2ちゃんねる創業者ひろゆきとReddit共同創業者スティーブ・ホフマンの比較から、だれでも分かる東京とシリコンバレーのレベルの違い

左:Reddit共同創業者のスティーブ・ホフマン。右:2ちゃんねる(現5ちゃんねる)創業者のひろゆき

シリコンバレーと東京のスタートアップエコシステムの圧倒的とも言えるレベルの違いについて、これから起業を考えている人にもそうでない人にも、だれでも分かる事例でお話しようと思います。

Redditと共同創業者スティーブ・ホフマンとは?

まず、多くの日本人は、Redditを知らない人も多いと思うので、簡単にお話します。

Redditのロゴ

From Wikipedia – Reddit(レディット)は英語圏のウェブサイト。ニュース記事、画像のリンクやテキストを投稿し、コメントをつけることが可能。

ウェブサイトへのリンクを収集・公開するソーシャルブックマークサイト。ニュース記事、画像などの紹介や感想募集のトピックを誰でも立てられるソーシャルニュースサイトでもあり、トピックについてのコメントを誰でも書き込める電子掲示板の一種でもある。

投稿されたトピックやコメントは他のユーザの投票にかけられる。各ユーザはそのトピックやコメントについての得点を一点足したり、引いたりできる。投票結果とその時間経過によってランク付けされ、ランク順に表示される。

Redditでは特定の領域向けに焦点を当てたコミュニティをサブレディット(subreddit)と呼ぶ。これは匿名掲示板2ちゃんねるなどにおける『板』に相当するものであるが、ユーザーが自主的に立ち上げることが可能である。掲示板の管理人に相当するMOD(Moderator)はユーザーの中から選ばれる。

閲覧だけなら誰でも可能であるが、コメントや投稿を行う場合にはアカウント登録が必要である。登録自体はアカウント名とパスワードを決めるだけの簡単なものであり、メールアドレス登録は任意、その他の個人情報は必要としない。

Redditはシリコンバレーに拠点を置く。スティーブ・ホフマンとアレクシス・オハニアンが2005年に創設し、Y Combinatorから初期の出資を得た。創設チームにはクリストファー・スローが2006年1月に加わり、Infogamiの合併の結果、アーロン・スワーツが同年2月に加わった。合併企業はnot a bugとしても知られている。

Redditの特筆すべき文化、サブレディットの一つに2009年5月に設立されたAMAと呼ばれるものがある。これは”Ask Me Anything” (何でも聞いて) の頭文字であり、投稿者がユーザーの質問に答えるというものである。著名人の参加者として、2012年の選挙キャンペーン中のバラク・オバマ大統領や、マドンナ、ビルゲイツ、ロジャー・フェデラーなどが挙げられる。

 

ウィキペディアの説明を読むと、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)とほぼ同じだれでも匿名投稿が可能な公開されている電子掲示板であることがわかってもらえると思います。僕もアカウントを持って、たまに自分の書いた英語のブログやYouTube動画を投稿していますが、アカウントは匿名で作れるので、個人情報を晒すルールはありません。

また、Redditがすごいのは、著名人が、ユーザーとして積極的に参加していることなのですね。ウィキペディアによる説明にあるように、バラク・オバマやビル・ゲイツなど、世界的な著名人が普通に参加しています。人気の掲示板コーナーの一つが、そこに書かれているAMA=Ask Me Anythingという掲示板で、彼ら著名人が、ユーザーからの質問に答えるというものです。

オバマは、これを選挙キャンペーンとして有効活用し、有権者に自分のことをよく理解してもらうことで、高い効果をあげました。英語にはなりますが、実際にどのようなやりとりがされたかは、「こちらのリンク」で確認できます。

