僕が、なぜ、CompoundのトークンCOMPに投資するのか?

こちらの内容はYouTubeにもまとめています。日本語字幕付きです。合わせて参考にしてください。

こんにちわ。mrmasaです。

今日は、Compoundのファンダメンタル分析についてお話しします。

早速、はじめていきましょう。

 

まず、僕のポートフォリオ戦略における、Compoundの該当カテゴリは, 3つ目のToken Collateralized DeFiです。僕のポートフォリオ戦略の詳細については、「こちらの記事」にまとめています。


分析視点は、いつもの6つの視点、つまり、ペインポイント分析、プロダクト分析、チーム分析、チームの実行力、トークンエコノミー 分析、そして、ハイプサイクル分析です。詳しくみてきましょう。

ペインポイント分析

一つ目、ペインポイント分析です。

まず、まだボラティリティの高い仮想通貨取引の市場において、長期投資を促進させるためのサービスは、価格のボラティリティを下げる上で非常に重要な役割を果たします。

参考例として、ゴールドとビットコインのボラティリティの比較です。コロナ危機の初期に起きた価格暴落の際の値動きですね。ゴールドは、10日間で−12.4%下落しました。一方、BTCは半分の5日間で、57.5%も暴落しました。BTCが如何にゴールドに比べて投機性が高いかわかると思います。

この背景の一つは、長期でビットコインを保有するメリットが、多くの投資家にとって安全資産としてブランド力が高いゴールドに比べて低いためと評価されているからです。

もう一つのペインポイントは、銀行ビジネスに関わる点です。

銀行の融資モデルは、非常に問題が多いです。期限、金利、担保などの条件を色々と細かく決めて行うからです。この背景は、銀行が、金融システムにおける「中間搾取者」になっているからですね。


こちらの図を見てください。

銀行のビジネスモデルは、とてもシンプルです。お金が余っている人は、銀行に預ける。そして、金利収入を得る。一方、お金が欲しい人は、その銀行に預けられているお金を借りにくる。この仲介役の役割として、銀行員が存在します。銀行員は、お金を必要としている借り手から、「審査」して、お金を融資して、金利という形で支払ってもらい、その手数料の一部を預金者に還元します。

しかし、だれに融資するかは、銀行員が決めてますよね?これが、中間搾取の問題を引き起こしているわけです。これを理解するには、インターネットがなぜこれだけ成功したのか?を考えればわかります。

こちらの図を見てください。


インターネットの前のメディアの中心は、TVでした。TVにおけるコンテンツの流し方は、作っているアーティストがいて、それを芸能事務所、TV局、広告主などが中間搾取者としてどのコンテンツをユーザーに流すかを決めていました。だから、中には、ユーザーにニーズがあるのに、日の目をみないまま引退してしまうアーティスト達がたくさんいました。

インターネットは、これを破壊し、全て民主化、中央集権化しました。だから、YouTubeやInstgram発の有名アーティストがたくさん生まれるようになったのですね。どのアーティストが優れているかは、TV局や芸能事務所が決めるのではなくユーザーが直接決める、これがインターネットが成功した背景です。

そして、ブロックチェーンによって、これが金融の世界でも起きはじめています。

今までの金融システムは、お金の余っている人と、必要な人の間に、銀行、ベンチャーキャピタリスト、そして、信用格付け会社などが中間搾取者としてビジネスをしていました。

それが、ブロックチェーンによって、民主化され、非中央集権化され、お金の余っている人と必要としている人が直接やりとりできる仕組みが今後、当たり前になっていくということです。

Compoundは、まさに、ブロックチェーンにおける分散型銀行と言える存在です。

では、この点の理解をベースに、プロダクト分析を進めていきましょう。

プロダクト分析

まず、Compoundの簡単なシステム該当の話をします。

 

仕組みはシンプルで、トークンを長期保有する目的の人やお金の余っている人は、Compoundが扱っているトークンをMetamaskなどのウォレット経由で、預けます。

