ビットコイン週次分析-2020.10.26-11.02- 今週は一旦修正局面に入りつつ、年内再び高値トライの可能性あり

 

毎週のレギュラーアイテムである、ビットコインとアルトコインの週次分析と市場予測です。

分析期間は、2020年10月26日から11月2日です。

こちらの内容はYouTubeにもまとめています。日本語字幕付きです。合わせて参考にしてください。

早速はじめていきましょう。

まず、僕のポートフォリオ戦略の確認です。

僕は、基本的に、ビットコイン、そして、アルトコインもこの6つのカテゴリに該当しているプロダクトしか投資しません。詳しくは、僕が別にまとめている「ポートフォリオ戦略」のブログを参照してください。

そして、僕の仮想通貨ポートフォリオのアップデートです。

先週、8つの銘柄に追加投資しました。YFI、UNI、AAVE、COMP、THETA、HNT、OGN、そして、MKRです。

では、まず、ビットコインの分析からです。

ビットコインの市場分析

いつものBTC/USDTの先ずは1時間足のチャートです。

先週は、重要な展開になりましたね。

予想通り、ブルトレンドをキープし、フラッグは上方にブレイクし、2019年の最高値である$13,970を超える、$14,100を31日にマークそいました。

この値動きの展開をもたらしたのは、先々週から指摘している$12,900から$13,000の間にあるサポートラインを2回耐えたことです。

見ての通り、ローソク足で2回ヒゲをつけてそこから$14,100に向けての動きが始まっていることがわかりますね。

また、$14,100をマークした時の動きも、かなり売り勢力と買い勢力で強い攻防が起きていることがわかりますが、最終的にほぼ中央値で着地していることから、買い勢力がすぐには急後退してないことが確認できます。

続いて、日足チャートの分析です。

ここは2つ注目しています。

一つは、ボリンジャーバンドの上離れの期間です。前回8月の高値をつけた際は、12日間、ボリンジャーバンドの上離れ期間が継続しました。

一方、今回の相場では、現時点で25日間継続しています。そろそろ中間ラインに向けた修正局面が出てきてもおかしくないとは言えますが、もう1段高もありえる可能性も意識しています。

その根拠は、このKDJのトレンドが収束傾向、つまり、フラッグ形成の局面にあるからです。今の相場展開では、ファンダメンタルやクジラ投資家の動きなどで、上方と下方の両方のブレイクアウトの可能性があると見ています。
そして、テキニカル分析上でも、上方ブレイクの可能性が意識できる材料があり、それが週足です。

そして、週足分析です。

注目しているのは、今回の高値更新におけるロウソク足の閉じ方です。2019年6月に$13,970をマークした時は、見ての通り、その後、急速に下落しました。買い勢力側が続かなったということです。

一方、今回は、まだ青線で閉じています。つまり、買い勢力の勢いが衰えていないことを意味しています。

では、ここからファンダメンタル材料の分析を進めていきましょう。

まずは、ビットコインのマイニング難易度です。

もう間も無く次回の難易度調整がやってきますが、-13.92%と大幅下落です。背景は、中国の大手マイニング業者が拠点を構える四川省で雨季が終わったことで電気代が再び上がったこと、と大手マイナーでもあるOKExが例の監査が入ったことで営業活動が停止しているためです。これら二つの材料で、マイニング競争が急激に低下したということです。この規模の下落数値で着地することを踏まえると、ある程度、ビットコインに対しても下落プレッシャーがかかると見ています。

次に、CME先物の価格動向です。

今週は「順ざや」をキープしています。

先週の1ヶ月平均の価格差が、+$46.25から、今週は、+$111.25で、240%と一気にブル展開になりました。売買高は減少していますね。過去、$100前後の価格差が生まれるとほぼピークレベルに到達している傾向があるため、こちらも一旦修正局面に入る可能性を示唆していると言えます。