また、ビル・ゲイツは、新型コロナウィルスが、まだパンデミック化になる前に、このウィルスの脅威とその対策を一人でも多くの人に理解してもらうようにと、AMAのスレッドを立ち上げ、ユーザーからの質問にどんどんと答えることで、アメリカ人のユーザーが効果的な対策をすぐ取れるように対応しました。これもまた、とても優れた電子掲示板の使い方ですね。彼のAMAも「こちらのリンク」から確認できます。

Redditの歴史

当時、バージニア大学のルームメイト同士だったスティーブ・ホフマンとアレクシス・オハニアンが2005年に立ち上げました。

Reditt共同創業者のスティーブ・ホフマン(左)とアレクシス・オハニアン(右)

元は、このブログでもお馴染みのDropbox、Airbnb、そして、Coinbaseなどを育てたシリコンバレーの著名インキュベーターであるYコンビネーターの創業者、シリコンバレーのインナーサークルの一人であるポール・グラハムに、二人は、SMSでデリバリー注文できるアプリをプレゼンするのですが、「Yコンビネーターには合格させるけど、別のアイデアを考えること」という条件を出され、Yコンビネーターの3ヶ月のプログラム期間中に「インターネットのフロントページ」というコンセプトで、Redditのアイデアをひねり出します。

ポール・グレアム(Paul Graham、1964年 – )は、米国のLispプログラマーでエッセイスト。『ANSI Common Lisp』や『ハッカーと画家』の著者としても知られている。

ローンチからRedditはすぐに人気に火がつき急成長します。しかし、その直後に、アレクシスの母親が、手術不可能な腫瘍が見つかったという話を受けてしまいます。スティーブがCTOとして、アレクシスがCEOとして会社を経営していたのですが、アレクシスがこの件で精神的な不安を抱えるようになったことがきっかけで、二人は相談の上、翌年2006年に、急成長中のRedditを日本ではGQなどでお馴染みのコンデナストグループに売却しています。金額は非公開ですが、10億から20億程度と言われています。

しかし、責任を感じていたアレクシスは、その後も、取締役として残り経営を支援し続けます。そして、売却後、スティーブはRedditを抜けて、別のベンチャーなどを立ち上げていたのですが、2015年に「あの売却は間違っていた」ということで、コンデナストから買い戻す話をアレクシスに持ちかけ、その後、シリコンバレーの著名インナーサークルのポールの後を引き継いだYコンビネーター社長のサム・アルトマンや、同じくインナーサークルのマークアンド・アンドリーセン、ピーター・ティール、ロンコンウェイなどから50億円を出資してもらい、買い戻します。そして、スティーブは今度はCEOとして経営の舵取りを行い、2020年5月現在では、月間アクティブユーザーは330万人を誇ります。

Redditの数値

コミュニティのグループ数は、13,8000。月間のPVは140億PV、投稿に対するUp/Downの数は2500万です。素晴らしい実績ですね。

Redditの数字2

こちらは、掲示板の数で、すでに120万近いサブレディット(板)があります。

2019年に、テンセントがリードインベスターの資金調達が行われ、300億の出資を実行。そのときの時価総額は、3,000億円です。テックベンチャーとしては、素晴らしい成功です。二人とも合わせて100億円以上の資産を得ており、経済的にも素晴らしい成功を収めています。

Redditが、アメリカ人から愛される理由

電子掲示板サイトは、世界中に数多く存在しますが、Redditほど大成功を納めているものはありません。Redditが圧倒的No.1です。僕もファンの一人ですが、その最大のポイントは、コミュニティの質の高さと秀逸なゲームルールですね。

コミュニティの質の高さでいうと、ウィキペディアの解説にあったように、各板に必ずモデレーターが立ち、板の議論における品質管理の責任を追っている点が挙げられます。議論展開にそぐわないような、支離滅裂なコメントや、誹謗中傷コメント、また、スパムによる宣伝リンクなどが、コメント欄に氾濫しないよう品質管理が行われます。