受け取れる金利は、各トークンの借り手側の需要に応じて変わります。需要が大きいほど、受け取れる金利は大きくなります。

上の図は、その金利の需給関係を表したもので、

銀行の預金額に相当する預け入れの総額と、借り手側の借り入れ総額がわかります。

そして、この金利は、現状は、Compound側が作ったアルゴリズムによって変動率が決まります。いずれ、この辺りもDAO化が進むでしょう。

そして、借り手側の借り入れと返済、そして返済不能な場合の精算のメカニズムは、基本、MakerDAOのそれと同じモデルです。預けているトークンの資産高を上限に、借り入れ額が決められています。

この図をみてください。

 

 

例えば、この図であれば、現在、あなたは、4264ドル相当の仮想通貨、ETHやBATなどを預けている状態です。では、いくらまで借り入れできるかというと、1.5 = 150%ということで、預けている担保額の評価額が、借入合計の150%以下にならない範囲であれば、自由に借り入れが可能です。

この場合、現在、あなたは、1987ドル借り入れしている状態です。これに150%をかけて額が、4264ドルを下回っていれば、このローン契約は維持可能です。

その点が、どれぐらい余裕があるのかが、一目でわかるようになっており、現在、1282ドル分の余白があるということがわかります。

そして、もし仮に、150%を下回ることになった場合は選択肢は二つあります。一つは、借り入れ額を減らすか? もう一つは、担保の仮想通貨を追加するか?です。

いずれの選択肢も実行しない場合、あなたの借り入れ契約は自動的に清算され、預けていた担保から全返済分が回収されます。

つまり、ルールがあらかじめ決められているため、銀行融資のように、融資の都度、契約を交わすということはしません。

ですから、中間搾取が起きないわけです。

もう一つ、理解しておくべきことがあります。それは、MakerDAOとCompoundの違いです。多くの人は、よく同列扱いしているのですが、プロダクト開発を専門とする僕の中では、全く違うものです。

なぜか?

まず、MakerDAOの中核機能は、ステーブルコインを非中央集権的に運用することです。そのための機能として、自分でレンディング機能を持っています。自分の保有しているトークンを預けてDAIというステーブルコインを借りるシステムですね。

ですから、レンディングモデルも基本、「質屋システム」と同じで、自分で預けて自分で借りるというモデルです。詳しく理解したい人は、僕のMakerDAOに関する投資評価のYoutubeを参考にしてください。

一方、Compoundは、ここまで説明してきたように、銀行システムです。ですから、基本は、お金が余っている人が預けて、他の誰かに貸すという仕組みです。このモデルの場合は、質屋とは違って、様々な貸し方が生まれてくるでしょう。

これらの理解を踏まえた上で、いつものバリューカーブ分析をやっていきましょう。

まず、先ほど話をしたようにMakerDAOは直接競合としては含めておらず、むしろ、既存の二大金融商品である株と債権を入れています。そして、Compoundと同じモデルをやっているAAVEを入れています。

まず、株との比較でいきましょう。株式は、まず株価の値上がり益が最大の魅力ですね。そして、配当という長期保有によるインセンティブがありますが、これは、債権における金利のように確定ではなく、その年の業績に応じて変動したり、ないときもあります。

一方、債権は、金利は一定レベルで保証されています。

Compoundの場合は、BATやETHなどは株式と同じく値上がり益を期待できつつ、「貸し株」として金利収入も得られます。ステーブルコインの場合は、債権と同じ金利を得ることができます。なので、より汎用性の高いプラットフォーム設計になっていることがわかります。

また、この分散型銀行の仕組みは、Compoundが世界初なので、この業界特有の1st Mover Advantageを持っており、競合のAAVEはこれは持っていませせん。

また、この業界では、BATのように、ユーザーがトークンを稼ぐこともできるため、Compoundはその機能自体は持っていませんが、この価値を活用することもできます。ですから、将来的に、株や債券に投資している人が、Compoundに流れてくる可能性が大いにあると評価しています。

また、中長期ではCompoundは、上の図にあるように、様々な暗号資産を扱っていくプラットフォームに成長するでしょう。現状は、メジャーな仮想通貨のみですが、いずれ、ゲームNFTや、また、一般個人が持っている、スマホ、家、クルマもやがて、スマートアセットとしてCompoundが扱っていくでしょう。