市場全体の時価総額とビットコインのドミナンスレートの動向です。

市場全体の時価総額は、-0.3%とほぼ変化なしです。

一方で、BTCドミナンスレートが、先週に続いて、+2.1%の63.28%と大きく伸ばしています。引き続き、アルトからビットコインに資金が流れていることが確認できます。新たな投資家資金をビットコインに呼び込むため、業界関係者によるビットコインの買い支えの動きが活発になっていると見ています。

次に、USDTの動向です。

発行総額は、今週は、+2.8%、先週は、+2.15%でした。少しずつアルトに資金が流れる動きが生まれているのがわかります。ビットコインの強気相場が続けば、さらにこの動きは活発化するでしょう。

ただし、価格は、$1.00を下回る動きとなっているため、買い需要はまだそれほど強くはないですね。

次に、GrayScaleのBitcoin投信の価格GBTCです。

ビットコイン価格の好調を受けて、こちらもブルです。$15台を回復しました。また、こちらも下ひげを出す展開が2回ほど先週ありました。この動きを踏まえると、現時点の相場展開では、$14あたりがサポートラインとして機能していることが確認できます。

次に、GrayScaleの実際のBTCの保有高です。

GBTCに新規の資金が入ったことを受けて、追加の買いが入り、10月25日に比べて、+2.5%の479,100BTCとなっています。
そして、Google Search Trendのデータです。

Bitcoinは、引き続き上昇が起きており+1の14。Goldは、少し下げて72、そして、USDは+1の24です。

次に、ゴールドのチャートです。

ビットコインに比べると、こちらはほとんど動きがないですね。株式市場が大統領選前の軟調なトレンドですが、その恩恵も特には受けていないことがわかります。

次に、米国国債の金利動向です。10年ものを継続ウォッチしています。

先週は、再び回復し、+9.8%の-0.82%となりました。米国上昇企業によるビットコイン買いが活発化するほど、間違いなく米国債の価値は低下していくので注目です。

続いて、S&P500です。

やはり3日の大統領選前の様子見ムードが継続しています。

10月29日に、米新規失業保険申請者数が先週に比べて-5.1%と改善したことを受けて、一時、上昇展開となりましたが、勢いは弱いですね。

続いて、ハイテク銘柄中心に構成されているNASDAQ100です。

こちらも同じ展開です。

そして、11月2日から11月6日の注目すべきイベントです。

11月5日:米国新規失業保険申請件数(前週値:75.1万)

11月6日:9月度の米失業率(前月値:7.9%)

市場関連ニュース

続いて、関連ニュースです。

新型コロナウィルスの動向です。

感染者数の増加率は、先週の7.3%から今週は8.9%と再び勢いを増しています。ヨーロッパで再び感染者が拡大しているためです。そして、死者数も、先週の+3.5%から+8.0%とこちらも再び勢いを増しています。

経済へのネガティブな影響が再び加速すると見ています。

続いて、

最近のアルト市場が少し冷えている背景の一つに、DEXに流れていた資金が、ビットコイン先物に流れてきているという分析です。左側が、DEXの売買高、右がバイナンスをはじめとする主な中央集権型取引所のBTC先物の売買高です。反比例しているのがわかりますね。

DEXのミニバブルが終わったことで、高回りを取れた流動性プールなどに投下されていた資金が、利率低下を受けて、今度は、ビットコインのレバレッジ取引で収益機会を得ようという動きという分析ですね。

となると、ビットコインの上昇トレンドが一服するまでは、アルト市場は修正局面が続く可能性大という分析結果になります。

続いて、

米商務省が、2020年3QのGDP成長が+30%という記録的な回復になる見通しを発表しています。しかし、足元を見てみると、失業率はそのレベルでは改善していません。詰まるところ、コロナ対策でドルを大量に刷ってしまったが故のインフレがGDPにも現れてきていると見ています。

続いて、

人気アナリストのWilly Wooが、新たな分析を発表しました。ビットコインのNVTです。ビットコインの時価総額をその時点の米ドルのビットコイン売買高で割ることで出てきます。ある意味、ビットコインのモメンタムを計るのに使える指標と言えると見ています。

