ビットコイン週次分析-2020.03.23-03.29-まだ米国債がマイナス金利で買われている状態。アメリカのオーバーシュートを注視。

ビットコイン週次分析で、期間は、2020.03.23-03.29です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のBTC/USDTを加工したものになります。価格はUSドルベースです。

こちらの内容は、Youtubeにもまとめています。合わせてご覧ください。

ポートフォリオのアップデート

相場は暴落しましたがまだ買い増しには動いていません。変化なしです。僕のポートフォリオ戦略については「こちらの記事」にまとめています。

 

チャート分析

1時間チャートの動向

先週の動きで最も顕著だったことは、3月25日に米国の上院議会で、トランプ政権の約220兆円のコロナショックに対する景気対策の法案が通ったことを受けて、価格が下落したことです。以降、ダウントレンドが続いています。僕はこの価格反応自体はポジティブに捉えています。なぜなら、米国経済VS仮想通貨経済の構図が形成されているかもしれないというシグナルだからです。

 

日足チャートの動向

日足は売買高が少しずつ細ってきている点が気になるポイントですね。次の方向感が出るまで待ちの姿勢の投資家が増えてきているサインと言えます。

週足チャートの動向

週足では、2週間続いてきた高い売買高水準がようやくひと段落しつつある傾向がみて取れます。暴落時に大きな下ひげを出しているものの、その次の先週含めた2週間の間は、上ヒゲを出しては引き戻される展開が続いているので、まだまだ下落基調がひと段落したとはいえない状況が続いています。

 

ビットコインのハッシュレートの推移

Bitcoin.comからのデータです。先週、-15.95%での着地となりました。しかし、BTC価格が回復基調には入ってきていないので、次回4月7日の難易度予測も、現時点で、-13.34%と厳しい状態が続いています。

 

USDTの値動き

BTCへの資金流入・流出は、基本、法定通貨からの流入か、ステーブルコインからの流入の2パターンがあります。特に、後者が値上がりを起こしている場合は、BTCの購入を準備し始めている動きと捉えることができ、逆に、値下がりを起こしている場合は、法定通貨(基本USD)への利食いが発生している、資金流出が発生しているときと理解することができます。USDTは、ステーブルコインの中で、最大規模を誇るため、この値動きを継続的に追うこと意味があります。

先週、時価総額が少しマイナスになりましたが、今週少しプラスです。価格も、$1.00のわずかに上でホバリングしている状態が続いています。やはり、様子見の投資家が増えてきている感触を持ちます。

BTCのドミナンスレートと全体時価総額の推移比較

BTCがほとんど市場全体のトレンドを決めている中で、先週に比べてBTCドミナンスレートが低下する一方で、市場全体の時価総額は上昇するという動きがおきています。USDTのペアリングトレードが普及してきていることを踏まえると、一部のアルトを買い増しする動きが出てきていると見ています。僕が今後、特に追い風を受けると考えているアルトコイン銘柄は「こちらの記事」にまとめています。

検索キーワードのトレンド

続いて検索キーワードトレンドです。今週は、ビットコイン、ゴールド、そして、USD全て下落となりました。株の暴落がひとまず落ち着いていることが影響していると見ています。

GOLD価格の動向

ビットコインが、米国220兆円の景気対策の上院通過を受けて下落している一方で、ゴールドは高値を維持できています。この辺りは、ビットコインが「デジタルゴールド」としてどれだけ多くの投資家に認識されてきているかを知る手がかりになります。まだ、その認識は弱いですね。

S&P500 Indexの動向

S&P500は、先週はほぼ回復基調で終わりました。220兆円の景気対策が最大の買い材料になっていると思います。

米国債の金利推移

先週も伝えていますが、安全資産としてブランド力が最も高いUSの30年国債に買い需要が殺到し、金利がマイナスになりました。今後の仮想通貨経済の進展をおう上でこの金利がカギの一つとして見ているので、注視しています。

先週は、短期の5年ものから長期の30年もの、全てが、「マイナス金利」取引になっています。まだまだアメリカ経済に対する信用が強い証拠=ドルに対する信用が強い証拠です。これがプラス金利で上昇傾向を示してくると、もはやゴールド以外には買う対象がなくなってくる、つまり、世界の中央銀行の量的緩和によって生み出されたジャブジャブの資金の一部が仮想通貨市場に流れてくると見ています。

CBOE-VIX-恐怖指数の動向

恐怖指数は、先週は、60台前後での数位が続く展開となり、株の回復基調を受けて、少し落ち着いている具合です。

 

ファンダメンタルの進捗

まず、新型コロナショックのパンデミック速報、WHOの公式サイトからのデータです。感染者数は、63万台、先週月曜から217%と2倍以上の増加、死者も3万台と同じく2倍以上の増加です。オーバーシュートの傾向が強くなってきています。また、感染者数で、アメリカが中国を抜いてトップとなってきている点を特に注視しています。超大国アメリカ経済の崩壊が世界経済に与えるインパクトは計り知れません。

