ビットコイン週次分析-2020.03.02-03.08-全ては$7,672を割るか・割らないか。数少ない支援材料はハッシュレートの上昇。

ビットコイン週次分析で、期間は、2020.03.02-03.08です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のBTC/USDTを加工したものになります。価格はUSドルベースです。

ポートフォリオのアップデート

先週の値動きの中で、いくつか追加の買い増しを実行しました。対象銘柄は、ETH、LINK、BAT、MKR、DENT、OGN、REP、KNCです。結果、現時点のポートフォリオバランスは以下の通りです。参考にしてください。DAIは、保有しているとDSRの金利が付与されるのですが、勉強目的もあり少しアロケーションしています。

チャート分析

1時間チャートの動向

短期の全体的な動きとしては、いわゆるフラッグの形成が、上昇ではなく下落に触れたという流れです。3月6日午前5時から8日午前1時まで3回、$9100の後半台の価格帯にチャレンジしましたが、上値が抑えられていました。一方で、下値では、6日9amの$8985.5から3月7日1amの$9,000と少しずつ下値を切り上げていました。この流れの場合、テクニカル上は、上昇と下降の両方の可能性があるわけですが、ファンダメンタルで新型コロナウィルスによる世界的リセッションにより、リスクオフの傾向が強く、まだ安全資産として評価されておらず、リスク資産のビットコインにおいては、売り勢力が勝ち、3月8日に2回、僕が日足チャート上で第2サポートラインと指摘した$8,000から$8,200の間の価格帯を2回トライしていることが確認できます。売買高を見ると、ここで売り勢力と買い勢力のかなりの攻防が起きていることが確認できます。

日足チャートの動向

次に日足を見ると、第2サポートラインにヒットしましたから、ここを割ると最後の砦は、#3のサポートライン、つまり、1月10日の$7672になります。ここは値幅ではなく、ピンポイントの価格になっているのは、年初から2月13日の$10,500までの上昇相場は、この10日の動きを持ってして、逆三尊型が完成したことで発生したからです。詳しくは、こちらの過去の分析記事を参照してください。つまり、ここを深く割り込むと年初来の上昇相場のモメンタムが完全に崩れることを示します。

週足チャートの動向

週足のロウソク足はかなり弱いですね。売買高が上昇基調であることはよいことですが、年始の動きで新たに入ってきた投資家がまだ上昇を期待しての買いましなどの動きを取っているためと見ています。

ビットコインのハッシュレートの推移

Bitcoin.comからのデータです。難易度は強い上昇傾向にあります。次回3月9日の難易度予測は、現時点で、+7.2%。先週の月曜時点で、+2.28%でしたから、かなり上昇基調が強まってきています。この水準での推移は、相場にはかなりプラスに働いていると言えます。

検索キーワードのトレンド

続いて検索キーワードトレンドです。Bitcoinは少し低下し、16から14に下がりました。ゴールドも低下しています。

 

CBOE-VIX-恐怖指数の動向

新型コロナのパンデミックによる世界的景気後退の懸念から、強い上昇基調に入ったわけですが、少し戻している具合です。しかし、パンデミックリスクは全く後退していないため、更なる上昇は十分ありうるとみるのが合理的と言えるでしょう。

USDTの値動き

BTCへの資金流入・流出は、基本、法定通貨からの流入か、ステーブルコインからの流入の2パターンがあります。特に、後者が値上がりを起こしている場合は、BTCの購入を準備し始めている動きと捉えることができ、逆に、値下がりを起こしている場合は、法定通貨(基本USD)への利食いが発生している、資金流出が発生しているときと理解することができます。USDTは、ステーブルコインの中で、最大規模を誇るため、この値動きを継続的に追うこと意味があります。

総発行高を表す時価総額は、先週月曜に比べて、+0.09%、引き続き買い需要が旺盛であることがわかり、かつ、価格も$1.00より上のラインで動くことが多いため、買い需要が強いことがわかります。つまり、多くの投資家が、USDTに替えて様子を見ていることがわかります。あらたに法定通貨からUSDTに替えて、新たに投資準備に入っている資金よりは、様子見の動きの方が今の動きの評価としては適切であると考えています。

BTCのドミナンスレートと全体時価総額の推移比較

全体の時価総額は、先週月曜に比べて、-4.7%、BTCのドミナンスレートは、-0.17%になりました。チャートを見ると、過去7日間の直前で、デットクロスが発生しており、これはいつものの「ビットコインが下落すると、アルトの方が、ボラティリティが高いためより大きく下がり、結果、ビットコインのドミナンスレートが上がる」というパターンです。ただし、先週月曜から比べるとドミナンスレートが結果的にわずかに下がっているのですが、これはあまり意識すべき動きではなく、やはり、週後半のビットコイン価格が大きく下落したタイミングに合わせたアルトの時価総額の推移とドミナンスレートの上昇のパターンに注目すべきです。

ファンダメンタルの進捗

 

 

まず、新型コロナのパンデミックの現状です。AFP通信社の統計データです。これは少し古いので須賀、最新データでは、感染者数は10万を超えています。ただし、最も注目すべきは、グラフ左側のレッドマークのエリアを見るとわかる通り、オレンジが中国の感染者と死者の日々の推移、青が中国以外の国の同じ数字動向です。明らかに、中国から世界に広がりつつあるのが確認できますね。これは、完全にパンデミックです。

