ビットコイン週次分析-2020.04.13-04.19-業界関係者による買い支えが5月11日の半減期まで続くとみる。

ビットコイン週次分析で、期間は、2020.04.13-04.19です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のBTC/USDTを加工したものになります。価格はUSドルベースです。

こちらの内容はYoutubeにもまとめています。合わせて参考にしてください。


 

チャート分析

1時間チャートの動向

先週から指摘しているように、$6602.1- $7198の価格レンジが鍵となっているのですが、間違いなく業界関係者が買い支える動きを取っているとみています。その背景としては、上のグラフでレッドマークした4月16日の値動きですね。実は、この手前の13日で、$6602.1を割って、$6580まで下がる動きがありました。僕は、いつものテクニカルのパターンを予測していたので、この4月16日に、$6468をつけた後は、そのまま下落基調が強まり、日足で指摘している$5800代の価格抵抗ラインまで落ちるとみていたのですが、その後、見ての通り、一気に買い上げが起きています。普通、この値段をつけた後に、再び値段が$7000まで戻すというのはちょっと違和感を覚えます。なので、業界関係者の中で買い支える動きがこのときに起きたとみています。しかし、モメンタム自体は回復しているわけではありません。その結果、ビットコインにしては珍しく先週1週間は、ほとんどボラティリティが出ない状況が続きました。このボラティリティの低さは珍しいことです。

問題は、業界関係者の資金力です。この後、各取引所の先物の建て玉の状況を示すデータと共に詳しく話をします。

日足チャートの動向

1時間足の動きを踏まえて、日足に、先週から指摘している$5,688から$5,857の支持線に加えて、$6,300-$6,500の新たな支持線を加えました。後者の支持線は、先週の業界関係者の買い支えで出来上がってきているものなので、個人投資家のように付和雷同で売りに流れるリスクも低いポジションとみているため、なかなか強い支持線として力を発揮するとみています。

引き続き、記憶しておくべき価格は、$7672です。ここを割ったことで今回の暴落が起きました。この価格は、今年初旬に僕が当てた「逆三尊型」完成を示す価格です。つまり、この価格帯を超えるとビットコイン相場は、「モメンタムを回復した」と評価できます。ただ、あまりに長引くとこの価格の効力も失われてしまうでしょう。3ヶ月程度だと見ています。すでに33日経過済みです。

今の買い支える動きでも、やはり、$7672を超えていくほどの力は発揮できていないのがわかります。5月11日に発生予定のマイニング報酬半減期後は、ハッシュレートは一時的に低下するとみているため、この際にビットコインも特にファンダメンタルで好材料が出てこなければ、数週間は、ある程度下落基調に入るとみています。いつものパターンで、半減期による供給量現象が価格に反映されるまではある程度のタイムギャップが発生するためです。そこが、よい押し目買いになるとみています。しかし、その下落幅がどの程度になるかは、間違いなく業界関係者の資金力次第になるとみています。

週足チャートの動向

週足を見ると、さらに、フラッグの上が詰まってきている感触が明示的になってきてますね。

ビットコインのハッシュレートの推移

Bitcoin.comからのデータです。引き続き、好調がつづいています。明日21日に発生する難易度調整では、ほぼ確実に、2週間前の+5.77%を大きく上回る+8%以上は上昇する見込みです。良い感じですね。その上で、注目しているのは、3月09日でマークしているハッシュレートを完全に超えるタイミングです。下のオレンジでマークしているところですね。右上の数値が最新です。後もう一声というところまできています。21日の次の難易度調整は、5月5日予定ですから、5月11日の報酬半減期前に最高値を明示的に超えていると、ビットコイン価格の下値をサポートすることになるので、よい傾向です。

 

USDTの値動き

BTCへの資金流入・流出は、基本、法定通貨からの流入か、ステーブルコインからの流入の2パターンがあります。特に、後者が値上がりを起こしている場合は、BTCの購入を準備し始めている動きと捉えることができ、逆に、値下がりを起こしている場合は、法定通貨(基本USD)への利食いが発生している、資金流出が発生しているときと理解することができます。USDTは、ステーブルコインの中で、最大規模を誇るため、この値動きを継続的に追うこと意味があります。

今週は、特に明示的な動きはありませんでしたが、大型追加発行の影響は、次のBTCドミナンスレートに着実に出てきていますね。

BTCのドミナンスレートと全体時価総額の推移比較

時価総額が先週に比べて+8.4%である一方、BTCドミナンスレートは、63.49%で先週に比べて-0.57%と低下傾向にあります。この傾向を生んでいる背景は、やはり先ほどのUSDTの追加発行にあるとみています。USDTとアルトとのペアリングの売買高が成長してきていることで、BTCを経由せずにアルトに資金が流入する動きが強化されているということです。業界全体の成長にとってとてもよい傾向です。

僕が今後、特に追い風を受けると考えているアルトコイン銘柄は「こちらの記事」にまとめています。

検索キーワードのトレンド

続いて検索キーワードトレンドです。ビットコインは先週と変わらずで、ゴールドが少しあげましたね。コロナショックが走るための水準に戻ったことを受けて、価格をみにいく人が増えているとみています。

GOLD価格の動向

コロナショック直前の価格を超えて、順調に上昇傾向が生まれています。

S&P500 Indexの動向

S&P500は、引き続き、緩やかな回復基調です。ただし、後ほど話をしますが、米国の失業率がかなり悪化してきているので、実態経済不況は避けられません。その点が、企業業績が向こう数年相当悪化するリスクがあるため、現状の回復相場は一時的なものであると言えます。

