仮想通貨・今週の動きまとめ:2018.12.12 – ビットコインは200週移動平均曲線を完全に割れる展開に他

今週の仮想通貨・暗号資産の市場の動きについて、まとめました。僕も、自分の貯金の一部は、将来的な資産運用の目的や未来への投資という目的で、仮想通貨に投資しています。まだ、仮想通貨を買っていない方、これから買おうとしている方、もう既に投資している方も含めて、参考にしてください。

ビットコインは200週移動平均曲線を完全に割れる展開に

先週のウィークリーニュースで、200週平均曲線に対して、ろうそく足が下ヒゲで耐えらえるかどうかカギであるお話をしましたが、残念ながら耐えることができず、完全に平均曲線を割れて週足を閉じる展開となってしまいました。

Bitfinex BTC-USD 週足

200週EMAは、多くのトレーダーやプロの投資家が追う最も超長期のトレンドラインになるため、これを割る展開になったというということは、テクニカルで下支えする強力なサポートラインを失ってしまったことになります。今後は、ファンダメンタルで、ビットコインの購入材料が、それなりに連発で出てこないと、なかなか価格が、「持ち合い」ないしは「上昇基調」に転じる展開は難しくなって来ていると見ています。

また、この価格下落にとって、もう一つ懸念されるのは、こちらも先週から指摘している「マイナーの寡占化」です。そのトリガーになるのが、ビットコインのマイニング難易度を表すハッシュレートの低下であり、先週から更に、30%以上も下落し、現在、35,000,000あたりにあります。

BTC Hashrate

ハッシュレートは、マイニングに参加するノード数に比例するため、低下が起きているということは、マイナーのノード数が減っている、つまり、撤退しているマイナーが増えていることも意味します。ビットコインの価格下落を受けて、採算が合わないマイナーが撤退している点は、先週のウィークリーニュースから伝えている通りです。

ハッシュレートの低下によって、マイニングの難易度も下がります。すると生き残っているBitmainなどの大型マイナーは、利益をあげることができます。これがマイナーの寡占化が進むメカニズムです。マイナーの寡占化が進むと、折角のP2Pネットワークで作られたビットコインとしての価値がますます低下してしまうことにもなります。下がったマイニング難易度によって、新たなマイナーが参入してこれば、マイナーの寡占化も防げるのですが、この動きが出てくるのかどうかを注視しています。

また、参考までにリップルのXRPの動きを見てみると、まだ耐えている感じがありますね。安値を拾おうとする買い手がしっかりといるようです。

Bitfinex XRP-USD週足

XRPをBTCと同じぐらいのタイミングから扱っている取引所が少ないため、データヒストリーはBTCに比べて不足していますが、まだ、昨年2017年の急上昇を始めたラインは割れていないので、何とか、200週EMAより上をキープできている感触があります。

時価総額ベースで、BTCはまだXRPの約5倍弱ありますが、今後、この差が詰まる展開になるのかどうか注視しています。

Crypto Marketcap – 2018.12.12

特に、Bitcoinは、いわゆる「デジタルゴールド」として、リップルのように株式会社がプロジェクトを引っ張るようなことはなく、皆、ビットコインに可能性を感じる人が自発的に色々とその上でビジネスを展開しているので、完全に、非中央集権化されたエコシステムです。その点から、XRPの時価総額が、BTCの時価総額を超えるというのは、仮想通貨市場の発展をリードしていくモデルが、非中央集権化されたモデルから、一部のリーダーによって率いられていくモデルに変わる象徴とも言える出来事なので、注目しています。

大手マイナーBitmainがイスラエルのR&Dセンターを閉鎖

BTCの世界最大のマイナーであるBitmain社が、イスラエルで運営していた仮想通貨技術やブロックチェーンに関するR&Dセンターを封鎖しました。この理由としては、やはり、ここ最近のビットコインを中心とする仮想通貨市場の低迷を受けて、マイニング事業の収益悪化がBitmain社でも起きていることを受けて、事業リソース配分の見直しの一貫のようです。

この傾向は、他のブロックチェーン・ベンチャーでも出ており、先週お伝えしたようにSteemitは70%のレイオフを実施しており、ConsenSysも13%のレイオフを実施しています。

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Facebookはブロックチェーンチームに新たに5名を採用開始

仮想通貨市場の低迷を受けてブロックチェーン・ベンチャーの経営難が続く一方、それ以外に収益源を持つFacebookなどは、更にブロックチェーン市場への投資を加速させているようです。

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フロリダのマイニング会社が、Bitcoin Cashのハードフォークの一件で、ロジャー・バーやBitmainらを提訴

