コロナ危機がもたらす社会変革と新たな投資哲学について #1

コロナショックによって、いよいよ本格化した200年以上続いた資本主義システムの崩壊。今日は、ポスト資本主義時代の投資哲学について話をしようと思います。資本主義が終わるから投資の世界がなくなると考えている人は、投資の世界をきちんと理解していません。リスク&リターンが投資の原則です。つまり、自分の何かを犠牲にして、別の何かに身を投じることで、社会全体を大きく変えていく、もしくは、今までの人生では得られなかった何か大きなものを得る。これが投資の基本原則です。お金は、投資手段の一形態にすぎません。自分の時間こそが投資における最重要資源です。

そう言う観点からこの記事を読んでください。

こちらの内容は、YouTubeにもまとめています。合わせて参考にしてください。

現代資本主義の特徴

まず、現代資本主義について理解を深めましょう。その方が、ポスト資本主義で注目される要素が見えてきます。

拡張経済、グローバリズム、巨大国家、巨大企業、都市経済

これら5つのワードは、まさに現代資本主義を支える重要キーワードでした。拡張経済とは、ひたすら「規模の経済」を追い求める経済主義です。100人の人に使ってもらうより10億人の方がよい。土地も狭いより広い方が良い。ひたすら人間の経済システムを地球全体に拡張していくことだけを求める考え方です。この結果、生まれたのが「グローバリズム」ですね。

人類の歴史においては、シルクロードや大航海時代、帝国主義など、世界全体をつないでいく活動が活発に行われてきたのは事実ですが、現代に生まれたグローバリズムは、そのレベルを圧倒的に凌ぐものでした。

地球環境全体が、人類の活動で全て埋め尽くされていく世界です。人と物が膨大な規模と頻度で地球上を飛び交う仕組みを作り上げる。それがグローバリズムの本質です。これに最も適した社会形態が、巨大国家、巨大企業、そして都市経済です。

莫大な人口をもつ巨大国家の方が、拡張経済においては有利です。貿易の壁となる国境があるからですね。だから、その壁の中に大量の人口をもつ国家の方が、巨大な資本を動かして、巨大な事業を作ることができる。わかりやすい例は、中国です。中国は、13億人の巨大人口を活用し、かつ、ファイヤーウォールで北米のネット企業が入って来れないようにすることで、BATに代表される巨大なIT企業達を育てました。ファイヤウォールという国境がなければ、BATは、シリコンバレーの巨大IT企業に勝つことは不可能だったでしょう。

一方のアメリカは、移民大国として常に人口増をキープしながら世界最大のGDPを誇る巨大市場を成長させ続け、かつ、自由貿易を世界に推奨することで、世界人口を相手に事業をする巨大企業を育てていった。現代におけるのこの代表格が、GAFAですね。GAFAについては「こちらの記事」にまとめています。

そして、それらの巨大企業や巨大国家の政府機能が集積するのが、都市経済です。だから、都市は高層ビル群が立ち並ぶ。そして、その世界中の都市を航空便で結ぶ。こうして、グローバル経済というのは運用されています。

しかし、コロナショックによって、これら現代資本主義を支えている存在達は、完璧に「冬眠」状態に追い込まれました。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

そのおかげで、次の時代をリードしていく存在達が、日の目をみるチャンスが生まれた。僕は、これをかつての「巨大隕石の地球への衝突によって滅びた恐竜と、その冬の時代を生き残った哺乳類の関係」と捉えています。恐竜は、大量のエネルギーを消費する存在でした。最大の原因は、体温を自ら一定に保つことができないからでした。だから、大量のエネルギーを必要とした。だから、隕石衝突によって食料が激減してしまうとその体を維持できなくなり、死滅した。一方、新種の哺乳類は、体温を一定に保つ能力を持っており、かつ体も小さかったので、食料の少ない冬の時代を乗り越えていくことができた。こうして、恐竜から哺乳類に、種の交代が起きたわけです。

この点は、これからの未来予測において大いなるヒントになります。

詳しくみていきましょう。

つづく。

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