米国債の金利推移

先週も伝えていますが、安全資産としてブランド力が最も高いUSの30年国債に買い需要が殺到し、金利がマイナスになりました。今後の仮想通貨経済の進展をおう上でこの金利がカギの一つとして見ているので、注視しています。

うーん、引き続き、マイナス金利と、米国債に強い買い需要があることが確認できますね。まだ、ドルが強いです。

CBOE-VIX-恐怖指数の動向

恐怖指数は、改善傾向が続いています。先週、とうとう30台まで回復してきました。S&Pなど株式市場の回復を受けてのことです。

 

米国失業者率の動向

実体経済の不況レベルを図る上で、最も参考になる米国の失業率のデータも追っておく価値があります。

2月の3.5%に対して、3月は4.4%と約25%増で着地しています。注目は今後の予測で、このデータ分析サイトによれば、6月には15%まで到達すると見られています。参考までに、世界恐慌時の米国失業率のピークは1932年の23%です。この後、フランクリン・ルーズベルト政権によるニューディール政策、いわゆる赤字国債による公共事業の展開により失業率は少しずつ低下していきます。

参考:1929年-1932年の世界恐慌時の数値

コロナ危機の実態経済への影響を把握する参考数値として、世界恐慌時の数字を乗せておきます。

 

ファンダメンタルの進捗

まず、新型コロナショックのパンデミック状況です。ジョン・ホプキンス大学のデータです。感染者数は、240万人と先週に比べて+130%、死者は165,000人と+144%です。アメリカの感染者は、75万を超えており、まさに世界のパンデミックの中枢となっています。ただし、世界全体の傾向は、穏やかになりつつあります。ロックダウンや自主隔離の影響でしょう。しかし、だからと行ってパンデミック状況が後退したとは僕はみていません。次のニュースがそれに関係しています。

AFP通信の報道によれば、ハーバード大の研究で、2022年までは断続的なソーシャルディスタンスや自主隔離措置が必要になるという論文が科学誌ネイチャーに掲載されました。感染者数の低下は、ロックダウン効果などによるものですが、当然、今、世界的に解除し、元の生活に戻れば再び、パンデミック現象が顕在化することは容易に想像がつくと思います。なので、感染者数が減ったとしても、グローバル経済活動を抑える動きを取る必要があるというのが、今回の新型コロナウィルスの特徴であるということです。つまり、1929年の世界恐慌以来の景気後退は絶対に避けられないということですね。

そんな状況が、ある一人の著名アーティストの活動にとっては苦労の種になっています。ストリートアーティストのバンクシーです。よく壁などに描かれた鼠のアートで有名ですね。ロックダウンや自主隔離は、彼にとっても例外ではなく、最近のバンクシーの作品は、全て家の中になってしまいました。。。笑

彼のインスタに投稿されたものです。そこのコメントによれば、「家の中に絵を書くと、妻が怒るので困る」そうです。笑

 

先ほど、チャート分析でふれた内容です。ビットコインマイナーなども活用している、OKExやBinanceの先物取引のポジションの価格推移です。左側が価格帯で、下が日付です。ビットコイン半減期の実施予定は5月11日。グラフを見るとわかるように、OKExなどでは、半減期直後は、一旦価格が下がると予想しての価格ポジションを取っている投資家(マイナーも含む)が多いわけですが、その後は、上昇傾向を示しています。なので、今の業界関係者の買い支えは、まさにこの下落幅に直結してくる話です。おそらく、この下落タイミングでも再び買い支えに動くとみています。なので、あまり大きく下げない可能性もあるなとみています。半減期直後は引き続き、とてもよい押し目買いになるとみています。

もう一つ好材料です。仮想通貨投資ファンドのグレースケールのファンドへの資金流入の推移グラフの最新版です。ビットコインが暴落した3月12日以降も資金流入が続いていることが確認できます。上のコメントは、「もし、グレースケールのファンドがETFなら、資金流入額で間違いなくトップ5に入っているだろう」という内容で、これはかなりよい傾向ですね。

 

BTC市場の今後の見通し

これからの全ての焦点は「ドル信用不安」です。まだ、米国債がマイナス金利になっても買われている状態なので、この兆候は出てきていません。株式市場の下落基調が全く回復していない中で、米国債が売られ始めたら、ドル信用不安の開始とみていいでしょう。この場合は、もうジャブジャブの資金が行く先は、ゴールドしかなくなってしまうため、一部の人は、仮想通貨に資金を流し始めてくると見ています。リスクの比較で、崩壊するリスクを抱えるアメリカ経済とリスクはまだ高いが未来の経済を作っている仮想通貨経済のどちらにベットするか?という判断を迫れれるからです。なので、僕は、その兆候が出てくるまでは様子見をしています。

結果的に、年初に立てていた、2020年内にビットコインが$20,000超えるシナリオは、ほぼ不可能になったと判断しています。2020年全体の見通しは、「こちらの記事」にまとめているので参考にしてください。

トランプ大統領は、本当にアメリカ最後の大統領になるかもしれない。

仮想通貨初心者の人は、長期保有が一番リターンが高いことを知るべし

また、仮想通貨投資の初心むけの参考情報として、Binance ResearchよりBTC投資のパフォーマンスデータのレポートが出ました。気迷い相場になると投げ売りしてしまう個人投資家が多いと思いますが、このレポートが伝えているのは、そういう時に長期保有を選択した個人投資家が220%と、もっとも高いリターンを得ているということの裏付けです。仮想通貨の投資の世界は、ビットコインもアルトコインも不確実性の高いベンチャー投資であり、ボラティリティも高いので、プロのトレーダーでもない限り、短期売買でリターンを得ようとは思わないことです。

以上です。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

関連記事