また、このモデレーターの存在に加えて、更に重要になってくるのが、「カルマポイント」という評価経済です。アカウントを持っているユーザーには、全てカルマポイントが付与されます。どうやったら上がるか? まずは、コメントですね。議論展開を促進するようなコメントを出し、かつ、Up投票をたくさん得ると、カルマポイントが上がって行きます。また、モデレーターからUp投票をもらうと一般ユーザーからもらうより更に多くのカルマポイントがもらえたり、カルマポイントの高いユーザーからUp投票をもらうと、より多くのカルマポイントがもらえるなどの工夫がされています。当然ですが、逆もしかりです。Down投票も、モデレーターやカルマポイントが高いユーザーから受けるとより大きく下がります。カルマポイントにはマイナスもあります。

また、板を立ち上げる場合、必ず、ガイドラインというを作る必要があります。簡単なルールです。そして、これがカルマポイントとも連動しており、一定の以上のカルマポイントがないとできない行為が決められています。例えば、板に記事を投稿することには、最低何カルマポイント必要になるなどです。

そのポイントを貯めるために、基本的な活動をする必要があります。最も基本的な行為は、「質の高いコメント」ですね。そうすることで、議論が活発化し、周囲に評価してもらえます。

このように、Redditは、このブログではよく触れている、とても優れた「評価経済」を構築している電子掲示板と言えます。僕は、シリコンバレーの企業時代にも、Redditに近いプロダクトを立ち上げていたので、彼らの評価経済には早くから注目していました。この評価経済は、ブロックチェーンの世界では、今後、非常に重要になってきます。その点については「こちらの記事」にまとめています。

この評価経済をしっかり作り上げることができれば、別にインターネットは匿名でも誹謗中傷など悪意的な行為を未然に防ぐことができるのですよ。僕は、これを「善意のシステム化」と名付けています。Redditは、その点で、まさに善意のシステム化を効果的に実現していっている極めて優れたソーシャルネットワークの一つと言えます。

また、彼らも、その点を理解しており、このカルマポイントを仮想通貨で提供する仕組みを現在、研究開発中です。つまり、優れたコメントや投稿、モデレーター活動を行うユーザーには、実際に報酬が手に入るわけですね。これが、以前から僕が言っている、これからの「ネット副業のキーワードは”トークン稼げ”になる」と言っている話を通じてくる点です。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。まさに、時代の変化にも的確に反応しています。

これが実現すれば、Redditの時価総額は、一兆円はゆうに超えるでしょうね。なぜなら、インセンティブを提供することで、ユーザー活動が更に活性化され、かつ、新たなユーザーも入ってくる可能性があると見ているからです。

その点から、スティーブのリーダーシップは、大変、優れたものがあります。彼の才能を見出し、育てたポール・グラハムもさすがシリコンバレーの著名投資家集団インナーサークルと言えます。シリコンバレーのインナーサークルについては、「こちらの記事」にまとめているので、参考にしてください。

最後に、字幕がないのが残念ですが、2018年にBloombergが収録したスティーブのインタビューがこちらです。

彼のこのインタビューで僕が印象に残った言葉は、「Redditの存在も、そして、そこで働くチームメンバーも共に世界で誇れる存在であるものにしたい」ということ。テクノロジーで社会変革を起こす起業家として、基本中の基本と言える哲学だと思います。

「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)とひろゆきとの比較

では、ここからは、日本でもお馴染みの「2ちゃんねる」(現在は、5ちゃんねる)と、創業者のひろゆきについて触れて行きましょう。

まず、Redditとの比較でいうと、だれでも匿名で投稿可能な公開型の電子掲示板という点は全く同じです。しかし、Redditのようにモデレーターのようなコミュニティの概念は一切なく、またカルマポイントのような評価経済も一切ありません。

