賢いSUV比較 No.12 – マツダ・CX-5

SUVの購入検討で、ミドルクラス・クロスオーバーSUVのマツダ・CX-5について、試乗体験も含めてまとめました。是非、購入検討時の参考にしてください。検討したものは、2016年12月にフルモデルチェンジされたバージョンになります。

CX-5とは

広島に本社を置くマツダ自動車が手がけるミドルクラス・クロスオーバーSUV。

マツダの主力車種であるスポーツカー、ロードスターは、1991年には日本メーカーとしては初のル・マン24時間レースでの総合優勝した実績がある、その点からも分かるようにスポーティなデザインの車を得意としている。

CX-5は燃焼効率に優れた「SKYACTIVエンジン」に加え、上質な乗り心地を実現している軽量かつ高機能の「SKYACTIVシャシー」、操舵安定性や衝突安全性能を飛躍的に向上させた軽量高剛性の「SKYACTIVボディ」も採用しており、マツダの新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」を全面採用した初めての車種。マツダの強みである、クリーンディーゼルエンジンモデルとガソリンモデルの2タイプで販売されている。-Wikipediaよりの抜粋および要約

CX-5のイメージビデオ

エクテリア

見て驚いたのは、全体のボディラインの統一感は、ポルシェに劣らぬ優れたスポーティさを持っていることです。

マツダのスポーツカーであるロードスターが持つ流線型のラインと無駄がなく筋肉質な感触が、CX5にも丁寧に取り入れられており、見ていて、とても印象的でした。

車体カラーの中でも、ソウルレッドクリスタルメタリック(オプションです)のカラーは、このデザインととてもマッチしていると思います。CX8は、どちらかというとレッドよりはブラックの方があっている印象ですが、少しコンパクトなCX5は、レッドの方がマッチしているように思います。

 

サイドの筋肉質な感じは、無駄がないデザインに仕上がっており、とてもよいです。CX-8に比べると、全長が40cmほど短くなるためレギュラーサイズのSUVにあるドッシリとした感じはなくなっていますが、僕はCX-5の方が、CX-8に比べるとバックのデザインが、スッキリしている感じが好きです。

 

サイズは、全長4545X全幅1840X全高1690になります。このサイズなので、注意点が一点あり、日本のマンションなどに多い立体駐車場は、車高1550mm+車幅1800mm制限が一般的で、納まらない駐車場もあるようです。事前に、駐車場のサイズを確認してから、本格的な購入検討に入ることをオススメします。

インテリア

転席のデザインも、エクテリアの独特のスポーティさをそのまま維持している感じで、違和感が全くなく、無駄がない印象です。不要な機能はほとんど入れていないので、使いやすい印象を持ちます。ハンドルの位置は、ハンドル下部にあるハンドルロックを外して自分の好きな高さに調整できます。また、サイドブレーキやオートホールドは、ギアチェンジレバーの右斜め下部のボタン一つでできるのでかなり楽です。ディスプレイは、ギアチャンジレバーの下部の丸型グリップを回してメニューを選択したりするのですが、ボルボXCのスマホ感覚タッチパネルやレクサスのトラックパッド式ほど自由自在とは行きませんが、とても扱い易いです。運転席は、電動シートにした場合、二人まで座席位置を記憶してくれます。ハンドルを温める機能もついています。

また、車幅が、CX-8と変わらないので、運転席と助手席の空間はとてもゆったりしています。

CX-5 フロントガラスのディスプレイ表示

そして、転席正面のフロントガラスにはディスプレイが埋め込まれており、そこには現行スピードや、ナビデータと連動した標識がデジタルで表示されます。また、ルートナビゲーションをセットすれば、右折サインや左折サインなども表示されます。ボルボのSUVにも搭載されている安全走行のためのツールとして、とても重宝すると思います。CX5にもこれは搭載されており、CX3だけフロントガラスではなく、ハンドル前のミニディスプレイになります。また、細かいセキュリティへの配慮として、キーが車内にある状態でないとエンジンを始動できないようになっています。

