「茹でガエル」状態の日本から見えてくる「進化し続ける社会」と「停滞する社会」の根本的な違いとは何か?

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「茹でガエル」日本の言い出しっぺである僕の見解についてまとめました。みなさんの参考になれば幸いです。

世の中には大きく3種類の人がいるように思う

以下の3種類です。

  • A.今世の間に次世代のために少しでも世の中を良くして生涯を終えようとする人
  • B.自分が目立ち得をすればよいので、そのためには周囲を利用することなど全くいとわない人
  • C.とにかく平和であればそれでよい。何も変化は要らないと考えている人

Aは社会起業家、科学者、アーティスト、クリエーターに多く、Bは機会便乗型のポピュリストや中間搾取者として小銭稼ぎしている連中やヤクザに多く、Cは収入が安定している日本の官僚をはじめとする役人と大企業の管理職に多いです。BとCは、未来などどうでもよいと考えている人が多いのでいわゆる 「事なかれ主義者」です。

「A > B+C」の社会と「B+C > A 」の社会の違いとは?

以下の通りです。

  • ①A > B+Cの社会 = 進化し続ける社会。子孫は幸せ。
  • ②B+C > A の社会 = 悪人が多いため監視政府が大きくなり、かつ進化がないので息苦しくなっていく社会。子孫に異常犯罪者が増えていく

今の日本は当然②ですね。①に変わるのに最も効果的なのは、東日本大震災や新型コロナウィルスのような自然災害です。生命の恐怖を与えることによって進化を促すということです。幕末も天変地異が多かったことはよく知られています。

②の社会でよく起きるパターンは、Aが新しいテクノロジーや科学的発見を活用して、文明社会を前に進めようとするのだが、Bがそのチャンスを悪用し他人を騙したり搾取する。だから、Bの行動を抑制するため、CはAに新たな行動を取らせないように法律で過剰に縛る。結果、文明社会は停滞・退化する。

インターネットを利用したフィッシング詐欺や仮想通貨を利用したICO詐欺、マネーロンダリングはその典型と言えるものですが、①のパターンの社会では②とBに対する対処法が全く異なります。

①の社会パターンではAに対してCが、ハイトラストファンディングの考え方同様に、十分な活動の自由を与えかつ彼らが自主的に規制を展開し、自立して産業化していくことを促す一方で、確実に便乗してくるBに対しては、警察力を十分投下することで徹底的駆除、取り締まる。つまり、CがAに対する対処とBに対する対処を明治的に区別して行う。この政治思想が強いのはアメリカ社会で、彼らはこれを「ネットオポチュニティ」と呼ぶ。リスクを取らないことによって大きな機会損失が発生するぐらいなら、リスクを取ることを促し、それによって発生するトラブルは別に対処していくという考え方のことです。

なので、①の社会では、Aとしてのスティーブ・ジョブズやイーロン・マスクのような破天荒でありつつも、天才的なセンスを持った人材が活躍できる一方で、②の社会では彼らのような存在は早期に潰され、Cの意思に反しないA(CもどきのAと呼ぶ)しか出てこず、ときに本流のAはBと同列扱いされ息苦しいだけの抑圧された社会が完成します。

これは、まさに今の「茹でガエル」日本ですね。今の日本でチヤホヤされている起業家は、BかみなCの意思に反しないAばかりですね。前者はポピュリスト、しかし、本人は自分はAであると主張しているが行動内容は完全にBで自己利益しか考えていない、この打算的な言動に多くの人はBをAだと信じこまされる。後者は教科書通りの良いことしかしないやつというやつです。同じ起業家なのでよく分かります。当然ですが、戦国の世にでた織田信長や、幕末にでた坂本龍馬らの天才と比べると、天と地ほどの実力の開きがあります。

巨大なレバレッジ取引を仮想通貨市場に持ち込んで、自社内にトレーディングルームを設け、日本の個人投資家を煽りまくって、個人投資家から莫大な搾取をする「焼畑農業」を行ったBitFlyer社は、典型的な見かけがAの本質がBパターンであり、日本のブロックチェーン業界でチヤホヤされているLayerXなどは、典型的なCもどきのAです。前者は僕の金融庁に対する進言もあり沈静化して来ていますが(その内容は「こちらの記事」にまとめています。)、後者に関しては、Aの努力とノウハウをパクって、Cに服従した事ばかりやっている。だから、ニュースに出てくるのはCとの提携話ばかりで、ブロックチェーンを活用した一向に社会的課題の解決につながるようなソリューションも出てこないし、肝心のコアテクノロジーは何一つ作れない。要するに、LayerXはCもどきのAなのですが、多くの日本人はその区別すらついていない。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

幕末は、日本社会が、①のパターンになっている状態でした。Cの側に本流のAを引き立てる人材が複数存在した。坂本龍馬を裏で支えた江戸幕府側重鎮の勝海舟や松平春獄らがそうです。その結果、坂本龍馬らが活躍した幕末は、その後、彼らに育てられた人材が意志を継ぎ、明治天皇という天才的なセンスを持ったリーダーがトップに立つ事で日本が世界で最も輝いた時代である、アジアの奇跡と言われた「明治」を生み出していきますが、今の日本社会は、②のパターンに入っているため、活躍している人材は、低レベルの人材ばかりで、本当のAの存在は、皆、潰されているか、みな愛想が尽きて海外に出てしまっていますね。

その点は、「こちらの記事」や「こちらの記事」にまとめています。

この行くつく先は、「東京崩壊」です。正確に言えば、世界中の「都市社会」の「終わりの始まり」です。その象徴が「東京」なのですね。日中人口3,000万という世界最大のメトロポリタンシティ。新型コロナウィルスはそのさきがけ的な働きです。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。ただ、これらの話を今の日本社会の大半を占めるCやBに言っても「馬の耳に念仏」なので、実際に事が起きたときに彼らが理解する事を待つほかないでしょう。しかし、本流のAはその変化を理解している。だから、すでにそれに適応した動きを開始している。

そのときが来たら、いよいよDAOを本格化させるときです。BとCを社会少数派に追い込むための①の「A > B+C」型の社会に全てを作り変える、最高のツールになるでしょう。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

以上、みなさんの参考になれば幸いです。

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