そして、この値のトレンドは、こちらのグラフを見るとわかるように、前回最高値を超えると次の高値をつけるという傾向があります。グリーンのポイントがそうです。2017年末のバブルピーク時の数値を超えたことで、その時を上回るモメンタムが、市場で形成されつつあるということです。

単純に、投資家の数が増えれば売買高は伸びますから、さらなる資金流入がビットコインに置きつつあるシグナルと言えます。

続いて、

イーサリウムのスマートコントラクトを利用したラッピングされたビットコイン=WBTCの時価総額が、ERC20のトークンランキングで、1580億円、Top6まできています。

Top1-5位は、USDT、LINK、BNB、CRO、USDCです。

僕は、WBTCは、ビットコインの長期投資家を増やす上で重要な役割を果たすと考えています。

こちらを見てください。

キャズム理論とネットワーク効果から見えてきます。

キャズム理論のアーリーマジョリティやレイト・マジョリティ、レイトマスなどの保守的な投資家たちにとって、WBTCを活用したレンディング市場や流動性プール市場などの追加リターンが得られる市場の成長は、より長くビットコインを保有するインセンティブとして機能するため、Bitcoin市場の売り圧力はさらに低下していきます。

すると、ビットコイン自体に穏やかな価格上昇力が生まれるため、ボラティリティも下がります。

結果、更に保守的な投資家がビットコインを長く保とうするインセンティブが生まれるため、WBTC市場が成長することにつながっていきます。

この好循環が期待できるということです。

続いて、

FTXが、テスラやアップルなど米国に人気株のBTCペア取引を開始しました。

僕は、これもキャズム理論から考えた場合に、プラス評価しています。

なぜなら、アップルやテスラ株に投資する投資家は、仮想通貨市場という視点から考えると、キャズムにおけるアーリー・マジョリティや・レイト・マジョリティに相当するからです。仮想通貨投資に比べるとリスクの低い投資だからですね。

この点を踏まえると、彼らによって、FTXでアップルやテスラの株価をBTC価格ペアで取引するメリットの一つは、

24時間・365日可能なことや、仮想通貨取引所なのでボーダーレスに投資に参加できること、あとは、ドル危機が発生した場合に、BTC建の価格形成に価値が生まれることですね。

いつ頃この投資ブームが起きてくるのか、注視しています。

続いて、

ビットコイン投資で一躍世の注目を集めているMicroStrategy社が、今度は、ビットコインマイニングに参加するようです。ビットコイン投資によって、彼らの株価は上昇しているので、その恩恵を更に拡張しようという意図でしょう。この動きは、様々な企業で採用してくる可能性が大と見ています。

続いて、

Coinbaseが、VISAカードを利用した仮想通貨決済サービスを導入を開始しました。PayPalとほぼ同じスキームです。VISA加盟店であれば、Coinbaseの仮想通貨ウォレットを使い、かつVISAカードを発行しているユーザーは、VISA加盟店であれば、どこでも、手持ちの仮想通貨で決済できるようになります。決済市場の競争も活発になってきており、良い傾向ですね。

続いて、

サブスクライバー1億人以上を持つ超有名ゲーマーでありYouTuberであるピューディーパイが、ブロックチェーンゲームに参加します。彼のNFTが、ブロックチェーンARゲームのWallem内で発行される予定です。

ゲームNFTはDeFiの次なる成長ドライバーになると見ているので、期待大です。

最後にいつものスライドです。

 

仮想通貨の本格的な成長段階は、個人投資家の多くが、世界を支える米国経済より仮想通貨経済の方が可能性があると考え始めるかどうかです。

つまるところ、引き金は、1972年のニクソン・ショック以来の第二のドル通貨危機ということです。

つづいて、アルトコイン市場です。

つづく。

注記:最終的な投資判断は自己責任です。

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