ビットコイン週次分析-2020.03.16-03.22-米国200兆円超の景気対策と新型コロナのオーバーシュートがドル信用不安を招くか。

ビットコイン週次分析で、期間は、2020.03.16-03.22です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のBTC/USDTを加工したものになります。価格はUSドルベースです。

こちらの内容はYoutubeにもまとめています。時間の関係上、字幕はつけられていませんが、合わせてご覧ください。

ポートフォリオのアップデート

相場は暴落しましたがまだ買い増しには動いていません。変化なしです。僕のポートフォリオ戦略については「こちらの記事」にまとめています。

 

チャート分析

1時間チャートの動向

FRBの緊急利下げに上昇反応はしましたが、その後、再び株式下落につられて、3月16日は$4400あたりまで下げ、その後持ち直して、$6900まで回復後、$5670あたりをサポートラインに踏ん張っている状態です。$4400あたりのからの回復相場は、業界関係者の買い支えによって起きていると見ており、個人投資家が本格的に乗ってきているわけではないと見ています。市場規模がまだ小さいからですね。アマゾンやアップルぐらいの時価総額や売買高になってくるとこうも行きません。つまり、引き続き、市場はリスクオフ状態です。その点から、$5670のサポートラインはあまり強くないと見ています。

 

日足チャートの動向

売買高は非常に伸びていますね。ポジティブに捉えたいところですが、この傾向は株式市場でも同じです。

週足チャートの動向

週足で見ると売買高の数値が非常に高く出ていることが再確認できます。この点をポジティブ評価できないのは、以下のUSの主力株式の売買高を見ると分かります。引き続き、完全な底打ち感はまだ出てきておらず、当面は、2018年12月10日の$3,156.25を割らないかがポイントです。

まず、アマゾンの株式です。見ての通り、直近売買高がよく伸びています。


アマゾンの場合は、新型コロナウィルスのパンデミック化に伴う外出禁止令などにより、利用ニーズが一気に高まっていることから、売買高が伸びるのは当然と評価している投資家も多いと思うので、その恩恵をあまり受けないアップルでも見てみましょう。


やはり、売買高は高く出ていますね。急落によりボラティリティが上がったことで、自動売買などによる商いが活発化したためだとみています。コロナショックはまだ始まったばかりなので、全く余談は許しません。

ビットコインのハッシュレートの推移

Bitcoin.comからのデータです。価格が暴落を受けて、とうとう、今週予定されている次回難易度調整は、マイナスになってしまうことが決定的になりました。-10%以上はかなり痛いですね。先週月曜に比べて10倍以上下がっています。価格の下支え材料の一つが後退基調にあります。5月の報酬半減期を迎える中で、ハッシュレートの低下は、マイナー競争の低下を招くことになるため、現在10社以上いるメジャーマイナーから過度な撤退が出ないことが重要になってきます。数が減りすぎると、マイナーの寡占化=ビットコインのセキュリティリスクが上昇。につながるためです。

 

USDTの値動き

BTCへの資金流入・流出は、基本、法定通貨からの流入か、ステーブルコインからの流入の2パターンがあります。特に、後者が値上がりを起こしている場合は、BTCの購入を準備し始めている動きと捉えることができ、逆に、値下がりを起こしている場合は、法定通貨(基本USD)への利食いが発生している、資金流出が発生しているときと理解することができます。USDTは、ステーブルコインの中で、最大規模を誇るため、この値動きを継続的に追うこと意味があります。

時価総額が少し下がりましたね。需要増はひと段落したように思います。価格は、$1近辺で推移しつつも少し下落基調に入っていることが確認できます。様子見スタンスの投資家がピークアウトしたように思います。

BTCのドミナンスレートと全体時価総額の推移比較

時価総額は上がりつつも、BTCドミナンスレートの上昇率の方が高いため、BTC中心に資金が流れているのが分かります。あまり強気のトレンド傾向とは言えません。

検索キーワードのトレンド

続いて検索キーワードトレンドです。今週から、ドルの信用不安の動向を追うため、ブロックチェーンではなく「USD」に切り替えています。まず、BTCとUSDの上昇率はほぼ同じぐらいです。一方、ゴールドが今年の新高値を更新しています。コロナショックが走ったことで、現金最強の評価が生まれ、USDに資金が大きく流れる動きが活発化し、それにつられてゴールドも価格が下落する動きが出ましたが、投資家も少しメンタルが落ち着いたのか、いつものパターンで、不況時にラストリゾートのゴールドに資金が流れる動きが活発化しています。次に説明します。この一旦下がってから、値上がりする値動きは、リーマンショックでもみられた値動きです。

GOLD価格の動向

先週の予想通り、リーマンショックのときと同じ「一旦、下がってから、上がる」という動きを見せています。これからコロナショックによる不況が本格化することで、更に上昇基調が強まっていくとみています。