非常にポテンシャルの高いプロジェクトだと思います。

チーム分析

次に、チーム分析です。キーメンバーの6人でみなシリコンバレーベースです。

CEOのRobertは、銀行のアナリスト出身で、Fintech系ベンチャーを二度手がけたことがある連続起業家です。業界知識は豊富に持っているでしょう。

CTOのGeoffreyも、またテックスタートアップを2社起業したことがある連続起業家で、イーサリウムの開発コミュニティメンバーでもあることから、ブロックチェーン技術には精通した人材と言えます。

プロダクトヘッドのJaysonは、直前は、Coinbaseで、プロ向けトレーディングシステムやカストディサービスのプロダクトヘッドをやっており、その前も、UberやOttoでプロダクトリードをやっていたので、かなり優秀なプロダクトマネージャです。

Calvinは、戦略リードですね。仮想通貨の投資を長くやっているので業界動向にはかなり精通していると言えます。

また、Compoundの事業は、銀行業など世界各国の金融法に対応していく必要があるため、このJakeのような弁護士がチームに必要です。

そして、シリコンバレーらしく、このKwayのような採用チームのヘッドを抑えているので、チームのスケールアップは効率的にやっていけるでしょう。

チームの実行力分析

次に実行力ですが、文句なしですね。Token Collateralized DeFi市場の50%以上を抑えています。

トークンエコノミー分析

次にトークン・エコノミーです。該当するのは、Collateralized DeFi ですね。

このカテゴリは、リワード経済、証券経済、ネットワーク効果、DAOなど満遍なく対応が求められるレイヤーです。

最重要のネットワーク効果の分析からみていきましょう。

まず、Compoundのビジネスは、需要側を抑えるところからスタートしています。つまり、どのアルトコインに借り手ニーズが高いか?ですね。そしたら、次に、そのアルトコインの長期保有者をターゲットしてマーケティングすることで、初期の事業は確立していくことができます。

そして、ネクストステップは、預け入れ側の扱う銘柄を増やしていくことです。そこにまさに、ゲームNFTや、家、スマホなども対象になってくるわけです。

それで最終的に、借り手にも、これらのNFTアセットを対象にしていくと、まさにスマートアセットの世界に入っていくと見ています。

そして、DAOですが、分散型銀行を目指すのですから、特にアルゴリズムの改良やまたリストする銘柄の検討などは、しかるべきタイミングでなるべく早く財団からコミュニティに運営を委ねていくことが重要になると思います。

ハイプサイクル分析

最後にハイプサイクル分析です。

該当カテゴリは、「スマートアセット」と「DAO」になると思います。いずれも超長期でブロックチェーン産業にとって非常に重要な役割であり、かつ、まだ黎明期に相当するため、潜在力は非常に高いと言えます。

COMPへの投資の総合評価

そして、最終的な総合評価は以下の通りです。

まず、ペインポイントは5.0です。仮想通貨市場に長期投資家や個人投資家を呼び込む目的からも、Token Collateralized DeFiはとても重要な役割を担っており、かつ銀行という中間搾取業者をこの世からなくすためにも、このペインポイントは非常に大きいと言えます。

プロダクトは、かなりよく考えられて作られており、かつシンプルなUXを実現できているので、文句なしの5.0です。

チームの能力は、シリコンバレーから立ち上がっているだけあり、かなり強力です。優秀なPR・マーケティング担当が欲しいという点を踏まえて、4.5です。

実行力は申し分ないです。1st Mover Advantageも獲得しており、かつ完全にエコシステム化が進んでいるので、違和感なく5.0です。

トークンエコノミー を4.0にした背景は、DAOへの取り組みが、あまり進んでないためです。

ハイプサイクルも申し分なく潜在性の高い市場になるので4.5です。

合計点は、28.0です。

DAOへの取り組みが着実に進んでいけば、既存の銀行業を一掃できる強力なプラットフォームに成長できると評価しています。

以上、みなさんの参考になれば幸いです。

注記:最終的な投資判断は自己責任です。

関連記事