マスター・オブ・スケール –Zyngaの共同創業者マーク・ピンカスのインタビュー – #5

 

ホフマン: Tribeのケースでいうと、マークは、3つの別の直感を追いかけており、これは結果的につながってくるものだった。まず一つは、実名式のソーシャルネットワークが普及することで、この市場はFacebookがリードした。そして、次に評価経済に基づくサブコミュニティ型のフォーラムは、Redditがリードした。最後に、専門スキルを持ったプロフェッショナル人材を探すことができるSNSは、そう、僕が作ったLinkedinだ。しかし、彼が追求したこの3つ全ての性質をもつプロダクトをを一つのSNSで作ろうというアイデアは、間違っていた。

ピンカス:僕は、この3つの性質を持ったSNSに固執した。結果、プロダクトの中に、いろいろな間違った要素を入れ込んでしまった。そして、お互い、誰とでもつながれるようにした。結果、マスマーケットのユーザー達は、一つのSNSに自分の全てを共有するということに対しては、不快感を覚えることがわかった。(この現象は、今のSNS市場でも続いており、用途に応じてSNSを使い分けるユーザーが一般的なことからわかる)

ホフマン:マークは、大規模な潜在ユーザーベースにアクセスするには、Tribeに持たせていた極度の解放性を制限する必要があった。しかし、彼はその決断を下すことができなかった。

ピンカス:Tribeのアイデアは正しくなかったね。小さな失敗をたくさんしたというよりかは、僕らは初めから最後まで異常に一つのアイデアに固執していた。

ホフマン:このTribeでの苦い経験が、マークをアイデアキラーとして再び目覚めさせる。

ピンカス:その失敗から、僕は、Zyngaに、”アイデアは、誰発信の者であってもいい。自分でも、君でも、その他の誰でも”というメンタリティを吹き込むこと決心をした。僕は、あらゆるアイデアを試すし、何でも潰しし、何よりすぐ潰すというメンタリティをえた。それは、アイデアを殺すのじゃなくて、勝利の直感を殺すというメンタリティだ。

ホフマン:彼は、次の会社には、自分が学んだ者全てを注ぎ込む考えだった。しかし、彼の手法については、議論を呼ぶむものだった。なぜなら、マークは、引き続き、自分の新しい行動原則については、果敢であるままだった。”もし、一つのアイデアが機能しないなら、即潰す”という哲学だ。巨大なチャンスを追いかけるには、その方針を執拗に続けることが唯一の方法だった。

そして、その新しい会社は、見事にマークがソーシャルネットワークの中に見出した大きな可能性の通り、成功を収めた。

ピンカス:僕は、常に考え続けていた。”おー、よく見たら、この人たち、何もすることなくSNSの中をウロウロしているな”と。そして、僕のSNSの存在に関する初期の直感の一つは、人々は、ただそこでうろつきたいだけだと。それは、まるで、バーやクラブのような感じで、ただみなそこにいたいだけという感じだ。

ホフマン:ほらきた。これこそ、大きなチャンスに向かう執拗な直感力の一つだ。今回は、人々は、ソーシャルメディアで何か一緒にやりたがっていることに気づいた。そして、それがZyngaのアイデアとしてたどり着いた。

ピンカス:僕は、ゲームは、そのうちの一つだなと思った。僕らの成長と共に失われて行った大切なものみたいな感じだ。それが、ボードゲームであれ、ビデオゲームであれ、同じだ。僕らは、大人になるに連れ、それらのゲームで遊ぶ機会を失っていく。なぜか?同じ部屋で一緒にいないと楽しめないからだ。

僕の直感レベルで感じていたことは、大人がゲームすることに物凄い需要があるということ。ただ、生活の周りにあるフリクションコストが原因で、やりたくてもやれないという状態にあるということ。

つづく。

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