国際決済通貨として、ビットコイン が一時的に台頭するだろう。しかし、あくまで「一時的」

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以前から伝えているように、仮想通貨・ブロックチェーン産業が、ポスト資本主義システムにおける社会インフラに成長していくためには、「ドル信用不安」は不可欠の材料になってきます。

それは以前から伝えている通りアメリカのドルが現在の国際決済通貨として、市場シェア60%の圧倒的な存在感を持っているからですね。アメリカのドルの前は、イギリスのポンドが同じ役割を果たしていました。

実は、このイギリスのポンドからアメリカのドルへの基軸通貨の移行は巨大な混乱を伴っており、実は、世界恐慌はその一つです。これはほとんどの人が知らないことです。滅多にこの点を議論している記事には出会ったことがありません。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

つまり、ドルの信用不安が発生するということは、この世界恐慌のときなみの金融システムの混乱が起きる可能性が非常に濃厚であるということ。

コロナショックは、すでに、世界恐慌と同規模の金融危機になることが見えてきています。以下は、1929年に発生した世界恐慌時の米S&P500の株価推移(ブルー)と、2020年より発生したコロナショック(レッド)との比較です。参考までに、世界恐慌時には、1929年10月から約3年後にS&Pは80%以上、つまり、1/5まで下落しました。

つまり、今回、起こるべくして起こる「ドルの信用不安」に対して、人々は、様々な代替手段を求めるでしょう。決済通貨としてです。通貨システムが崩壊した国では、実施、様々なものが通貨として流通します。「タバコ」などはよく話に出てきます。1990年代に起きたロシアの通貨危機では、実際に、タバコが一時的に通貨の役割を果たしました。ロシア人の喫煙率が当時とても高かった影響もあります。となると、新型コロナウィルスのパンデミックが起きている世の中ですから、「マスク」が通貨になるかもしれない。笑

例えば、ゴールドが、ロシア通貨危機のとき、通貨としてあまり使われなかったのは、ポータビリティが低い点と、奪われるリスクが高いからですね。タバコは、ロシアの中では通貨として扱われるが、通貨危機が起きていない外国ではタバコのまま、通貨としては扱ってくれない。一方、ゴールドは、ドルに変えることができる。タバコには地域通貨性がそこにあるわけです。ここはとても重要です。

そのような中で、仮想通貨も当然その対象になります。ゴールドと違って、ポータビリティが高いからですね。例えば、ビットコインとゴールドとのその点の比較は、「こちらの記事」にまとめています。

ドル以外の法定通貨がその代替として検討される確率は低いです。当たり前のことですが、コロナショックが原因で、彼らの通貨自体も信用不安に陥っているからです。

ただし、相手がドルですから、対抗馬になるには、それなりの実力を持ったものになる。その点から、ビットコインが、2013年のキプロスショックのときのように、再び、脚光を浴びるということです。ビットコインとキプロスショックの関係性は「こちらの記事」にまとめています。

しかし、僕はそれはあくまで「一時的」と考えています。それは、ポスト資本主義の「分散型金融インフラ」の中で、ビットコインがあまり大きな影響力をもつ、人類が地球と共生する経済システムを作り上げる上で障害になってくるからですね。時間軸的には、2-3年ぐらいを想定しています。僕は長期投資家なので、僕にとっての「一時的」はそれぐらいのタイムスパンの意味合いを持ちます。それは、いわゆるビットコインもどきのアルトコイン(ライトコイン、ビットコインキャッシュやDash、ZCashなど)の場合でも同じです。DashやZCashは、特定のコミュニティ経済のみで扱われる地域通貨になっていく分には特に問題はありません。

この話は、ほとんど理解できない人が多いと思いますが、その詳しい理由は「こちらの記事」にまとめています。

以上、みなさんの参考になれば幸いです。

注記:最終的な投資判断は自己責任です。

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