僕のCOTIに関する投資評価について

COTIに関する投資評価についてまとめましたので参考にしてください。以下の僕のポートフォリオ戦略においては、いずれにも該当しません。

ペインポイント分析

完全に、僕が経営していたOrbの完コピプロダクトですね。。。笑ってしまうぐらい似ています。笑

Orb同様にブロックチェーンを使った、ステーブルコインの発行プラットフォームを提供しています。立ち上がったのが、2018年1月なので、タイミング的にもOrbを調べてから立ち上げているのがわかります。

プロダクト分析

競合は、BinanceCrypto.com、Coinbaseなどになってきます。ステーブルコインの発行プラットフォームではありますが、仮想通貨がステーブルコインからマスアダプションが起きるのではなく、「投資」から起きているためです。だから、Crypto.comも結果的に、加盟店開拓をするために、自らDEXを立ち上げる経営判断をしたわけです。

色々とプロダクトの差別化をしようとしていますが、DAG構造の採用はOrbと同じ(Orbが世界初です。なので、COTIは世界初ではありません)であり、ブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムを売りにしているのですが、ここは、PoSで業界の方向性が固まってきているので、レイターエントリーの彼らにとっては差別化要素にはほとんどありません。たとえば、同じBaaSで、Algorandなどがイーサリウムに比べて時価総額で大きく突き放されているのはそのためです。トラストスコアを利用したコンセンサスアルゴリズムを採用していますが、ここも僕のブログからアイデアをパクったのでしょう。笑

なので、顧客側の導入コストをどれだけ下げられるかがプロダクト差別化のポイントになってきます。

チーム力分析

すべてイスラエルベースです。

Shahaf Bar-Geffen – Co-Founder & CEO – Linkedin

アドテクやウェブマーケティング系のベンチャーを手がけてきた連続起業家です。テルアビブ大学を出ています。手がけた三つの会社ともそれなりの規模に成長しているので実力はあると思います。ただし、このキャリアを踏まえると、ある程度まで事業が育ってきたら、飽きてしまうタイプと見ています。なので、大化けするプロジェクトを手がけるタイプの起業家には見えないです。自分で、世の中に問題認識を持ち、それを元にアイデアを考えるタイプの起業家ではなく、いわゆる機会便乗型の起業家だと評価しています。

Samuel Falkon – Co-Founder & VP of Business Development – Linkedin

過去、3社ほどスタートアップを手がけたことがある連続起業家です。テルアビブ大学を出ています。PaywizeのCROも兼務しています。

Nir Haloani – CTO – Linkedin

イスラエルのBar-Ilan 大学で応用数学のPh.Dをとり、その後、IBMの研究開発部門でチームリーダーをやっていました。直前は、コンテンツリコメンドエンジンを提供するAI系のベンチャーの共同創業者でありCTOでした。連続起業家です。

Niv Abramovich – VP of Product – Linkedin

彼もアドテクやウェブマーケティング系のベンチャーを手がけてきた連続起業家です。テックバックグラウンドの持ち主ではないので、プロダクトのヘッドとしてはちょっと微妙ですね。COTIが、決済サービス向けにイギリスで立ち上げたPaywizeという会社のCEOも兼務しています。

David Assaraf – COO – Linkedin

イスラエルのBar-Ilan 大学で法学部を出たのち、KPMGでファイナンシャル・アドバイザリーをやり、その後、HSBCのイスラエル支店で監査チームのヘッドをやっていました。直前は、イスラエルにあるアミューズメントパークの取締役をやっていました。金融と監査のプロなので、事業内容には合っていますが、直前のアミューズメントーパークの仕事が気になります。HSBCの仕事で何か合ったのかもしれません。

Anna Bocharov – Community – Linkedin

彼らのビジネスは、いわゆる地域通貨事業の支援になるので、コミュニティマネジメントのノウハウが重要であり、彼女がソーシャルマーケティングなどその点をリードしているようです。しかし、バックグラウンドとしてはその経験は持っていません。

チームの実行力

まだ顧客は一社も取れていないです。

トークンエコノミー

基本、導入顧客が取れないと機能しないトークンエコノミー です。

ハイプサイクル

いわゆるDEX同じになるので、ブロックチェーンを利用したACH(Automated Clearing House)決済システムに該当します。まだ、黎明期なのでポテンシャルが高い領域です。

総合評価

僕が、OrbをSBIホールディングスに任せようと考えたのも、Orb DLTのプロダクトモデルは、顧客開拓に時間がかかる点です。なので、ベンチャー向きの事業ではないことが見えてきたのですね。彼らは、おそらく、そこがまだ見えていないと思います。ブロックチェーンで決済事業をやるのであれば、バイナンスCrypto.comのように、取引所事業から入り決済に入っていく方がベンチャー事業として立ち上げ安いです。また、Origin Protocolのようなアプローチで決済市場に入るモデルもあります。詳しくは、リンク先を見てください。決済プレイヤーの視点から見れば、Crypto.comの方がポテンシャルがあると思います。その点を踏まえると、正直、投資先としては全く魅力的に見えません。また、創業者も過去のキャリアを見ていると機会便乗型の起業家に見えるので、最後まで真剣に事業に取り組む意思があるのか疑問です。

また、BinanceリサーチがまとめたCOTIに関する記事はこちらです。

以上、みなさんの参考になれば幸いです。

注記:最終的な投資判断は自己責任です。

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