11月15日に起きたBitcoin Cashのハードフォークの一件に対して、フロリダベースのマイニング会社である、United Investment Corp社が提訴を起こしました。訴えられたのは、ロジャー・バー、Bitcoin.com、Bitmainとその共同創業者のJihan Wu、仮想通貨取引所KrakenとそのファウンダーのJesse Powell、Bitcoin ABCの開発者であるAmaury Sechet、Shammah Chancellor、Jason Coxらになります。

訴えの内容としては、ハードフォークが起きている期間中に、Bitcoin ABCのネットワークが中央集権化され、更に、価格操作が行われ、それによって大きな損失を被ったとのこと。訴えられているメンバーは、いずれも非中央集権化を目指す人々なので、ネットワークを中央集権化することを意図的に行ったとは信じがたいのですが、いずれにしても、仮想通貨がハードフォークを引き起こすと毎度のごとく大きな混乱が市場に生まれます。

今回のビットコインをはじめとする仮想通貨市場もこのBCHのハードフォーク問題がトリガーになったという分析がいくつか見られるので、各仮想通貨プロジェクトに関わるメンバーは、いかにハードフォークを防ぐかの最前の努力をすることが求められているように思います。

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G20にて仮想通貨市場への規制が唄われる

2018年3月に開催されたG20では、「仮想通貨市場に関しては市場動向を注視する」というレベルに留まっていましたが、12月に掲載されたG20では、一歩進めて「銀行を解さない金融システムの登場に対しては、マネロン対策やテロ資金対策を目的として、各国が協力して、FATF基準に沿った規制を行っていく」という発言になりました。市場が健全化するという意味でも、僕は、建設的な規制はあった方が良いと判断しているので、今後、この発言を受けて、政府の仮想通貨市場への規制が本格化しつつも、各国や各地域の関係各社団体が、同時に政府に働きかけをして、双方の話し合いの元、建設的な規制のフレームワークが業界に適用されていくことを切に願っています。

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日本で仮想通貨税制を変える会が国会議員によって発足する

元JPモルガン銀行の東京支店長兼日本代表を勤められた経験があり、財政金融委員会の委員である参議院議員 藤巻健志(日本維新の会)が中心となって発足しました。こちらのブログでも指摘している、①最高税率55%の総合課税から20%の分離課税への変更から、②損失の繰越控除を可能にする、③仮想通貨間の売買を非課税にする、④少額決済を非課税に対象にするの4点がメインになっています。いずれも産業発展に重要なポイントなので、日本が引き続き、仮想通貨・ブロックチェーン先進国として発展していくことを切に願っています。

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米SECが、再び、VanEckとSolidXによるETFの審査を延期

また延期です。しかし、今回の延期後の期限設定は、2019年2月27日となり、延長期限一杯まで審査を引き伸ばしたので、これ以上の延期はもはや不可能になります。2月27日で、このETFの承認か否認が決まることになります。引き続き、僕は、機関投資家の市場参画が、仮想通貨市場全体が再び上昇トレンドに入っていくためには重要だと考えていますが、その手段としては、ETFよりは、Bakktのビットコイン1日現物先物の方が可能性があると見ています。

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BinanceのDEXは、来年初頭にリリースか

BinanceのDEXプロジェクトは、順調に進んでいるようです。今週リリースされた動画にて、そのデモ画面が公開されました。下記そのうちの画面サンプルの一つです。

Binance DEX

BinanceのDEXは、彼らのブロックチェーン上で運用される予定です。

Binance DEXのデモ動画

Crypto Exchangeの未来は間違いなくDEXにあると見ているので、BinanceのDEXが実稼働するのはとても楽しみにしています。また、Binanceは、先日、機関投資家をターゲットとしたサブアカウントサービスの導入も発表しています。親アカウントを法人で発行した場合に、その法人かで投資を行うファンドマネージャーが、子アカウントを使ってトレーディングできる機能です。機関投資家にとっては当たり前とも言える機能です。Binanceは、DEXの実現というテクノロジー面だけでなく、ビジネス面でも着実に進化しており、とても楽しみな展開になってきました。

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最後に

僕は、仮想通貨取引所は、国内はBitbank、海外はBinanceを利用しています。その理由は、明確にあるのですが、それぞれこちらにまとめているので、ぜひ、参考にしてください。皆さんの仮想通貨投資が上手く行くことを心から祈っています!

国内仮想通貨取引所ではbitbankが最もよいと考える理由4つまとめ

【初心者向け】世界最大の取引所Binance(バイナンス)についてとその上手な使い方まとめ

以上、仮想通貨の国内外の今週の動きでした。

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