その上で、ウィキペディアから、2ちゃんねる(現在は、5ちゃんねる)の現在に至るまでの歴史について簡単に説明します。

From Wikipedia – 1996年のインターネット初期「あやしいわーるど」などの総合掲示板が存在したが、1998年にともに閉鎖。その後にあめぞう掲示板がそれらを引き継ぎ、総合掲示板として利用されていった。しかしあめぞうは安定したサーバー環境を確保できず、スクリプト荒らしなどにもあったため、1999年5月に、当時、留学中だったひろゆきこと西村博之が避難所として、2ちゃんねるを開設し、宣伝が行わる。

設立初期は一般社会に影響力を与えるほどの存在ではなく、芸能・著名人本人がスレッドに書き込みをしてもそれほど騒ぎにならなかった。 しかし、2000年5月の西鉄バスジャック事件(17歳の少年が、2ちゃんねる上で犯罪予告し、実際にハイジャック事件を起こした事件)で犯人が2ちゃんねるに書き込んでいたことから急激に知名度を上げ、2001年には日本生命事件(日本生命を誹謗中傷するコメントに対して、日本生命側が裁判を起こし、東京地裁がコメント削除を認めたという事件)が起き一般社会に広くその存在を知られるようになる。

2ちゃんねるでは誹謗中傷や名誉毀損、第三者の個人情報、著作物の無断転載、薬物の密売情報などが書き込まれた際に十分な対応がされない場合が多く、管理人(当時)のひろゆきに対する訴訟が後を絶たなかった。しかし、ひろゆきは代理人弁護士を立てず裁判への出席もしなかったため、ほとんどの裁判で敗訴。

2006年から2007年にかけて破産宣告の第三者申し立てが行なわれ「2ちゃんねるのドメイン(2ch.net)」を含むひろゆきの財産仮差し押さえの申請がなされるなどし、2009年1月2日に、ひろゆきはシンガポールの「PACKET MONSTER INC.」に運営権を移転し管理人から退くこととなった。しかし、実質的な運営権は移転しておらず管理会社は名義貸しをしただけであり、ひろゆきは2013年に1億の広告収入の申告漏れが指摘されている。

2010年1月には、ひろゆきに支払われていた「2ちゃんねる内の書き込みを書籍化した『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』」の印税が差し押さえられ、初めて損害賠償金が回収された。

2014年2月19日、2ちゃんねるの実質的管理権限が何らかの理由により「ジム」に移転、「ジム」が2ちゃんねるの実質的管理者となる。「ジム」と思われる人物の主張によれば「『N.T.Technology』会長ジム・ワトキンスがサーバー料金の未払いを理由に、当時の運営陣であるひろゆきらを全員解任し、管理人にワトキンス本人とその親族が就任する」という主旨の発表であった。

4月1日、ひろゆきは運営から外されたことについて「違法な乗っ取り行為である」と宣告し、2ちゃんねる(「2ch.sc」)という名称の電子掲示板を設立。自身が管理人に就任した。

2015年9月、ひろゆきはジム・ワトキンスを相手取って日本において訴訟を起こしたことを表明した。2016年5月 – 7月、日本国内における「2ch」「2ちゃんねる」の商標権をひろゆきが取得し、いっぽう世界知的所有権機関(WIPO)は「2ch.net」のドメイン不法占拠のひろゆきによる申し立てを却下した。これにより、日本国内における「2ch」「2ちゃんねる」の商標権はひろゆきが、ドメイン「2ch.net」の登録権限は「Race Queen」が管理している状況となった。

2017年10月1日、「ジム」は、2ちゃんねるを「Loki Technology社」に譲渡すると発表した。「西村博之からの妨害行為により、ユーザーに安全かつ快適な利用を提供することが困難になったため」としている。譲渡先とされた「Loki Technology社」は、「権利関係で無用な紛争を生じさせないため、掲示板を新たに『5ちゃんねる(5ch.net)』として運営する」ことを発表した。

2018年6月22日、ひろゆき(東京プラス株式会社)が「NTテクノロジー社」を相手取った民事訴訟で、NTテクノロジー社の債務不履行を認め、同社に損害賠償および前払いのサーバー使用料の返還を命じる東京地裁判決が出た。2019年4月25日、「東京高等裁判所にて一審判決を破棄し、東京プラス社の請求がすべて棄却された」と言う趣旨の発表をツイッターアカウント(@infinitechan)「8chan(8ch.net)」がした。2019年12月4日、「最高裁での上告棄却により東京プラス社の請求がすべて棄却された東京高裁の判決が確定した」と言う趣旨の発表をツイッターアカウント(@5chan_nel)「5channel (5ch.net)」がした。

 

と、こんな具合です。この歴史をRedditの場合と比較してみて、率直にどう感じますか?

