マスター・オブ・スケール – InterActiveCorp会長バリー・ディラーのインタビュー#5

 

ホフマン:では、なんで、バリーが、このTV向け映画を制作するというチャレンジングなプロジェクトを立ち上げる信用を勝ち取ったかって? 彼には、決定的なアドバンテッジがあった。それは、誰も彼のアイデアが上手くいくとは思っていなかったからだ。そして、この逸話で、とても興味深い点は、創造的破壊が起きる典型的なモデルでもある。

僕らは、大抵、若い起業家が、既存の大手企業に「外部」から攻撃を仕掛けるように新しい事業を立ち上げる世界を想像する。僕は、若い起業家に、常に、アウトサイダーとしての優位性を獲得しろとアドバイスしている。間違っても、大企業の中に入り込んで、細部から何かを再発明するなど考えるなと言っている。全てをゼロから生み出せ。そちらの方が簡単だからだ。しかし、そこには例外的なルールもある。

巨大な企業から、破壊的なアイデアが出てくることも当然ある。それらのアイデアは、大企業が社内に組み込んだイノベーター達から出てくるものである。彼らのことは、ときに、”イントレプレナー”と呼ぶ。彼らは、自分たちがイノベーションを生み出すための自由度の組織内に作り出すための苦労を常にしているケースが多い。彼らは、起業家達が、エンジェル投資家などから資金を獲得するよりも早く、自分たちのアイデアを組織内に売り込み、同僚から指示を獲得し、そして、プロジェクトを実行するための予算を獲得していこうと努力する。

 

Alexa Christonは、”イントレプレナー”の典型だ。彼女は、GEのメディアイノベーションのチーフである。彼女は、1800年代から続く伝統企業にとっての革新的なブランディングキャンペーンを開発した。どうやって125年も続く企業の中に、斬新なブランディング・モデルを作り出すことができたのか?

 

Alexa Christon:まず、わかると思うけど、組織を壁を簡単に壊すことなどできない。過去から作りあげられたものに敬意を示しつつも、それ自体を世の中の必要性に応じて、破壊することを恐れてはいけない。だから、私は、新しく入ってくる人材が、職務内容について、どのようなマインドセットで臨むかはとても重要だと考えている。常に敬意を示し、共感を重んじる。しかし、やり方に対して疑問をなげかけることを恐れてはいけない。”他に、方法はないのか?”と。信じるかどうかは、あなた次第だけど、この原則が一番基本的なこと。

ホフマン:敬意を示し、共感を重んじる。そして、”他に、方法はないのか?”と聞くことを恐れない。これこそが、イントレプレナーのみならず、無限に学び続ける人にとっての原則と言える。バリーはこの点を常に徹底している。しかし、”敬意”については?彼の方法論では、あまり重要視されていないけど。。。

結果的に、バリーは、彼のプロジェクトに対して、彼よりも業界経験のある同僚から、対立されるようなトラブルには巻き込まれなかった。

ディラー:彼は、まず、人身掌握術に長けた人だったね。

ディラー:しかし、僕はそれには屈しなかった。

ディラー:20世紀FOXは、”犬”のような性格の映画制作会社だった。後に移ったパラマウントと比べてもさらに悪かったね。

ディラー:また、同時に、彼は「詐欺師」的、内侍は「ヤマ師」的な性格も持ち合わせている。

つづく。

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