 

 

CX8は三列仕様ですが、CX5は、後部座席が1列しかないので、後部空間はよりゆったりとしているように感じます。

バックドアは、電動で開閉可能です。ラゲッジスペースは、後部座席を折りたたむことで拡張可能で、最大で、奥行き165cm、幅107cm、高さ50cmの荷物スペースが確保できます。他の同クラスのレクサスNXやボルボCX40と比べても広いですね。

走行性能

全性を引き上げるための自動運転機能については、高速などで自動で車線内を走るアクティブクルーズコントロールや歩行者検知式自動ブレーキはもちろん、AT誤発進抑制制御、サイド&カーテンエアバッグも全モデルに標準装備化されています。

さらに、車線変更時の接触リスクを軽減する後側方車両接近警報、バック時に接近する車両を検知し警報を発するリヤクロストラフィックアラートなども標準装備化されており、360度ビューによるパーキングアシストもかなり使い易いです。

また、SKYACTIVE-Dのクリーンディーゼルエンジンは、それまでのディーゼルエンジンの課題であった、ガソリンエンジンと比べた場合の「音」と「振動」の大きさもだいぶ克服したようで、ずいぶん快適な成功が可能になってきているようです。この点は、次の乗り心地のところでお話します。

 

乗り心地

一番気になっていたディーゼルエンジンの場合の乗り心地を知りたかったので、このモデルで試乗しました。

ハイブリッドに比べるとエンジンの音やアクセル踏んだ時の感じが強いのは確かです。振動がありますね。ただ、背面窓が分厚くなっているようで、排気口からの音は思った以上にはうるさくなかったです。確かに、マツダが自信を持つように、ディーゼルエンジンのトラックとかが、よく道路で出しているような「ガルルン!」みたいな音は、ほとんどしなかったので、すごいと思いました。

ハイブリッドほどの静かさを求めてないなら、このエンジン音や振動は、ガソリンエンジンと比べてほとんど違いがないので良いと思います。

燃費

まず、最大の特徴である、「スカイアクティブD」というディーゼルエンジンについて話をしたいと思います。

僕自身、ディーゼルエンジンが、なぜこうもガソリンエンジンに比べて燃費が良いのか? ということを知りたくて、CX5を候補に入れて検討しました。

ガソリンエンジンの特徴は、モーターの回転数が一定以上になってから、もっとも燃費の良い水準に達する一方で、ディーゼルエンジンは、モーターが低い回転数の状態でも、燃費が良い状態を維持できることが最大の理由です。

ハイブリッドモデルの車は、都市の道路環境のように、信号待ちでブレーキを頻繁に踏む環境では、ブレーキを充電作用に応用した電池への充電方式で、なるべくガソリンを使わず電気で走り、高速などを乗っている時は、ほとんどブレーキを踏まなくなるため、ガソリンで走るという組み合わせで、燃費の全体を改善しています。

一方、ディーゼルは、先ほど伝えたように、モーターが低回転でも、燃費効率が良いため、都市の道路でもパフォーマンスが十分出るということです。CX5の2WDのモデルであれば、どれも、19.4km/Lの燃費で、タンク容量が軽油で56Lになるので、理論値で、1,086.4kmの連続走行が可能です。Lexus NXのハイブリッドにも匹敵する燃費のよさです。もちろん、エコカー減税対象です。

ただ、過去において、ディーゼル車からは、ガソリン車では出ない、窒素酸化物(NOx)やPE(ディーゼル排気微粒子)などが排出され、その微粒子が人間の体内に入ると肺がんや呼吸器系疾患などを発病することが長らく懸念されていました。

