マスター・オブ・スケール –起業家・著者ティム・フェリスのインタビュー#1

Master of Scale(マスター・オブ・スケール)は、シリコンバレーのインナーサークルの一人、レイド・ホフマン(ペイパル・マフィアの一人でもある)が、彼が親しくしているシリコンバレーの起業家たちを招き、「スタートアップを成長させるためのノウハウ」について、インタービューを通してリスナーに伝えていくポドキャストの番組です。

ペイパルマフィアについては、「こちらの記事」にまとめています。

この内容は、そのポドキャストの内容を翻訳したものです。若い起業家の方は、参考にしてください。また、原文やポドキャスト合わせて使うことで、英語学習にもなると思います。ぜひ、上手に役立てください。オリジナルリンクはこちらです。

THE 10 COMMANDMENTS OF STARTUP SUCCESS – Tim Ferriss, Entrepreneur, Author

レイド・ホフマン:僕は、レイド・ホフマン、そして、この番組は、マスター・オブ・スケールです。今回は、スペシャルエピソードとして、ティム・フェリスとお届けします。彼は、”The 4-Hour Workweek”の著者で、TED Talkでもおなじみの人物、そして、素晴らしいポッドキャスト番組を運営しています。

ティムは、パフォーマンスの高い人物の人生を研究し、彼らの実践や考え方の中から、君たちが実施に生活やビジネスの中で使える知識を抽出してくれている。僕とティムはもう何年もの付き合いになるのだけど、彼の番組のファンの多さには驚かされている。

今回は、彼のファンと君たちに、マスターオブスケールのシーズン1で、公開しなかった内容も含めてお届けします。”スタートアップの成功にとっての十戒”について。ティムのポッドキャストである、Stitcherの購読も検討してみてください。

彼のポッドキャスト、The Tim Ferriss Showは、彼のブログ”tim.blog”で読むこともできます。

ティム・フェリス:十戒の1つ目 – “拒否を想定せよ。しかし、全ての”No”から学べ” である。創業者として、君は立ち直りが早い人材でなくてはならない。君は、拒否反応は、日常の一部だと思うぐらいにならなくてはならない。これは、君の目の開くことになるだろう。

KATHRYN MINSHEW: 私は、148回、断れられたわ。

ホフマン:Museの共同創業者でCEOのKathryn Minshewは、キャリア開発サイトのアイデアを投資家にピッチして、合計148回、断られたことをカウントしていた。

KATHRYN MINSHEW: 文字通り、朝食で、”No”と言われ、10:30AMのカフェで、”No”と言われ、そして、ランチで、”No”と言われた。2:00pmのミーティングで、興味ないと言われ、4:00pmのミーティングは、早々に帰られた。それから、バーに飲みに行って、周りの人に笑われているかのような感じがしたわ。

そして、最終的にシードラウンドの資金調達が完了して、振り返ってカウントしてみたのよ。辛くもあり、愉しくもある体験だった。一つ一つのNoの思い出が蘇ってくるのよ。

ホフマン: 今日は、Museは何百万人とユーザーにサービスを提供している。彼女は、昨年、16億円を調達した。彼女のこのエピソードは、まさに偉大なスタートアップの原点と言える。Noの合唱を聞いたら、それは、同時にそこにビジネスチャンスがあると考えるべきだ。なぜなら、最高のアイデアとは、一見、嘲笑の対象になるぐらい馬鹿げた発想に聞こえるからだ。

フェリス:大半の起業家は、プロジェクトの開始と同時に、Noの合唱を聞くと考えた方がよく、それが当たり前だと思っておくべきだ。一握りの顧客しかない中で、VCやPEや、投資銀行家や、将来のライフパートナーなどなど、色々な人から色んなNoを言われる。

レイドが言っているのは、これらの”No”は、実はとてもいいことであるということ。特に初期段階では、君は、全ての人に「yes」と言われたくないと考えた方がいい。ここにその理由がある。

ホフマン:起業家精神と投資の第一の真実は、とても大きな可能性を持ったアイデアとは、「逆バリ」であるということ。なぜなら、逆張りのアイデアだからこそ、大半の大企業と競合が、それを取り組んでこなかったからであり、多くの起業家がその領域で成功しなかったからだ。だから、その領域いんは、何か新しいものを作り出す空白地帯があるのだ。そして、何か大きなものを生み出すためには、その初期の空白地帯は必要不可欠だ。たとえば、初期のGoogleにおいて、検索エンジンの広告で収益をあげることは、かなり厄介なものだった。なぜなら、当時の広告は、基本、サイトにおける滞在時間で計測されていたからだ。そこで、検索エンジンはどうだったか?そのサイトになるべく早く誘導することだった。この仕組みをどうやって検索エンジンの広告は両立させる?だから、多くのとても賢い人たちは「そんなところにビジネスはないよ」と言っていた。

フェリス:だから、たくさんの「No」を聞くことは、とても良いことになる。でも、悪いアイデアは本当に悪いということもたまにある。だから、その「No」の言葉の裏にある文脈を理解していく必要がある。

レイドは、その君が求めるべき”No”の種類について、素晴らしい指摘をしている。彼が言っているのは、”もがいている”Noだ。彼は、これを君たちに理解してもらうために、トリスタン・ウォーカーの事例を出している。彼の会社が製造しているのは、Bevel Razorという、巻きひげの人向けの髭剃りだ。

ホフマン:どう君は、本当に悪いアイデアと、悪いアイデアっぽく聞こえるアイデアの区別するか? 君は、どうやって、君のその醜いアヒルの子を白鳥になると確信することができるか?鍵は、Noの質だ。Noの量ではなくて、質。まず欲しいのは、ある程度の投資家集団が、君のアイデアに対してもがいている感じだ。君は、彼らに別に”yes”を期待してなくていい。しかし、君は、彼らの中で起きている思考の葛藤、その”No”に対する理由に注意を払う必要がある。

トリスタンは、このNoの質を見抜く能力に長けている。彼は、プレゼン中に、どこのスライドで投資家が、自分のプレゼンに注意を失ったかを見抜く。

つづく。

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