その予兆とも言えるデータがこちらです。米国の失業者保険の申請者数です。1967年から統計化されています。最新の2020年3月の数字は、328万人、グラフ右側の最上部の数値です。あまりの急激上昇によって、グラフがわかりずらいなっていますが、比較例として、レッドマークを3つ入れています。過去の最多記録は、2008年9月のリーマンショック直後と、1987年10月のブラックマンデー直後です。いずれも50万超の申請数を出しました。その6倍以上の数が今回の数値ということです。どれぐらい深刻なのかがわかるでしょう。そして、何より、新型コロナのパンデミックがまだまだ終わる兆候がないということがもっと酷くなる可能性が高いということです。

それを踏まえると、もはや比較対象は、リーマンショックやナスダックバブル崩壊にはならないということですね。これは、第2次世界大戦の直接の原因となった1929年の世界恐慌後のS&P株価の比較です。動きが似ていますね。注意して欲しいのは、1929年10月の暴落後から約1,000日後、つまり約3年後には、S&Pは-80%まで下落したということです。僕は今回のコロナショックにより世界の株式市場はこのレベルまで到達すると見ています。

G20の電話会合が開催されて、米国の220兆円の景気対策も加えて、世界経済全体で、500兆円の景気対策を投入することが合意されました。法定通貨の価値がどんどん下がって行きますね。先の世界恐慌のときの比較で示したようにまだ今回の不況は現時点で序章に過ぎない段階で、世界GDPの約5%近いお金が投入されているということです。


今後、僕はもっとも注意している動きがこれです。世界中の刑務所で一部の囚人を釈放する動きが進んでいます。なぜか?刑務所内事態が過密状態のため、クラスター(集団感染)のリスクが上がっているからです。今の所は、まだ軽い刑で服役しており、年齢が高齢か、持病持ちの人など、いわゆる凶悪犯罪者以外の人が対象になっていますが、僕が恐れているのは、この傾向がアメリカで悪化することです。トランプ大統領が、自らのエゴで再選したいがため、本来な大統領権限で、戒厳令を発令して米国民全員を自宅待機に強制的にすることもできます。軍隊を出動させて、取り締まることもできます。アメリカの大統領にはそれだけの権限が与えられているのです。しかし、これを発動することで、当然、国民は不満が溜まる、すると、トランプは再選できないリスクが上がると考えて、彼はこの発令を渋っています。それが結果的に、アメリカのオーバーシュートを加速させて行くリスクをあげています。幸い、アメリカは連邦制のため、州知事にかなりの自治権が与えられているため、すでにオーバーシュート状態に入ったニューヨーク州で外出禁止令が発動されることも行われています。これがどこまで機能するかですね。アメリカは銃社会ですから、パンデミックによる凶悪犯罪者の脱獄が増えると、彼らが暴徒化して、アメリカの全ての社会機能が停止するリスクはあります。僕は、これを「ウィルスによるゾンビ現象」と名付けています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。


現時点で、世界第5位の感染者数をもつドイツが、世界第2位の感染者数をもつイタリアから47人の感染者を受け入れることを発表しました。すでに医療崩壊を起こしているイタリアを救うためです。僕がこのブログでなんども訴えている「奉仕経済の輪」とはまさにこのことですね。素晴らしいことです。ドイツは、女性首相のメルケル女史のリーダーシップといい、本当に、第2次世界対戦の功罪を真摯に反省して今のヨーロッパ社会に貢献していく意思があることを強く感じます。日本は未だに0点です。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

 


なかなか厳しい展開が続くビットコイン市場で、一つ好材料の動きが出てきています。こちらのBakktの先物取引におけるビットコインの現物引き渡しの数です。1月から急激に上昇し、3月は過去最大となり、この3ヶ月で40%の増加です。Bakktは、機関投資家を多く顧客に抱えています。つまり、現物を長期保有することに価値を見出している機関投資家が増えてきていることを意味しています。

BTC市場の今後の見通し

これからの全ての焦点は「ドル信用不安」です。まだ、米国債がマイナス金利になっても買われている状態なので、この兆候は出てきていません。株式市場の下落基調が全く回復していない中で、米国債が売られ始めたら、ドル信用不安の開始とみていいでしょう。この場合は、もうジャブジャブの資金が行く先は、ゴールドしかなくなってしまうため、一部の人は、仮想通貨に資金を流し始めてくると見ています。リスクの比較で、崩壊するリスクを抱えるアメリカ経済とリスクはまだ高いが未来の経済を作っている仮想通貨経済のどちらにベットするか?という判断を迫れれるからです。

なので、僕は、その兆候が出てくるまでは様子見をしています。

結果的に、年初に立てていた、2020年内にビットコインが$20,000超えるシナリオは、ほぼ不可能になったと判断しています。2020年全体の見通しは、「こちらの記事」にまとめているので参考にしてください。

仮想通貨初心者の人は、長期保有が一番リターンが高いことを知るべし

また、仮想通貨投資の初心むけの参考情報として、Binance ResearchよりBTC投資のパフォーマンスデータのレポートが出ました。気迷い相場になると投げ売りしてしまう個人投資家が多いと思いますが、このレポートが伝えているのは、そういう時に長期保有を選択した個人投資家が220%と、もっとも高いリターンを得ているということの裏付けです。仮想通貨の投資の世界は、ビットコインもアルトコインも不確実性の高いベンチャー投資であり、ボラティリティも高いので、プロのトレーダーでもない限り、短期売買でリターンを得ようとは思わないことです。

以上です。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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