賢いSUV比較 No.10 -ボルボ・XC40

SUVの購入検討で、ボルボ・XC40について、試乗体験も含めてまとめました。是非、購入検討時の参考にしてください。検討したものは、2017年に初登場した最新モデルであり、2018-2019年の日本カーオブザイヤーを受賞した、たいへん優れたSUVになります。

ボルボ・XC40

ボルボ・XC40とは

ボルボ・カー・コーポレーション(Volvo Car Corporation )、通称ボルボ・カーズ(Volvo Cars)はスウェーデンの自動車メーカー。「ボルボ設計の基本は常に安全でなければならない」という理念の基、安全装備の開発、事故調査の実施と設計へのフィードバックを行う企業方針と、北欧メーカーであるためヘラジカとの衝突を開発段階から考慮していることから、「世界一安全なファミリーカー」を提供する自動車メーカーとして有名。XC40は、新世代のCMA(Compact Modular Architecture)プラットフォームを最初に導入したコンパクトSUV。現時点では、ガソリンモデルのみではあるが、プラグインハイブリッド車が追加される見込み。-Wikipediaよりの抜粋、および要約

XC40のイメージビデオ

エクステリア

ボルボ・XC40 フロント

フロントビューは、比較的同じ価格帯のSUVを提供しているレクサスに比べると少し劣る感じがしますが、全体の仕上がりとしては無難な印象です。ホンダのヴェゼルのイメージに少し近い印象を持ちます。

ボルボ・XC40 サイド

サイドビューは、コンパクトSUVらしく後部が少し小さめになっています。また、ホイールも標準装備が、17インチなので、ちょっとデザイン性は落ちますね。XC60には標準装備のウィンドウとドア下部にあるシルバーの縁取りのガーニッシュは、標準装備ではついていません。

ボルボ・XC40 リア

バックの排気口も、最新のデザイントレンドである長方形型になっています。バックドアの開閉は自動で、かつレクサスUXやNXと同様に、鍵を持っている人が足を下にかざすだけで、バックドアが開くので、荷物を持っていても開けることができます。しかし、XC60だとこの機能は標準装備ですが、XC40ではオプションになります。そして、細かい点なのですが、夜にバックドアを開けて荷物を降ろしたりする際に、バックライトがエンジンを切った後も点灯したままになり、かつ、ドアを開いてもバックライト部分がサイドに残るようにデザインされているため、後方から侵入してくるクルマなどに対しての安全面が配慮されています。こういった安全性に対する細かい配慮がボルボの強みですね。

ただ、1点だけ注意点があり、それは「車高と車幅」です。ボルボ・XC60の車高は1,660mm、車幅は1,875mmあります。日本のマンションなどに多い立体駐車場は、車高1550mm+車幅1800mm制限が一般的で、納まらない駐車場もあるようです。事前に、駐車場のサイズを確認してから、本格的な購入検討に入ることをオススメします。

インテリア

ボルボ・XC40 運転席と助手席

まず、最大の特徴は、ディスプレイ操作が全て、iPhoneなどのスマホと同様に完全にタッチパネル方式です。また、画面もスマホ同様に縦長設計になっているため、操作性がほぼスマホと同じなので、扱いやすいですね。スマホユーザーが大半の今では、レクサスNXやUXなどのトラックパッドモデルより、こちらの純粋なタッチパネル方式かつ縦長ディスプレイの方が操作は覚えやすいと思います

しかし、安全面に強みがあるボルボなので、なるべくこのディスプレイを見ずに運転できるよう、ナビで表示される左折・右折の表示は、ハンドル前のメーター間の間に適宜表示されるようになっています。また、XC60には標準装備されているフロントガラスに運転中はスピードと左折・右折の表示がされる機能は、XC40にはついていません。当然、スマホもBluetooth接続で、ハンドルのボタン一つで取ることができます。なお、画像のハンドルは左になっていますが、日本での販売モデルは全て右ハンドルです。

また、XC40は、XC60に比べてより若年層向けにインテリアデザインが工夫されており、アクセルやブレーキのデザインもトヨタCH-R同様のスポーティなデザインがオプションで選べたり、シートもレーシングタイプのものがオプションで選択できるようになっています。

そして、運転席の前後・上下調整も電動機能が標準装備されており、嬉しいのは、最大二人まで、その位置を記憶してくれるメモリー機能もついている点です。そして、身長の高い人向けに座席の下部を前に出す機能も運転席右下のボタンで電動で扱えます

ボルボ・XC40 後部座席

後部座席は、XC60に比べると直角に近いです。リクライニング不可能なのですが、実は、これは安全性を考慮した上での設計からです。後部座席の中に鉄板が埋め込まれているのですね。理由は、SUVの場合、後部にスーツケースやゴルフバックなど大きな荷物を載せることが多いわけですが、クルマが急ブレーキを踏んだり正面衝突などをすると、1トン以上の衝撃が後部座席の乗客に伝わることがあります。しかし、この鉄板がその衝撃を相当抑えてくれるのですね。これにリクライニング機能を与えてしますと、その鉄板による衝撃吸収が弱まってしまうため、あえてリクライニング不可にし、かつ頑丈に作っているようです。この点も、ボルボらしい設計ですね。

ボルボ・XC40 ラゲッジスペース

荷物スペースは、後部座席を倒した状態で、奥行き160cm、幅100cm、高さ45cmあるので、コンパクトSUVの中では広めの部類に入ると思います。下部は開くことはできますが、荷物スペースとして活用するには、ちょっと狭いです。

