僕のLTO NetworkのトークンLTOの投資評価について

LTO NetworkのトークンLTOについての投資評価についてまとめました。参考にしてください。僕のポートフォリオ戦略においては、いずれにも該当しません。

ペインポイント分析

ペインポイントというよりかは、リーガルテックの領域に絞ったプライベートブロックチェーンのBaaSを提供しています。

プロダクト分析

まず、論理的に矛盾していることは、リーガルテックのSaaSアプリをプライベートブロックチェーンのBaaSで提供している点です。決済系であれば、一定規模以上のトランザクション処理数やデータファイナリティなどを顧客が要求してくるため、それらの要求に応えられるプライベートブロックチェーンを採用するのは理解できるのですが、リーガルテックの場合は、最重要な点は、「改ざん耐性」です。ドキュメントデータを扱い、さらにそこに契約内容が盛り込まれているからですね。なので、トランザクションが発生する機会はそれほど多くないもののデータ改ざんされることを確実に防ぐ必要があります。それは、まさにパブリックブロックチェーンのテクノロジーそのものなのですね。BTCやETHが、秒間7件から15件と処理件数を犠牲する代わりに、実現したのが、ネットワークの内外からシステムアタックを受けても、データが改ざんすることが不可能な点ですから、リーガルテック領域のSaaSをブロックチェーンで提供するなら、パブリックブロックチェーンを採用するのが、市場性を理解した賢いプロダクト戦略です。

また、自らSaaSも提供しており、デジタルサインSaaSのProofiや、法律契約書をプログラミングを知らない弁護士でもスマートコントラク化できるFilltheDoc、社内の承認フローをカスタマイズ設計・実装できるLETSFlowなどです。

 

チーム力分析

メインメンバーは、オランダベースで構成されています。

Rick Schmitz – Co-Founder & CEO – Linkedin

直前は、上のFillthedocのSaaSを提供するLegalThingsというリーガルテックベンチャーの共同創業者兼CEOをやっており、事業ごとこちらのLTO Networkに載せ替えたようですね。その前は、デロイトやPwCで税務系のコンサルティングをやっていました。

Arnold Daniels – Lead Architect 6& C-Founder – Linkedin

オランダにあるHogeschool Inhollandでコンピューターサイエンスの学科を卒業したのち、ホスティングサービスのITベンチャーをやっていました。サーバーサイドのエンジニアなので、ブロックチェーンなどのインフラ系の技術が得意なエンジニアですね。

Martijn Broersma – COO – Linkedin

彼も、LegalThingsの元COOです。CEOと同じく法律系を専門にしています。

Sven Stam – CTO – Linkedin

オランダのVrije Universiteit Amsterdamで人工知能を学び、その後、テック企業でAI系のエンジニアやマネージャをやった後、LTOに参加しています。ブロックチェーンは、自前のブロックチェーンをやる場合は、コンセンサスアルゴリズムの開発など、アルゴリズム開発の経験が必要であり、Lead Architectがサーバーサイドの人材なので、AI面を補うためでしょう。

Rick Ros – Account Executive – Linkedin

もともと営業のキャリアはないですが、営業をやっています。SaaSなので、顧客開拓の難易度はそれほど高くないと思いますが、おそらく、CEOやCOOがビジネス系人材なので、実質、彼らが営業をやっているとみています。

チームの実行力

以下のツイートをみていると、トランザクション数は伸びていますが、取引所のLTO売買高などでもトランザクション数は伸びているものなので、肝心のSaaSの顧客数がどれぐらい伸びているのか情報が公開されていない点を踏まえると、まだアピールできるほどの実績が上がっていないのだと見ています。

トークンエコノミー

プライベートBaaSで、かつ後発組ですから、単純に、自力でアプリを開発しユーザーベースを構築しないとトークンエコノミー が機能しません。詳しくは、「こちらの記事」を参考にしてください。

ハイプサイクル

ハイプサイクルで言うと、リーガルテック領域なので、いわゆる「スマートコントラクト」に該当すると思います。ワークフローや契約書の管理などは特にそうですね。その点を踏まえると現時点でバブルピークなので、正直、手は出しづらいです。

総合評価

2017年10月から2019年1月と長期間のICOを実行し、5億円程度しか集まっていないですね。ちょっと資金力が不安です。また、すでにリーガルテック領域で、SaaSを手がけているベンチャーが提供しているBaaS+SaaS事業ですから、チーム構成も含めて、決して可能性がないわけではないのですが、最新のガートナーのハイプサイクル分析では、バブルピークに相当しているため、しばらく様子見です。

以上、みなさんの参考になれば幸いです。

注記:最終的な投資判断は自己責任です。

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