マスター・オブ・スケール –Zyngaの共同創業者マーク・ピンカスのインタビュー – #1

Master of Scale(マスター・オブ・スケール)は、シリコンバレーのインナーサークルの一人、レイド・ホフマン(ペイパル・マフィアの一人でもある)が、彼が親しくしているシリコンバレーの起業家たちを招き、「スタートアップを成長させるためのノウハウ」について、インタービューを通してリスナーに伝えていくポドキャストの番組です。

ペイパルマフィアについては、「こちらの記事」にまとめています。

この内容は、そのポドキャストの内容を翻訳したものです。若い起業家の方は、参考にしてください。また、原文やポドキャスト合わせて使うことで、英語学習にもなると思います。ぜひ、上手に役立てください。オリジナルリンクはこちらです。

HOW TO KILL YOUR BAD IDEAS – Mark Pincus, Founder of Zynga

ホフマン:おはよう!元気かい?最高の朝だね。

君たちは、僕が今どこにいつかわからないだろうね。実は、今、ニューヨークにいく。でも、場所より重要なのは、いつの時代ってことかな。僕は今1890年のニューヨークにいる。正確にいうと、1890年の12月のニューヨークだ。

今、6番街と57th通りのコーナーに立っている。お祝いのキャンドルがお店のショーウィンドーを彩り、通りは、ガスランプで照らされている。正にクリスマスのときだからね、通りの屋台ではチェスナッツをいる香ばしい香りが漂っている。

僕が、ここで何をしているかって? 今日の話はまさにここにあるんだよ。ここが数ブロック先に、典型的なニューヨーカーと呼べるジョン・スミスという人物がいて、彼は、57th通りの家から、飛び出してきて、聖歌隊を押しのけて、タクシーに乗り込み、ドライバーにダウンタウンに向かうようお願いした。その目的は、4歳になる娘が、ものすごく欲しがっているおもちゃをクリスマスプレゼントとして買うためだ。

そのおもちゃとは、セサミストリートに出てくるエルモのぬいぐるみ、けど、なんと世界初のしゃべるぬいぐるみだ。この技術は、当時、最も偉大な起業家の一人、トーマス・エジソンによって開発された。

ジョンは、42thストリートを超えて、ちょうどそこは、30年前ならクライスラービルが見えてくるところだ。そして、タクシーは5番街を通過し、お目当てのユニオン・スクエアにあるシュワルツ・トイ・バザールに到着。ジョンは、ドライバーに代金を払って、すぐに店に駆け込んだ。話すエルモのぬいぐるみは大人気で、棚に残っていたのは、最後の一つだった。

彼は、その最後の一つを手に入れると、家に戻り、ベッドで眠っている娘のそばにそっと置いた。彼は、テッキリ、そのぬいぐるみが、優しい声で子守唄を歌ってくれると思いきや。。。

 

ぬいぐるみ:これから眠りにつきます。我が魂を守ってくれるよう主に祈ります。もし、翌朝、私が再び目覚める前に、私は死ぬべきならば、主よ、どうぞ、私の魂を取りにおいでください。アーメン。

ホフマン:あまり驚くべきことではないが、この商品は完全に失敗に終わった。エジソンは、たった6ヶ月で製造を打ち切った。しかし、エジソンは、この製品はボツにする一方でこう考えていた。録音の技術は、間違いなく巨大なビジネスになるだろうと。ただ、金切り声を出すぬいぐるみがその答えではなかったということだ。

その後、エジソンは、蓄音器の先駆者となった。みんな知っての通り、リビングルームに世界中のあらゆる音楽を持ってくることができる蓄音器は、ホーム・オーディオ・エンターテイメントの世界に革命をもたらした。このエジソンの起業家としての実績は、全ての起業家や発明家が目を向けるべきことだ。

僕は、優れた起業家は常に、大きなチャンスに対して執拗に挑むものだと考えている。と同時に、悪いアイデアは常に躊躇なく捨てる覚悟も必要だ。

つづく。

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