日本では、東京都が1999年に、ディーゼル車に対して、その点を問題視した厳しい基準の規制をかけました。このことがキッカケとなり、マツダは、ディーゼルエンジンのクリーン化を実現するため、大幅改良に取り組み、2010年に東京都の規制基準をクリアしたSKYACTIVE-Dというクリーンディーゼルの開発に成功、そのことが現在のマツダの好調を支えています。

というのも、東京都のその規制が大変厳しかったため、SKYACTIVE-Dの品質水準が、同じくクリーンディーゼルに注力していたヨーロッパのメーカーの先を行くところまで行ってしまったからです。石原慎太郎氏が実施したディーゼル車への厳しい規制は、マツダにとっては、「人間万事塞翁が馬」となる出来事となりました。

また、ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比べると、スピードは劣ります。しかし、日本は、高速道路が100km/h制限になっているので、ディーゼルエンジンでも、その点は特に不快感なく利用可能な道路環境であると言えます。

最後に、ディーゼルエンジンは、ガソリンではなく、「軽油」で走ります。日本のガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンに比べて軽油は、平均20%ほど安いので、この点からも、コスパの良い仕様になっています。

ただ、たまに間違えて、ガソリンを入れてしまうお客さんもいるようで、その場合、一発でエンジンが故障してしまうため、オプションの2,000円で、燃料タンクの注入口に「軽油!」というシールを貼っておいた方が良さそうです。

たった2,000円で、数十万を超える修理費が必要になるエンジンの故障を防げるなら安いものです。笑

 

価格

ディーゼルエンジンの2WDモデルで、Lパッケージで検討しました。Lパッケージであれば、助手席も電動シートになります。その他、基本的なディーラーオプションであるフロアマットやETC、地図データなどを入れて、390万ほどになります。3年の残価ローンで下取り保証は55%、5年残価ローンの場合で35%と、CX3より高いです。かなり売れているのですね。ただ、人気の色などで変わる可能性もあるので、詳しくは購入時に営業スタッフの方に聞くのがよいと思います。

総評

ディーゼルエンジンの燃費の良さと想定以上の静かさ、そして、総合的な意味での環境への配慮は、素晴らしい魅力で、さらにデザインの秀逸さは、同じ価格帯のSUVにはない水準のものを感じます。SUV購入に当たって、上質感などをより求めたいのであれば、ワンランク上のレクサスRXやポルシェ・カイエンの中古などを検討した方がよいと思いますが、値段重視+燃費重視であれば、CX8やCX5は間違いなく、最良の選択になると思います。更にここからCX3やCX8との比較で行くと、三列目のシートを必要としないのであれば、車幅がCX-8と変わらないのでCX-5の方が空間的にも広く感じますし、荷物スペースの活用もし易いのでよいと思います。CX-3との比較で言えば、やはりCX-3はコンパクトSUVなので、都市生活向きですし、細かいところで、CX-5と比べる機能が劣ってしまいますが、CX-5は、同クラスで一つか二つ価格帯が上のレクサスNXや、ボルボXC40、マカンと比べても、機能性とデザインの上質感では全く劣っていないので、かなりコスパの高い買い物になると思います。

最後に

SUVを新車か中古で買うかは、自分の財布との相談でもあると思いますが、僕は、それと同時に、「年式」をよく見ています。大半の新車を買った方は、残価ローンなどを上手く使って、3年後に売る方が多いため、たとえば、現時点で、買いたい車種が2015年に販売開始となった場合、2018年には、その中古が市場に出回ってくるということです。しかし、モデルは、まだ最新というわけです。この考えを上手く使えば、中古ながら最新モデルを安く手に入れるという買い方ができ、とてもお得です。

中古車の購入に関しては、自分の希望条件に合ったSUVに出会える確率=単純に在庫数が多い中古車サイトになるので、そこでしっかり調べて買うのがオススメです。下記の2つは、日本でも最大の在庫数を誇るサイトなので、2社で探して見積もり比較などしながら、最終的に決めるのが良いと思います。

みなさんの希望に叶ったSUVが手に入ることを心から祈っています!

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