ビットコイン週次分析-2020.04.27-05.03-ライジングフラッグ形成で$9,188を超える。マイナー達は半減期を控えて様子見

ビットコイン週次分析で、期間は、2020.04.27-05.03です。チャートデータは、全てBinance(バイナンス)のBTC/USDTを加工したものになります。価格はUSドルベースです。

こちらの内容は、Youtubeにもまとめています。合わせて参考にしてください。

チャート分析

1時間チャートの動向

先週は、29日から30日にかけて、ライジングフラッグのプレイスブレイクが発生しました。全体としては、5月11日前後発生予定の半減期を受けての様子見ムードで、弱気相場がベースとみていたのですが、その逆をついてきました。キッカケは、米株式市場の上昇ですね。後ほど、S&P500のところでも話をしますが、同じタイミングです。コロナショックによる経済活動停止状態が緩和される動きを受けてのことです。つまり、リスクオン回復です。ライジングフラッグは日足で見ると分かりすいです。

ここの価格押し上げを演出したのは、Bloombergが出したビットコインに関するレポートです。内容がポジティブ評価だったところが影響してのことだと見ています。翻訳は、CoinPostさんの「こちらの記事」が参考になります。

日足チャートの動向

相場が一気に崩れる前にマークしていた$9,188の抵抗ラインを超えるライジングフラッグになっています。S&P500は、その後、結局下落してしまったのですが、ビットコインは耐えていますね。おそらく業界関係者が買い支えたと見ています。そのため、値崩れせず耐えています。ただ、本格的なモメンタム回復は、$10,500を超えたところです。

週足チャートの動向

前からしてきしていたように、週足の売買高の減少傾向は、価格が上下どちらかに大きく触れるリスクをもつため、要注意としてきましたが、結果的に、ライジングフラッグとなり、プラスになったので、これはポジティブ評価です。ただし、半減期後の下落は、業界関係者でも買い支えられない可能性があります。そのあたりは、次のハッシュレートの分析から見えてきます。

ビットコインのハッシュレートの推移

Bitcoin.comからのデータです。明日予定の難易度調整は、現時点で、+1.41%。課題は、価格の暴落直前にマークしていた1655—のハッシュレートの数値です。明日の難易度調整は、11日前後の半減期の最後のタイミングになります。予定数値は、1618—と下回っています。価格が、先週、2000ドル近く上昇したのに、この傾向はちょっと辛いですね。半減期前の駆け込み需要は終わって、今は、下手に競争するより半減期後の競争状況をマイナー同士が見極めようと様子見ムードになっている印象を受けます。

CMEのビットコイン先物の価格動向


3ヶ月ものが「順ザヤ」か「逆ザヤ」になっているかです。「順ザヤ」は、強気相場の指標になり、「逆ザヤ」の指標になります。現時点では先週と代わりなく「順ザヤ」です。ただし、7月ものの建玉がなくなってしまったようです。9月ものが立っています。1ヶ月平均に直すと、先週は、$18の順ざやだったのが、今週は、$43に上昇しており、先物投資家は、強気であることが分かります。

 

USDTの値動き

BTCへの資金流入・流出は、基本、法定通貨からの流入か、ステーブルコインからの流入の2パターンがあります。特に、後者が値上がりを起こしている場合は、BTCの購入を準備し始めている動きと捉えることができ、逆に、値下がりを起こしている場合は、法定通貨(基本USD)への利食いが発生している、資金流出が発生しているときと理解することができます。USDTは、ステーブルコインの中で、最大規模を誇るため、この値動きを継続的に追うこと意味があります。

先週、12.5%追加発行されたのですが、今週さらに、9.4%追加発行されました。かなり需要は旺盛ですね。

BTCのドミナンスレートと全体時価総額の推移比較

時価総額が先週に比べて+10.0%である一方、BTCドミナンスレートは、65.84%で先週に比べて+2.06%と上昇傾向にあります。当然、USDTの追加発行の一部が、BTC買いに入っていると判断してよいですが、かなりUSDTの発行量が増えているので、半減期後の価格展開を見定めてから仕込むための資金として様子見している可能性の方が高いと見ています。

僕が今後、特に追い風を受けると考えているアルトコイン銘柄は「こちらの記事」にまとめています。

検索キーワードのトレンド

続いて検索キーワードトレンドです。ビットコインが+1あげました。先週の価格上昇を受けてのことですね。

GOLD価格の動向

引き続き、コロナショック直前の価格を超えて、順調に上昇傾向が生まれています。

S&P500 Indexの動向

S&P500は、先週、コロナによる経済停止状態が緩和される傾向が見えてきたことから、29日から30日にかけて上昇が起きました。しかし、その後、再び下落し、先々週よりマイナスで引けています。やはり、実体経済へのダメージがかなり出ているので、弱気相場が続いています。

米国債の金利推移

今後、ドル通貨危機の引き金をいく数値です。10年国債の金利に特に注目しています。今は、安全資産と見られているため、マイナス金利でも購入されていますが、株価が暴落して、かつこの金利がマイナスからプラスに転じてくる、つまり、米国債が弱気相場に転じると、ドル通貨危機が発生します。

