新型コロナウィルスの長期化がもたらすWeb 3.0 (ブロックチェーン型インターネット)の本格的普及とは?

さて、前回、僕の未来予想として、新型コロナウィルスによるパンデミックの長期化について話をしましたが(「こちらの記事」を参照)、次に、相場の格言にあるよう「風が吹けば桶屋が儲かる」理論から見えてくる、Web3.0、つまり、ブロックチェーンを活用した非中央集権型インターネットの本格的普及について話をしたいと思います。

こちらの内容はYoutubeにもまとめています。日本語字幕付きです。合わせて参考にしてください。


 

リモートワークの普及で高まるP2P型CDNへの需要

僕のポートフォリオ戦略における「2. Decentralized CDN」のカテゴリですね。

 

新市場から旧市場へのお金の流れ

 

まず、新型コロナウィルスがパンデミック化したことで、リモートワークが普及する状況はすでに顕在化していますね。リモートワークで重宝するものと言えば何か?「ビデオ会議」ですね。僕も、Orbを経営していた際は、世界中の人材でチームを作っていましたから、初期の頃は、シリコンバレーや、インドなどにもチームメンバーがいましたので、リモートで仕事はよく進めていました。必須のツールなのは、ZoomやGoogle Hangoutなどのビデオ会議ツールですね。これがないと、必ずコミュニケーショントラブルが発生します。やはり、お互いの表情をみたり、さらには自分のノートパソコンの画面や資料をリアルタイムで共有しながら会議できるビデオ会議ツールは、非常に助かります。

ビデオ会議の利用頻度が増大すると何が伸びるか?通信コストは当然です。ただ、ブロックチェーン産業とは直接は関係していません。直接関係しているのが、CDNです。CDNは、もともとYoutubeの普及などで爆発的に需要が伸びている市場です。以下は、Grandviewsearch社がまとめた2015年から2025年にかけて、新型コロナウィルスの影響は組み込まれていないアメリカのCDN市場の成長予測です。

注目して欲しいのは赤枠で囲んだ「P2P CDNの領域」です。実は、この時点の予測でも、最も伸びるカテゴリとして分析されています。なぜか?5Gの時代に入っていくことで、エッジコンピューティング、つまり、より分散的な通信ネットワークの時代に入っていくので、既存のデータセンターを活用したCDNサービスはすでに成熟している一方で、エッジコンピューティングの概念に元づくP2P型のCDNの方が新興市場として高い成長率が期待されているからです。

ブロックチェーンを利用したCDNもこのP2P CDNに該当します。それは、ブロックチェーンがP2Pテクノロジーだからです。

そして、それが、今回のパンデミックによって、リモートワークがより普及することで、P2P CDNの需要は上のグラフの想定よりも更に伸びることが予測されます。

該当する銘柄は、DENTNKN、などですね。特に、NKNは、初めから、B2B向けに事業展開しているので、この市場に最も早くプロダクトを展開することが可能です。また、DENTも通信会社相手に事業をやっており、この通信会社がCDNサービスをやっていますから、DENTのアクティブユーザーベースをCDNのネットワークリソース提供者として彼らに提供すれば、すぐに事業展開ができます。

エンタメ業界で普及するであろう「ライブストリーミング鑑賞・観戦」

一方、BTTTHETAも別の形で恩恵を受けます。「ライブ」です。パンデミックの影響で、音楽ライブイベントが中止になったり、プロスポーツのイベントが無観客試合をするなどの事態が起きていますね。これは悲しいことです。僕もNBAは大好きですからね。しかし、会場にいくのはやはり危険です。何より、選手やアーティストが危険ですね。ファンも、選手やアーティストが新型コロナに感染して欲しいと思って、会場に行きたいと考える人はいないでしょう。

なので、ライブストリーミングの需要が非常に高まるということです。BTTは、親会社のTRONが、トークンエコノミー 版YoutubeのDliveを買収し、Dliveがライブストリーミングサービスを提供しています。そして、THETAも、THETA TVというライブストリーミングサービスを持っています。

そして、THETAのホワイトペーパーなどを読めばわかりますが、ライブストリーミングサービスにとって、CDNは不可欠の存在になっています。

この業界の中核で動いている人物たちは、きちんとそのことを理解して、早速、完全ライブストリーミング形式でイベントを開始しましたね。他のライブイベントやスポーツ観戦でもこの動きに追随することに期待です。

また、スポーツ観戦も、ちょっとこれはイジリ過ぎですが、こんな感じにコンピューターグラフィックが加わることで、よりダイナミックな映像として楽しめる世界をイメージしています。これだと、高いチケット代を払って、試合スペースに近いとか関係なく、誰もがダイナミックなスポーツシーンを平等に楽しむことができる世界をイメージしています。

CDNの利用代金を払うためのプライバシー重視型の広告プラットフォームの普及

しかし、CDNサービスは有料ですね。なので、YoutubeやInstagamなどのCDNのヘビーユーザーは、そのための収益を稼がねばなりません。彼らの収益源は何か?「広告」ですね。しかし、今の広告産業は、プライバシー問題で世間が厳しく批判されています。個人情報を大量に使うためですね。ユーザーから見れば、リモートワークやライブ環境のためのビデオ会議やライブストリーミングサービスの利用頻度が増える一方で、これらの提供業者が実行する個人情報を大量に利用した広告事業が普及することは許しがたいと考えている。つまり、そのままこの問題を放っておけば、確実に、ユーザーとこれらのプレイヤー間で大きな問題が発生しますね。

その問題を解決してくれるのが、「Brave Browser」ですね。プライバシーコントロールが世界で最も優れているブラウザであり、かつ、彼らのトークンBATを活用して、そのポリシーを踏まえた非常に洗練された広告システムを提供しています。なので、彼らも、またコロナショックの恩恵を受ける対象と見ています。

リモートワークの普及によって進むブロックチェーンを利用した組織運営のDAO化

更に、こちらも新たなトレンドとして台頭して来るでしょう。リモートワークが普及するということは、組織の意思決定の仕方にも確実な変化が起きてくるはずです。今までは、オフィスにいって会議することで意思決定していましたが、それが困難になる。

もちろん、ビデオ会議ツールを使って意思決定することはできます。しかし、この場合、注意しなければならないのは「本当に本人が出席しているか?」ということ。やろうと思えば、別人を「なりすまし」として参加させて、ビデオ会議することなど技術的には簡単です。いくらでも方法はあります。実は、会社の取締役会など対面で集まって会議をするという背景には、「なりすましができない」という狙いがあります。

つまり、今のままリモートワークを進めると、このようなイタチごっこの世界がやってくるリスクがあります。しかし、DAOを取り入れていればどうでしょうか?そもそもヒエラルキーを完全に排除しており、全てのコミュニティ参加者が独立して、しかも投票形式で意思決定を行って行きます。そして、そこにブロックチェーンを使うことでデータ改ざん耐性があるため、投票結果を覆すことができません。

DAOについては、「こちらの記事」に詳しくまとめています。

なので、DAOのメカニズムが機能しているプロジェクトは注目を集めると見ています。例えば、MakerDAOなどはそうですね。とても優れたDAOシステムを作り上げて行っています。

以上みなさんの参考になれば幸いです。

注記:最終的な投資判断は自己責任です。

 

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