マスター・オブ・スケール – InterActiveCorp会長バリー・ディラーのインタビュー#6

 

ホフマン:ところで、僕は、こんな、ケンカごしのインタビューをしたことがない。未編集の内容は、別のエピソードで共有する予定。ただ、実際のところ、会社内でイントレプレナーとして動くために、こんなケンカごしで動く必要はないと思う。ときとき、君は、創造的破壊を行う際に、摩擦の少ないパスを見つけることができると思うが、その場合、自分の立場にはほとんど注意を割いていないことが多い。バリーが、The  Movie of the Weekの企画を提案したときもそんな具合だった。

ディラー:なんで、この23才の若造に、彼らはこの企画を託したか? とても興味深いことが起きたんだ。僕は、映画の企画からプロモーションまで全て任されることになった。

当然、これにはプロモーションが要る。毎週、違う映画を放映するからだ。で、実際に、毎週、広告を売って、結果は、スマッシュヒットになった。

そして、僕が、この企画をやったのは、みんな失敗すると思ったからなんだけど、彼らは同時に、このアグレッシブな若造をその企画が立ち上がる中で、取り除こうとした。

ホフマン:こうして、TV映画が生まれた。バリーは、この企画が成功するのを確認すると、すぐさま、次のイノベーションにむけた動き始めた。彼が、”小説型TV”と呼ぶコンテンツ企画だ。様々なTVミニシリーズの企画だ。

ディラー:本の中から、起承転結の世界を引っ張り出して来るのは、やっぱり、2時間は長くて、90分がせいぜいだ。これを、”小説型TV”と名付けだ。

ホフマン:”小説型TV”、近年で、”ミニシリーズ”と呼ばれるコンテンツは、TV業界に新たな旋風を起こした。ABCは、アンソニー・ホプキンスを主人公にした”QB-VII”と言うミニシリーズを出して、Emmy賞を六度、受賞した。そして、次に送り出した”Rich Man, Poor Man”は、エミー賞を4度、ゴールデングローブ賞を4度受賞した。そして、バリーが、その後、送り出したアメリカの奴隷制度の歴史を描いた”Roots”は、アメリカ国内で、世帯当たり85%と言う驚異的な視聴率を獲得し、40年たった今でも、三番目の視聴率実績となっている。

 

わかると思うけど、こうして、バリーのキャリアは、軌道に乗った。しかし、ここに問題が1つあった。この成功を積み上げていく度に、バリーは、興味を急速に失っていく。

ホフマン:これは、なんでだろう?

ディラー:僕は、同僚を差し置いて一気に出世した。そして、3年目には、この企画は、毎週1つのコンテンツ配信から、週3間で拡張した。結果、1年に75年の映画をリリースした。その後、すぐに小説型TVを始めた。だから、一気に忙しくなった。それから2年ぐらい経って、初期の頃は、難易度の高いことを達成していることにエキサイトしていたんだけど、いざ、実際に作り上げてみると、徐々に興味を失っていった。。

つづく。

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