5月に入り1日分のみです。相変わらず、10年債、強いですね。まだマイナスです。30年債もプラス金利になってきたら、ドル通貨危機の先行的なシグナルと見てもよいと考えています。

CBOE-VIX-恐怖指数の動向

恐怖指数は、S&Pなどの乱高下を受けて、少し上がっています。

参考:1929年-1932年の世界恐慌時の数値

コロナ危機の実態経済への影響を把握する参考数値として、世界恐慌時の数字を乗せておきます。今後、実態経済がこのときのデータと比較してどのようになるかを見ていきます。

 

ファンダメンタルの進捗

 

まず、新型コロナショックのパンデミック状況です。ジョン・ホプキンス大学のデータです。感染者数は、約350万人と先週に比べて+118%、死者は約24.7万人と+119%です。更に状況は落ち着きつつあります。

WHOが、自分たちを正当化する発言をしています。「世界は、自分たちにもっと早く真剣に耳を貸すべきだったと」。完全に自己正当化ですね。理由は二つです。2019年12月末時点で、台湾からの忠告を国連加盟国ではないことを理由に無視したこと。台湾は、中国の国連に対する影響力が原因で国連に加盟できていません。二つ目は、僕もそうですし、ビルゲイツなどもそうですが、1月の中旬にはすでに「必ずパンデミックになる」と指摘する人がいたにも関わらず、中国の圧力に屈して、その発言を控えて、結局、パンデミック宣言を出したのは3月に入ってから。ここから我々が学べることは、いかに「大国」の利害に左右されない国際秩序が必要ということです。その解決方法は、間違いなくブロックチェーンを利用したDAOになるでしょう。

これが、今週、かつ未来にとっての最大のビックニュースになると見ています。ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャーが保有していたアメリカの航空会社株を全て売却しました。損失も出ているようですが、その前に、現金をかなり拡充していたので気にせずですね。また、今回の行動に合わせて「世界は変わる」という発言を出しています。これが大きいです。バフェットの投資哲学がアップデートされます。つまり、彼のポートフォリオも変わる。彼のポートフォリオの変化は、世界が注目しています。まず、航空株を売ったということは、「グローバリズムの時代は終わる」と理解したということです。それは、同時に、「ドル最強時代も終わりを迎えるということ」です。グローバリズムは、基軸通貨ドルによって支えられてきましたからね。グローバリズムとドルは表裏一体の関係です。さて、この辺りをバフェット氏がどう捉えて、ポートフォリオを変えて来るのか興味深く見ています。当然、仮想通貨を組み入れるというシナリオの可能性もあると思います。幸い、去年、TRONのジャスティンが、彼にビットコインをプレゼントしていますからね。意識をしていると見ています。

アメリカの三大スポーツで唯一、シーズンがはじまってなかったので被害を受けていなかったNFLが予定通り9月10日に開幕予定とのこと。僕が一番注目しているのは、シーズンチャンピョンを決める「スーパーボウル」を無観客のバーチャル開催するか?ですね。世界のリーグスポーツの中で、スーパーボウルは、最大のお金が動くイベントです。毎年、このためだけにCMを作る企業がたくさんいます。バーチャル開催となった場合、これは、世界のリーグスポーツ業界にものすごい影響を与えます。要注目です。

 

BTC市場の今後の見通し

これからの全ての焦点は「ドル信用不安」です。まだ、米国債がマイナス金利になっても買われている状態なので、この兆候は出てきていません。株式市場の下落基調が全く回復していない中で、米国債が売られ始めたら、ドル信用不安の開始とみていいでしょう。この場合は、もうジャブジャブの資金が行く先は、ゴールドしかなくなってしまうため、一部の人は、仮想通貨に資金を流し始めてくると見ています。リスクの比較で、崩壊するリスクを抱えるアメリカ経済とリスクはまだ高いが未来の経済を作っている仮想通貨経済のどちらにベットするか?という判断を迫れれるからです。なので、僕は、その兆候が出てくるまでは様子見をしています。

結果的に、年初に立てていた、2020年内にビットコインが$20,000超えるシナリオは、ほぼ不可能になったと判断しています。2020年全体の見通しは、「こちらの記事」にまとめているので参考にしてください。

トランプ大統領は、本当にアメリカ最後の大統領になるかもしれない。

仮想通貨初心者の人は、長期保有が一番リターンが高いことを知るべし

また、仮想通貨投資の初心むけの参考情報として、Binance ResearchよりBTC投資のパフォーマンスデータのレポートが出ました。気迷い相場になると投げ売りしてしまう個人投資家が多いと思いますが、このレポートが伝えているのは、そういう時に長期保有を選択した個人投資家が220%と、もっとも高いリターンを得ているということの裏付けです。仮想通貨の投資の世界は、ビットコインもアルトコインも不確実性の高いベンチャー投資であり、ボラティリティも高いので、プロのトレーダーでもない限り、短期売買でリターンを得ようとは思わないことです。

以上です。

注記:最終的な投資判断は、自己責任です。

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