走行性能

安全性能では、正直、世界最強だと思います。まず、高速などで車線に沿って自動で走ってくれるアダプティブ・クルーズコントロール。サイドからの侵入車に対して、サイドミラーにアラートを発してくれるステアリング・アシスト機能。正面から駐車してしまい、クルマを出す際に、後部が全く見えなくなってしまうことを防ぐため、後方の約180度・30mの範囲で、侵入してくるクルマや歩行者を検知してくれるクロス・トラフィック・アラート機能。長時間ドライブしていると休息を促すドライバー・アラート・コントロール。

そして、4つのシティ・セーフ機能として、歩行者・サイクリスト・大型動物などを自動で検知しかつブレーキを自動で踏んでくれる、交差点で右折時に対向車侵入してきた場合に自動ブレーキを踏んでくれる、山の狭い車道などで車線をはみ出して対向車が突然現れた場合に自動で検知・ブレーキを踏んでくれる、最後に、前方の障害物に対してドライバーのハンドル操作が不十分だった場合に、自動でハンドル操作を補助してくれる、などが搭載されています。そして、360度ビューによる自動駐車も可能になっています。これらの安全機能は、ほぼ全てのモデルで標準装備されています。安全走行に関する機能においては、オプションは一つもないというところがボルボらしいです。

乗り心地

XC40は現時点ではガソリンモデルのみなので、それで試乗しました。ハイブリッドモデルに比べると少し音がしますが、そこまで気になるほどではないです。

燃費

ガソリンエンジンのみになるのですが、13.6km/Lになり、タンク容量が53Lになるので、理論値で720kmの連続走行が可能です。また、営業の方に教えてもらったのですが、XC40はコンパクトSUVでもあるため、今後、ハイブリッドを投入する予定はあるが、ディーゼルは投入する予定はないようです。理由は、ディーゼルはやはりサイズが大きく重たいクルマの場合こそ、パフォーマンスのよさが出るのでコンパクトSUVであるXC40ではあまりメリットが出ないと判断しているようです。確かに、MazdaのコンパクトSUVであるCX-3もディーゼルモデルでは20km/Lと素晴らしくはあるものの、同クラスでハイブリッドであるヴェゼルの27km/Lや、CH-Rの30km/L超えに比べると急に燃費の競争力が、CX5やCX8に比べて劣るので、ボルボは、その点も踏まえて、コンパクトSUVには、ディーゼルモデルを投入する価値があまりないと判断したようです。その点から、近く投入されるXC40のハイブリッドモデルにはかなり興味があります。どこまで燃費向上するか期待大です。

賢いSUV比較 No.4-マツダ・CX-3

価格

ガソリンモデルで、T4 Inscriptionモデルで検討しました。他のメーカーだとオプションになるような機能がほとんど標準装備になっており、前方ドライブレコーダーや、ETCセットアップ、プレミアムコーティング、リモートコントロール(離れた場所からエンジンをかけたり、エアコンのオン・オフをする機能)を入れて、570万円ほどになります。

また、レクサスなどで利用可能な、2回払いの3年残価保証型ローンであれば、1回目で、320万強を支払い、残り1回は下取り時に払えば良いので、実質、新車を320万程度で乗ることができます。残価率は50%です。しかも、レクサスよりも良いのは、この残価値ローンのケースも含めて、最大4回の分割払いまでは、金利が0%なんですね。素晴らしいです。

また、細かい点ですが、ボルボ自体が安全性が高いクルマであり、かつ、ボルボを購入されるドライバーの方は、安全運転志向が強いということもあり、月々の保険料は、ポルシェなどに比べるとやはり安くなるようです。このあたりの購入判断材料の一つになると思います。

総評

XC40が日本カーオブザイヤーを受賞した背景には、日本のSUV市場自体が、燃費重視のコンパクト指向が強くなる中、AIを活用した自動運転技術への期待感の多くが、無事故につながる安全運転性能に向いているからのように思います。

その上を踏まえてですが、デザイン面では、少しレクサスより劣る点と、もう1点は、XC40はコンパクトSUVとして、若年層向けのインテリアデザインが配慮が色々とされているのですが、若年層で、ボルボの得意とする安全走行性能をどこまで魅力的に感じてくれるのか、が少し疑問に残りました。

確かに、日本カーオブザイヤーを受賞するだけの優れたSUVである点が納得できるのですが、若年層よりは、どちかというと家族持ちで、都市生活が中心の家族向けにSUVを持ちたい、かつ、安全性を重視したいという方にとって、ボルボXC40は最高の選択肢になると思いました。その点から考えると、都市生活向きのハイブリッドモデルこそ、XC40の良さが最大限に発揮されるのではないかと思います。現在のハイブリッドは、ブレーキを踏んでいるときに発電し、充電する仕組みなので、ブレーキを踏むことが多い都市生活メインの利用の方が、そのコスパを最大限発揮するからです。

これだけの安全性能に加えて、高い燃費を持ったXC40のハイブリッドであれば、日本のユーザーにはかなり高く評価されると思います。早くハイブリッドモデルがでることに期待します。

最後に

SUVを新車か中古で買うかは、自分の財布との相談でもあると思いますが、僕は、それと同時に、「年式」をよく見ています。大半の新車を買った方は、残価ローンなどを上手く使って、3年後に売る方が多いため、たとえば、現時点で、買いたい車種が2015年に販売開始となった場合、2018年には、その中古が市場に出回ってくるということです。しかし、モデルは、まだ最新というわけです。この考えを上手く使えば、中古ながら最新モデルを安く手に入れるという買い方ができ、とてもお得です。

中古車の購入に関しては、自分の希望条件に合ったSUVに出会える確率=単純に在庫数が多い中古車サイトになるので、そこでしっかり調べて買うのがオススメです。下記の2つは、日本でも最大の在庫数を誇るサイトなので、2社で探して見積もり比較などしながら、最終的に決めるのが良いと思います。

みなさんの希望に叶ったSUVが手に入ることを心から祈っています!

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