マスター・オブ・スケール – VMWare創業者兼CEOダイアン・グリーンのインタビュー#1

 

Master of Scale(マスター・オブ・スケール)は、シリコンバレーのインナーサークルの一人、レイド・ホフマン(ペイパル・マフィアの一人でもある)が、彼が親しくしているシリコンバレーの起業家たちを招き、「スタートアップを成長させるためのノウハウ」について、インタービューを通してリスナーに伝えていくポドキャストの番組です。

ペイパルマフィアについては、「こちらの記事」にまとめています。

この内容は、そのポドキャストの内容を翻訳したものです。若い起業家の方は、参考にしてください。また、原文やポドキャスト合わせて使うことで、英語学習にもなると思います。ぜひ、上手に役立てください。オリジナルリンクはこちらです。

LOOK SIDEWAYS – Diane Greene, Co-founder & former CEO of VMware

 

リード・ホフマン:このポドキャストは、基本的に、みんなをスケールマスターにするための番組なんだけど、少しの間、かに漁のマスター?について話そうと思う。

 

ダイアン・グリーン:世の中には、いろんなテクニックがあるわよね。私は、「かに漁のマスター」ね。

 

ホフマン:ダイアン・グリーンは、子供のころ、チェサピーク湾で、よく蟹漁をやっていたんだ。そして、最近、また彼女は、彼女の子供達と、地元に戻って、その穴場の漁スポットに行っている。

 

グリーン:”ここで漁をしましょう。きっと、いくらか蟹が採れるはず。カニの捕り方を教えてあげるわ。”

 

それで、私は、そのカニの捕り方を、二人の子供に教える中で、”カニは、よく岩陰に隠れていて、本当に素早いからね。それをわかっていないと捕まえられないわよ”と。それで、ようやく二人ともカニを捕まえることができたときに、”時間がかかったけど、よかったわね”と。

 

ホフマン:こうして、経験のない子供達は、ようやく数匹のカニを捕まえることができたわけだが、僕らが今回、話をしているのは、カニ漁のマスターになることだ。カニ漁のマスターは、この二人の子供のようにビギナーズラックのような運に頼ることはない。つまり、運がよくない日でも、カニを見つけるスキルが求められる。要するに、カニと同じような思考ができなければならない。

 

カニは、どこに集まっていることが多いのか?ダイアンは、コツを抑えている。

 

グリーン:彼らは、いたるところにいるけど、家の近くに電車が通過する高架橋があって、そこの近くの川に小舟を出して、よく取りにいって、売っていたわ。

 

ホフマン:どうやって、カニを取っていたのか?そこも話をしてくれた。

 

グリーン:ときどき、ボードに乗っているときに、あるゲームをやるの。ボートの先頭に誰か一人行って、そこで、”右!” か、”左!”って叫ぶのよ。それで、”カニがいた!”となるの。このやり方だと、5ノットぐらいのスピードで船を運転していれば、すぐにカニが取れるわ。

ホフマン:そして、ボートから水辺をのぞいて、カニが、手が届くほどの距離にいることがわかると、彼女は一気にカニをとりにかかる。

グリーン:取ろうと思えば、100匹以上は取れたわ。そして、それを市場で売ると、結構、いいお金になった。

ホフマン:ここに一つダイアンについて知っておくべきことがある。彼女は、単なるカニ漁のマスターじゃない。彼女は、VMwareの共同創業者だ。シリコンバレーの外にいると、VMWareの名前は聞いたことがないかもしれないが、彼らの作ったソフトウェアは、インターネットには不可欠の存在になっている。そして、彼らの技術が、インターネットにクラウドコンピューティングをもたらした。VMWareの存在なしに、、クラウドが生まれることはなかった。つまり、GmailやDropboxも生まれなかったということ。デバイスを問わず情報を共有化することは、VMWareなしに実現することはできなかった。

それぐらい、VMWareは、すごいプロダクトだ。VMwareは、年間、7,000億円の売り上げを上げている。この売り上げは、彼女の地元メリーランド州の水産業の売り上げの10倍だ。

実は、彼女のこのカニ漁をやっていた日々と、VMWareをスケールさせていた日々には、ある共通項がある。スケールするアイデアは、進もうとしている目の前の道に転がっていることは、実は稀ということだ。ときに左、ときに右など、コースを素早く修正していかないと辿り付けないことが多い。つまり、自分の視界から外れたところにある可能性があるということ。僕は、本当にスケールするアイデアとは、本流とはそれた道に転がっていることが多いと考えている。

つづく。

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