それを受けて、FRBは、緊急利下げに踏み切りまりした。先週、暴落した株式市場に資金を流すためです。

これに対して、上のダウンジョーンズの指数は、引き続き日々1,000ポイントレベルの乱高下を続けています。投資家が、FRBの動きに対して、かなり迷っている証拠と言えます。

 

結果、安全資産の方に資金が流れ、なんと、米国債で最も満期が長い30年国債(=ゴールド以外で最も資産としての安全性が高いと評価されている)の金利が、とうとう、-0.001%とマイナス圏に入りました。史上初です。これはどえらいことになってきました。国債がマイナス金利=米国30年債の保有に対して毎年、金利を払う羽目になっても、他の資産をもつに比べればマシと考えている投資家がいるということです。まさに、資本主義システムが臨界点に達してきているということ。いくらお金を発行しても、景気がよくなる方向に資金が動かなくなってきているということであり、好調だったアメリカ経済ですらこの状態に陥るというのは、極めて象徴的とも言える出来事です。

BTC市場の今後の見通し

1月10日の$7,672より上で耐えられるかどうかに全てがかかっていますね。その一言につきます。ここを割ると、年内の$20,000というシナリオの可能性は完全にゼロにはならないと思いますが、難しくなってくると見ています。

米国を皮切りにスタートした世界中の中央銀行による超金融緩和施策によって、まだリスクアセットとして見られている仮想通貨市場にどれだけの資金が流れくるか?まだ、仮想通貨市場は小さいです。全体時価総額で30兆円程度。一方、世界の株式市場の合計は、2020年1月時点で約5000兆円です。166倍の開きあるわけですね。仮に今の株式市場に、金融緩和により10兆円流れても、0.2%しか時価総額を押し上げることができませんが、わずか30兆円の仮想通貨市場に10兆円流れてくると、33%以上、時価総額を押し上げることになります。

そこで、改めて、僕のポートフォリオ戦略の図について話をします。肝は、ビットコインを触媒にしてアルトコインに流れてくるというのが僕の基本の考えです。ここに、5月のビットコインの報酬半減期が上昇要因として出てくるわけです。ポジティブ

新市場から旧市場へのお金の流れ

特に、世界の国債の中で最も安全資産と言われる米国30年が、マイナス金利をヒットさせたことはとても大きいと考えています。国債買ったら金利を払う必要があるわけです。つまり、資産価値がない状態になるわけですね。これなら現金を持っていた方がよいです。しかし、大量の余剰資金をもつ投資家は、現金のままにしておこうとは考えない。何かしらの資産に変える。その対象に仮想通貨がどれだけ注目されるかですね。

総論として言えることは、今の相場展開というのは、SDGsの持続的経済システムの開発に必須の金融システムを作り上げる上で、ブロックチェーンの技術が必須である点をきちんと理解し、「自分の利益のために、空売りするか、それとも、人類の未来のために周りの友人含め買い支えに動くか」、どちらの行動を優先する人が多いかによる相場と言えるでしょう。利己的に生きるか、利他的に生きるか、試されているということですね。以前、僕が話をした「リング」と「らせん」の人生哲学というのは、こういう「どちらの未来を選択するか」という中で自ずと、留年と進学が決まってくるということです。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

2020年全体の見通しは、「こちらの記事」にまとめているので参考にしてください。1年を通じて検証も行っていこうと思います。

米国経済がリーマンショック以来の景気後退に入った際、通貨信用力の弱い途上国の中央銀行が、ドル信用低下に伴う自国通貨の信用力低下を防ぐために、国営マイニング事業などを通じて手に入れたビットコインをバランスシートに組み入れると見ており、この強力なファンダメンタル材料をテコに、ビットコインが、ゴールドを超えるデジタルゴールドとしての「ラストリゾート買い」の対象となることで、2017年以来の大相場がやってくるというのが僕の大筋の向こう3年の筋書きです。その大相場の展開前には、BTCは、前回の最高値である$20,000は既に超えた状態でやってくると見ています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

アメリカの政治経済の現時点の構造的な課題が原因で、2020年のトランプ再選は十分あると見ており、それによって、米国の景気後退のタイミングは早くなると見ています。シグナルは、前回のリーマンショックのときと同じ、米国国債の短期金利と長期金利の逆転現象「逆イールド現象」です。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。その点を踏まえた上で、現時点は、まだまだ準備段階の相場展開と言える状態ですから、市場のボラティリティは高い状態ですが、底入れ感があるところでは、中長期保有目的での押し目買いは、中長期でのリターンは大きいと見ています。

仮想通貨初心者の人は、長期保有が一番リターンが高いことを知るべし

また、仮想通貨投資の初心むけの参考情報として、Binance ResearchよりBTC投資のパフォーマンスデータのレポートが出ました。気迷い相場になると投げ売りしてしまう個人投資家が多いと思いますが、このレポートが伝えているのは、そういう時に長期保有を選択した個人投資家が220%と、もっとも高いリターンを得ているということの裏付けです。仮想通貨の投資の世界は、ビットコインもアルトコインも不確実性の高いベンチャー投資であり、ボラティリティも高いので、プロのトレーダーでもない限り、短期売買でリターンを得ようとは思わないことです。

以上です。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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