S&P500 Indexの動向

S&P500は、先週より引き続き下落トレンドになっています。

米国債の金利推移

先週も伝えていますが、安全資産としてブランド力が最も高いUSの30年国債に買い需要が殺到し、金利がマイナスになりました。今後の仮想通貨経済の進展をおう上でこの金利がカギの一つとして見ているので、注視しています。

米国債30年でのマイナス金利は、今週は解消しています。短期国債も含めて、プラスに戻っており、また短期と長期の金利も「順ざや」に戻っています。

CBOE-VIX-恐怖指数の動向

恐怖指数は、先週、一時期80台まで突入し、今は少し収まっていますが、先週の月曜に比べると、66.04と高い水準のままです。この点からも全く気が抜けないですね。

ファンダメンタルの進捗

 

Tradeviewからのデータです。ビットコインのドミナンスレートをチャート化したもので、興味深い動きを見せています。200日の移動平均曲線をうわ抜こうとする動きを3回ほど繰り返しているのですね。うわ抜き、かつ上昇トレンドがでるということは、ビットコインのドミナンスレートは上がることになりますが、アルト下落相場を生み出すことになるわけです。実際にトレンドシグナルとして機能するか注目しています。

つづいて、新型コロナウィルスの最新数値です。感染者数と死者数共に、先週月曜に比べて2倍以上になっています。直感ですが、そう遠くないうちに「オーバーシュート」=爆発的な感染拡大が起きるとみています。これをもって更に市場は下落するとみています。

オーバーシュートに繋がる要因の一つとしてみているのが、「中国データの信憑性」です。こちら、NYに本社をもつNYDという中国人向けの海外メディアの調査によると(つまり、中国政府の監視下に置かれていないので、事実情報を持っている可能性が高い)、武漢市で感染者と死者の増加がストップしたというのはフェイクである可能性があるとのこと。NYDの調べで現地情報に基づくものであるようです。僕も確かに、イタリアで発生しているオーバーシュートをみていると、発信源である中国の感染状況がそんなに短期間で収束するとはみていないからです。

こちら、インスタグラムからの写真です。見事ですね。まさに僕が指摘している通りのことを、とてもうまい絵にしています。コロナショックは、実は人類のライフスタイルを強制的に地球環境に優しいものにシフトさせるための働きだとみています。そして、実はこれ自体が仮想通貨・ブロックチェーン市場の発展にも大きく寄与します。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

BTC市場の今後の見通し

これからの全ての焦点は「ドル信用不安」です。現在は、トランプ政権が200兆円を超える景気対策を行おうとしており、FRBもこれに連携する、つまり、大量のドルが発行されようとしています。つまり、ドルがインフレを起こすリスクが上がっている=ドルの価値が低下するリスクが上がっているということです。他の法定通貨との間に、「ドル安」が起きるということではありません。他の法定通貨市場も似たような状況ですからね。対仮想通貨市場に対して「ドル安」が起きるということです。

近く新型コロナのパンデミックは、オーバーシュートになる可能性が出てきているとみておりこれによって、世界経済の景気は更に悪化するでしょう。つまり、200兆円を超える景気対策すら全く効果が出なくなる可能性がある。個人投資家がそう見たとき、これが「ドルの信用不安」の開始です。

ですから、先週から引き続いて、以下の図に示している通り、今はまだ世界最強の経済をもつアメリカに対する信用、つまり、ドルに対する信用、これは米国債の信用と置き換えることができるわけですが、この状況が維持されていますが、個人投資家がこれに対して「疑問」を覚える人が増えてきたときこそが、今の仮想通貨市場が株式と同じリスクアセットから株式とは逆相関性をもつセイフヘブンアセットへと見方が大きく変わるチャンスがあるタイミングなので、要注意です。

 

結果的に、年初に立てていた、2020年内にビットコインが$20,000超えるシナリオは、ほぼ不可能になったと判断しています。2020年全体の見通しは、「こちらの記事」にまとめているので参考にしてください。

目先は、全く余談を許さない状況です。コロナショックによる景気後退はまだまだ本格化してきていません。なので、まだリスクアセットとして見られている仮想通貨市場は正念場が続くと見ています。

仮想通貨初心者の人は、長期保有が一番リターンが高いことを知るべし

また、仮想通貨投資の初心むけの参考情報として、Binance ResearchよりBTC投資のパフォーマンスデータのレポートが出ました。気迷い相場になると投げ売りしてしまう個人投資家が多いと思いますが、このレポートが伝えているのは、そういう時に長期保有を選択した個人投資家が220%と、もっとも高いリターンを得ているということの裏付けです。仮想通貨の投資の世界は、ビットコインもアルトコインも不確実性の高いベンチャー投資であり、ボラティリティも高いので、プロのトレーダーでもない限り、短期売買でリターンを得ようとは思わないことです。

以上です。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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