作り上げようとしているトレンドですが、まだということですね。

USDTの値動き

BTCへの資金流入・流出は、基本、法定通貨からの流入か、ステーブルコインからの流入の2パターンがあります。特に、後者が値上がりを起こしている場合は、BTCの購入を準備し始めている動きと捉えることができ、逆に、値下がりを起こしている場合は、法定通貨(基本USD)への利食いが発生している、資金流出が発生しているときと理解することができます。USDTは、ステーブルコインの中で、最大規模を誇るため、この値動きを継続的に追うこと意味があります。

$1.00を上回る上昇傾向が確認できます。USDTに変えて、一旦様子見する投資家が増えているように思います。今週からUSDTの発行総額=時価総額も追いかけていくことで、この辺りの動きも抑えて行きたいと思います。

BTCのドミナンスレートと全体時価総額の推移比較

全体の時価総額は、先週月曜に比べて、-15.8%、BTCのドミナンスレートは、+1.54%になりました。アルトコインに対する売り圧力がビットコインのそれと比べてより強いことが確認できます。時価総額のトレンドとドミナンスレートのトレンドは、直近7日チャートで再びデットクロスしています。

ファンダメンタルの進捗

 

新型コロナのパンデミックが、本格的に世界経済に景気後退がもたらしつつあります。旅行者が減っていることは最大の打撃ですね。次に、一部の製造業でも、中国を中心に運営停止をしているところも多いため、グローバル経済の一部が麻痺しつつあります。その結果、上記のように株価は大幅な下げとなりました。興味深いのは、原油が最も大きく下げて、次にゴールドも少し下げている点ですね。前者は、今回の景気後退原因が、パンデミックということで、化石燃料利用など地球に優しくない人間の活動に対する懸念の現れという印象も受けます。一方前者、投資するより目の前の生活重視という印象を受けます。自らの死のリスクを意識するパンデミックですからね。不況とはまた違う心理的な影響があります。

最後に違和感を覚えるのが、ビットコインの下落ですね。まだ、多くの人は、ブロックチェーンが、国連の掲げるSDGsに沿った持続的な経済システムの構築に不可欠の技術であることを理解していないのだと実感しました。その点については、「こちらの記事」にまとめています。

米国の調査会社がまとめたデータで、今回の新型コロナ(赤)が、2003年のSARS(青)や、2009年の豚インフル(オレンジ)よりも更に急速な規模で拡大しているパンデミックであることを裏付けるデータです。豚インフルのようにピークアウトするようなグラフ推移の傾向もまだ出てきていないので、気を抜けない状況です。

 

 


Twitterの新たな大型株主が、余計なことをしてくれています。Paul Singerという投資家が、TwitterCEOのジャック・ドージーが、Bitcoinの事業に取り組んでいることを問題視し、CEO退任を株主として要求する動きに出ているようです。かつてスティーブ・ジョブズもそうでしたが、新たな時代を作り上げる能力を持った起業家は、常に、この目先の利益しか考えない私利私欲まみれのクズ資本家と対決していく必要があります。当然ですが、ジャック・ドージーは引き続きCEOであるべきであり、Twitterは、彼のこのビットコインに対する取り組みによって、5年後から10年後にはものすごいリターンを得ることになるでしょう。未来を作ることができる、見通すことができるからこそ、このことが言えます。

 


最後に、さすが、ブラックユーモアのセンスが高い欧米から、今回のみんながパンデミックに怖がる中で、ちょっと心が温まるジョークです。「コロナウィルスは、長くは持たないだろう。なぜなら、”メイドインチャイナ”だから」笑 脱帽レベルのセンスです。

BTC市場の今後の見通し

2020年全体の見通しは、「こちらの記事」にまとめているので参考にしてください。1年を通じて検証も行っていこうと思います。

米国経済がリーマンショック以来の景気後退に入った際、通貨信用力の弱い途上国の中央銀行が、ドル信用低下に伴う自国通貨の信用力低下を防ぐために、国営マイニング事業などを通じて手に入れたビットコインをバランスシートに組み入れると見ており、この強力なファンダメンタル材料をテコに、ビットコインが、ゴールドを超えるデジタルゴールドとしての「ラストリゾート買い」の対象となることで、2017年以来の大相場がやってくるというのが僕の大筋の向こう3年の筋書きです。その大相場の展開前には、BTCは、前回の最高値である$20,000は既に超えた状態でやってくると見ています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

アメリカの政治経済の現時点の構造的な課題が原因で、2020年のトランプ再選は十分あると見ており、それによって、米国の景気後退のタイミングは早くなると見ています。シグナルは、前回のリーマンショックのときと同じ、米国国債の短期金利と長期金利の逆転現象「逆イールド現象」です。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。その点を踏まえた上で、現時点は、まだまだ準備段階の相場展開と言える状態ですから、市場のボラティリティは高い状態ですが、底入れ感があるところでは、中長期保有目的での押し目買いは、中長期でのリターンは大きいと見ています。

パンデミックによる世界経済のリセッション入りが確実になってきました。東京オリンピックの中止は避けられないでしょう。代替案は、競技別にグルーピングして、世界各国開催とすることですね。これであれば、パンデミックリスクを最小限に抑えられつつ、選手たちも4年の努力が報われます。資本主義のために、スポーツ選手が犠牲になる必要はありません。この事態から自分たちの問題の本質を学ぼうとしていない日本は、ますます沈没するでしょう。

ビットコインの相場展開は、サポートラインの#2は耐えてくると見ています。改めて今後の課題を認識しましたが、ビットコインが生み出したブロックチェーンが、パンデミックを防ぐための持続的な経済システムの構築に不可欠な技術であることをより多くの人に理解してもらうべきということですね。株とビットコインが暴落する前に、以下のツイートをしていたのは、その点を僕自身が確認するためでした。

 

仮想通貨初心者の人は、長期保有が一番リターンが高いことを知るべし

また、仮想通貨投資の初心むけの参考情報として、Binance ResearchよりBTC投資のパフォーマンスデータのレポートが出ました。気迷い相場になると投げ売りしてしまう個人投資家が多いと思いますが、このレポートが伝えているのは、そういう時に長期保有を選択した個人投資家が220%と、もっとも高いリターンを得ているということの裏付けです。仮想通貨の投資の世界は、ビットコインもアルトコインも不確実性の高いベンチャー投資であり、ボラティリティも高いので、プロのトレーダーでもない限り、短期売買でリターンを得ようとは思わないことです。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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