アメリカで、途中、身内の不幸などがありながらも諦めず、ひろゆきと同じ学生起業家だったスティーブとアレクシスが育てた「Reddit」は、時価総額3,000億円で、何より、オバマやビル・ゲイツなど、世界的な著名人が、安心して使える匿名の電子掲示板として成長して行き、新型コロナウィルスの対応策などで、大きく社会貢献している。

一方で、ひろゆきが作った2ちゃんねるは、そもそも注目を集めたきっかけが、少年犯罪者による犯罪予告としての「西鉄バスジャック事件」。

そして、世の中に広く知れ渡ったキッカケは、「日本生命事件」です。事件で人気を得たウェブサイトとは、実に情けない話ですね。しかも、この日本生命事件は、僕にもとても馴染みのある話です。なぜなら、僕が、2ちゃんねるを知ったきっかけは、当時、参加していた日本で4番目のEコマースサイトへの苛烈な「誹謗中傷書き込み」です。とにかく内容がひどく、ありもしないデマ情報まで書かれており、そのベンチャーのカスタマーサポートチームの一人は、その書き込み内容にショックを受けて、うつ病になってしまったほどです。

「西鉄バスジャック事件」の際のひろゆきのインタビュー動画がこちらです。

この動画を見たとき、僕は言葉を失ってしまいました。なぜなら、「自分は悪くない。ユーザーの使い方が悪い」と言っているわけですよね。スティーブが聞いたら、即Redditの実績で論破されるでしょう。しかも、僕は経済学の専攻でコンピューターサイエンスは専門ではなく全て独学ですが、彼がここのインタビューで答えている「投稿時間の書き換えは不可能」という素人回答を聞いて、唖然としてしまいました。プログラマ出身のスティーブも同じ間違いなく同じ反応をすると思います。なぜなら、コンピューターサイエンスの基礎知識があれば誰でもわかることですが、投稿時間を記録している2ちゃんねるのデータベースにハッキングして書き換えしてしまえば、投稿時間の変更など容易にできてしまうわけですよ。それのデータ改ざんができないテクノロジーは、このブログでもおなじみのパブリック・ブロックチェーンで、当時、まだ発明すらされていません。

注記:念の為、仮に上のこの動画が削除された場合、明らかに、ひろゆきが自分の過去の過ちを隠蔽するために行ったことだと判断してよいです。

僕は、人生でインターネットの触れたのはアメリカのシアトル留学中で、就職後もニューヨークで生活していたこともあり、僕のインターネットカルチャーに対する感覚は、アメリカでの人生体験によるところが大きいです。Redditが出てくる前も、アメリカで2ちゃんねるのようなサイトは流行っていませんでしたね。Slash.dotという2ちゃんねると同じ電子掲示板が、1997年から立ち上がっており、僕もNY時代に、調べ物をするために、たまに使っていたのですが、ここは、プログラマやコンピューターサイエンティストが主なユーザーで技術系の記事を投稿して議論する、当時からとても健全なサイトです。サイトリンクは「こちら」です。日本語版も立ち上がっており「こちら」です。

なので、当時の僕は、「2ちゃんねる」の存在には、異常なほど違和感を覚えました。ハッキリ言って、2ちゃんねるは、無法地帯なんですね。悪事を働くのはやりたい放題のサイトです。2ちゃんねるの歴史をみれば、それが、誰にでもよく分かりますね。

1997年からインターネットに触れ、アメリカでの生活経験や仕事の経験もある僕にとっては、日本のこの異常なまで、他人を匿名で誹謗中傷するインターネット文化のルーツには、間違いなくこのひろゆきの作った「2ちゃんねる」の存在があるということで、納得しています。

テラスハウスで起きた、木村花さんの自殺事件も同じ目線で見ています。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

彼女に対する誹謗中傷が行われたのは、TwitterやInstagramです。しかし、Twitterも、僕は彼らが日本に進出してくる前の2007年ごろから使ってましたが、当時は、こんなSNSではなかった。親しい友人のリアルタイムステータスがみれたり、NBAの選手の試合中のコメントが見れる、とても素晴らしいSNS空間だった。それが、日本では、2ちゃんねるユーザーが流れてきてから、荒れ始めたというのを明確に実感しています。なぜなら、2ちゃんねるの人気低下と反比例する形で、Twitterにおける誹謗中傷コメントが増えてきたことを明確に覚えています。僕は、それに嫌気がさして、2009年ぐらいに個人でTwitterを使うのは止めました。

しかし、どうでしょう。日本のひろゆきに対する賞賛ぶりは?神様扱いですよね。これだけ、酷い、自殺者やうつ病患者を大量に生んでいる劣悪な無法地帯のサイトを育てても、金持ちになったら偉いというのが日本人の成功哲学ということなのでしょうか? しかも、本当に、彼の人生哲学の書籍まで出版されている始末。笑

よく二つの電子掲示板の歴史を比較してみてください。訴訟大国のアメリカで、Redditは全く訴訟されずに、北米Np.1の電子掲示板として成長してきている一方で、ひろゆきの2ちゃんねるは、なんと訴訟率が、先進国でも特に低いと言われている日本で、立ち上げから2ちゃんねるの運営から追い出されるまでの間、終生、裁判続きですね。以下に、彼が、能力の低い起業家であるか分かると思います。なぜ、そんな人物の人生哲学の本を、何千円も払って買う気になるのか?日本人は、相当、頭が狂っているように思います。

なぜなら、同じ金額を出せば、スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクのはるかに中身のある自伝が買えるからです。ひろゆきと同レベルの起業家などが主催するサロンに月数千円払って参加しているのも、僕からすれば同じぐらい気が狂っている行動です。この大不況の中、凄まじい金の浪費です。その点は、「こちらの記事」にまとめています。

まとめると、これが、東京のスタートアップエコシステムが、シリコンバレーからバカにされている理由です。まず、シリコンバレーの思想の核は、「テクノロジーはあくまで道具で、それをどう上手く使って、権威主義によらない、よりより社会を作って行くか」。これが、シリコンバレーの根底にあります。間違っても、ひろゆきがそうしたようにテクノロジーは、金儲けの道具などとは考えない。その点については、詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

サトシナカモトが発明したビットコインのコアテクノロジーであるブロックチェーンをシリコンバレーが賞賛するのも、彼らのこのコア思想ルーツとブロックチェーンの思想がピッタリとリンクしているからなんですね。

なので、ひろゆきのような起業家を天才起業家や優れた成功者として祭り上げている時点で、日本は、完全に「オワコン」ということです。正直、彼が同じ日本人というだけで僕は恥ずかしくなります。僕が世話になっているシリコンバレーではバカにされている起業家なわけですから。

このブログを読んで、本当に、日本で、シリコンバレーのテックベンチャーが手がけるような世界を変える、優れた社会変革を起こすイノベーションをやりたいと思った人は、ひろゆきのような精神の腐敗した起業家がチヤホヤされる「東京」ではなく、「沖縄にあるOIST」にくることをお勧めします。断言します。ここには、「本物の科学者と起業家と、そして投資家」がいます。英語が話せることが最低条件です。詳しくは「こちらの記事」にまとめています。

以上、みなさんの参考になれば幸いです。

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